まずは29日のお話から。

いきなりおねだりからはじめてしまいましたが、観戦メモを。


前日にはそれ程混んでいなかった当日券売り場、この日は長蛇の列が。やはり女子フリーがあるとこうなりますか。
あわよくば当日券で、もうちょっと良い席買おうかなーとか思っていましたが、諦めてすごすごとジャッジ反対側の2階席にいきました。
でも、遠い席から見るのも意外と悪くないものですよ。特にコンペだと。スポットライトとか入るEXはちょっと厳しいと個人的には思いますが。ただ、遠い席でもジャッジ側の方がいいです。それは春のジャパンオープンで実感しました。
上から見ると、何故か回転不足とかツーフットが分かりやすいです。というわけで、ジョニーのSPの3+3のセカンドのツーフットも、真央ちゃんのフリーの2回目の3Aの回転不足も結構分かりました・・・・・・。


それはそれとして。
ペアは、怜奈ちゃんのところが2位だったのは嬉しいのですが、ジェシカ達がどうにも調子が悪そうで、どうしちゃったのだろうと少し心配になりました。このジェシカちゃん達、スケカナでは衣装が昨季のSPのものを使っていたのですが、今回は新衣装だったので、その点はホッとしました。
パントンの音楽ツギハギタンゴ*1、分かってはいても唐突な音楽の変化に吹き出しました。これの振付をしたひとは、ロクサーヌのキュルキュルキュル〜・・・のあたりでスピンをさせるのがお好きなのね。


ダンスは、正直ちょっと面子が寂しいなと思うところはあったのですが、上位2組はさすがの演技でした。何故かピエロ対決になっていましたが。でもまったく赴きの違うピエロでしたね。
そして若手は何故か、ロミジュリを3回くらい聴いた気がします(^^;)ニーノ・ロータだったりチャイコだったりプロコフィエフだったりはするのですが。
ピエロ対決の方は、私はペシャブルにスタオベしたのですが(カナダのときが余りにも・・・だったので、今回ミスなかったのにほっとしまして)、2人の距離の近さとかユニゾンとか、全体的なダンスとしての滑りのレベルはファイスカの方が上かなーと思いました。こっちの方が優勝に相応しいかなと。素人目ですが。結果、OD、FDともに2位ながらファイスカ優勝。こんな流れ去年も見たような・・・。
結論:やっぱりコンパルソリーダンスは必要だと思う。
余談。サミュエルソン&ベイツ、男性がスピンで転倒。シニアGP初の台乗りor優勝の次の試合ではスピンで転倒というのはやはり通過儀礼なのか*2。しかしまさかダンスでまで。


女子になると急に人が増えて、子供人口が多くなりましたよ。代々木の客席がほぼ埋まるなんてすごい。
まあ今のところ女子のみの現象ですが。
しかし女子しか興味がないなら、女子のときだけ来るのはある意味正しいです。
この日私の後ろにいた、女子の競技(多分お目当ては約一名の選手)目当てのやや年配の男性は、ダンスの競技の間ずっとご婦人と喋り倒してました。前にいた人は席で新聞広げてるし。女子が始まっても、お目当ての約一名の選手以外の演技の時は演技が終わるごとに首を振ったり傾げたりで拒否反応をアピール。お目当ての選手が出てきたときだけ急に前のめりで「●●ー!がんばれー!!」とか。まあ女子の競技は見ていないとお目当ての選手を見逃すかもしれないので仕方ないですが、ダンスに興味がないならその間散歩にでも行ってればいいのに。座席で喋ったり新聞広げたりしないで。


てな事はともかく。
女子を見ていて思ったことをいくつか。

  • アメリカの女の子は賢いな。

ミライちゃんにしろハッカーにしろアシュリーにしろ、何を表現しようとしていて、だからこういう振付で、とかそういう事を理解して演技をしていると思いました。まだ若いのに。そして、演技をする上で相手に自分がどう見られるかも結構意識しているなと。日本の選手は、そういう部分に目覚めるのが比較的遅い人が多い気がします。

  • カタリーナ

ロシアのカタリーナ・ゲルボルトがカタリーナ・ヴィットの前で『カルメン』をやっているのが不思議な光景でした。そう思っていたら、ゲルボルトの演技後に来賓席のヴィットがカメラで抜かれてオーロラビジョンに大写しに。でも映っている事に気付かないヴィット。その腕をみどりさんがつついて「映ってる!」と教えていました。慌ててカメラ方面に向かって微笑むヴィットと、彼女の手をとってお手振りさせるみどりさんという貴重な光景が!
ゲルボルトの名前は、本当にヴィットにちなんでつけられたらしいですね。

  • ごめんね、友加里ちゃん

前日のSPで出遅れた友加里ちゃん。怪我をしていると知って「ファイナルなんていいから、無理しないで怪我を治して、全日本備えたらいいよ」と思いました。ところが、この日の友加里ちゃんは回転不足はとられたものの、トリプルジャンプを全て降りる根性の演技。その姿を見て、見ているほうは「無理するな」とか簡単に言ってしまうけど、選手は出場する以上いい演技をしたいと思うものなんだ、と気付かされました。「無理しないで」なんて思ってごめん。いつでもベストを尽くしたいし、そうしようとしている人に対しては失礼な事だったと思いなおしたのでした。

  • 待っていた日

友加里ちゃんの演技で既に目頭が熱くなっていたのですが、続く明子ちゃんの演技で涙腺が決壊しました。ジャンプに少しのミスが出たものの、伸び伸びと滑る彼女の姿に「私はずっとこの時を待っていたんだ」という気持ちがこみ上げてきました。明子ちゃんの演技をはじめて見たのは2006年の全日本で、その演技を見て彼女がお気に入り選手の1人になりました。摂食障害でブランクがあったことを知ったのはその少し後でした。ブランクが出来ると、なかなか国際大会、特にGPシリーズの様な大きな大会には出られなくなります。でも、彼女の演技がもっと色んな人の目に留まればいいのに、とずっと思っていました。ずっとというか、約2年ですね。ジュニアの頃から彼女を知っていて、ずっと応援していた人に比べたら短い時間ですが、ずっと待っていた日が遂に来たんだと。そしてずっと滑って欲しいと思っていた舞台で伸び伸びと演技する明子ちゃんを目の前にして、涙が抑えられなくなりました。スターティングオーダー表に点数をメモしていたのですが、この時は「点数なんてどうでもいい!」と思い、メモを取らずにずっと拍手していました。2位おめでとうございます。

アシュリー

今季のPGが2つともお気に入りなので応援しているアシュリーですが、残念ながらフリーでは終盤に疲れが見え、勢いのない演技になってしまいました。でも、このPGでノーミスしてスタオベ!の光景を見るのを、私はまだ諦めていませんよ。

3A2回。で、明日はどっちだ。

挑戦しましたね。二つ目はダウングレードでしたが。そんなわけで、点数はライバル選手の今季の得点より低いものになっていました。この結果を受けて、今後どういう方向性で行くのだろうなというのが気になるところ。


3日目の事はまた後ほど。
ほんとはこっちを早く書いておきたいのですがね。忘れないうちに。ジョニーファン的には色々おいしい1日でした。

*1:タンゴっつーかアランフェスもあるのですがね。ツギハギラテン?

*2:小塚君スケアメ初優勝→TEBのSPでフライングスピンの入りで転倒。ジェレミーCoC初優勝→CoRでスピンで転倒。去年はパトちゃんもスケアメ初台乗り→TEBでスピンで転倒がありました。