上から目線でJO観戦。女子編

長文癖を克服できないえむぞうです。コンバンハ。
終わらせたいのになかなか終われないジャパンオープン上から*1観戦記、本日もご辛抱くださいな。


男子の競技が終わった所で、プルさんが登場して欠場についてのお詫び(?)コメントをしていました。
出てきて早速「コンニチハ、アイシテユー」と言い出したので盛大に吹きましたよ。そしてロシア語で色々喋っています。ドゥヴォルックユィバーカ云々・・・そんな感じに聞こえた気がしましたが、わかりません。その後多分英語でも何か言ってましたか?場内のアナウンスで翻訳されて「今日の朝まで出場するよう努力しましたが無理でした・・・云々」その辺は若干生暖かい気持ちで聞いていましたが、最後にまたしてもプルさんが「アイシテユー」と言うものだから、笑い出さずにはいられませんでしたよ。何か和むなあ(笑)
勿論頭の中には「ニホンノミナサンコンニチハー。アリガトウゴザイマース。アイシテマース!」と言うJWさんが浮かんでいましたよ。プルさんをみると、JWさんの日本語は結構上手なのだなと思います。



男子が終わった時点で、お隣の方はトイレかどこかへ早々に行ってしまっていたのですが、なんとした事かここで荒川さんエキシビション演技が始まりましたよ。何をやってくれるのだろうと思っていましたが、演目は『Listen』いいですねー。
このPGは、最初に見た際にはそれほど印象に残らなかったのですが、見れば見るほど良さが伝わってきます。よく見れば、荒川さんのスケートの良さを色々な方面から堪能できるゴージャスなPGなのですよ。
衣装はちょっと・・・遠目に見ると驚く瞬間があります。


続いて東京女子体育大学クラブによるシンクロナイズドスケーティング
エンヤの曲ですね。ラルクのライブの最後にかかる曲です(分かる人にしか分からない)。常々シンクロを上から見たいと思っていたのですが、その願いが叶いました。ピンクの衣装のお嬢さんたちが一斉にくるくるしたりして可愛らしいです。音楽も音楽なので癒されますね(笑)
正直、世界選手権の開会式や閉会式でのチームサプライズ*2の印象がまだ残っているので、ちょっと迫力不足?と思う所もありましたが、しかしやはりシンクロって、上から見るのが壮観ですね。私が座っていた席の周囲には、あまりこういう場に来慣れていないらしい人も結構いたのですが、見所が分かりやすいからか、なかなか盛り上がっていましたよ。


20分の休憩の間は、携帯からブログを更新したりしていました。
それにしても、気がついたら段々寒くなってきています。去年は防寒仕様で行ったら暑いくらいだったのですが。
リンクの色も、去年は青かったのですが今年は白いです。去年リンクの質が悪いんじゃないかという感想をあちこちで見聞きしたのですが、それを反省して今年は去年よりリンクに気を遣っているのですかね。


さて女子の6分間練習です。
練習が始まってすぐ“どんっ”と大きな音が響いて、会場がどよめきました。何が起きた?と音のしたほうを見ると、青い衣装を着た選手がフェンスのそばに倒れています。そして、そのままなかなか起き上がりません。だ、誰?とオペラグラスを覗いてみると、それはサラでした。同じヨーロッパチームのキーラが心配そうに声をかけ、そして通り過ぎていきます。多分、心配ないとでも言われたのでしょう。ようやく起き上がったサラは、リンクの端をゆっくり滑って、ものすごい時間をかけて、転倒した場所と反対側の選手出入り口付近にいるコーチのところへ行きます。そして足の付け根の辺りを押さえながら、コーチと話をしていました。その様子から、相当痛むのだろうという事が窺えました。様子を見て心配したのか、日本チームのトレーナーの加藤さんらしき人が声をかけています。滑れるのだろうか?でもチーム戦だから棄権というわけにもいかないだろうし・・・。
そんなわけで、サラの様子が気になって、他の選手の練習の様子も見てはいたのですがあまり頭に入らなかったのでした。この練習で真央ちゃんが3サルコウ降りたという話も聞くのですが、それも見逃しました。残念。


さて競技開始。まずはキーラです。
最初のジャンプの失敗からのしょんぼりな雰囲気を最後まで引きずってしまったような感じでした・・・。
スケートも、普段もう少し滑らかな気がしたのですがね。
しかし、世界選手権も終わってもうオフと言ってもいい時期にフリーを滑らなければいけないこの大会に、毎年来てくれるキーラにはいつも感謝しております。今回も、キスクラの様子などから大会を楽しもうとしている事が窺えて、その姿に和まされましたよ。


次はミライちゃん。『コッペリア』楽しみにしておりました。
スパイラルから入るこのPG。んー、あまり大きくリンクを使えていないかな。
今回は、ルッツの調子が悪そうです。彼女ルッツはWrong Edge判定をされる事があるので、そこを気にしているのでしょうかね。
サーキュラーは円はまだ小さめですが、体の使い方が上手く、音楽にもあっていて見応えがありました。
それにしてもこの振付はかわいい。音にあわせて手をパン、パンと叩いたり、人形のマイムがあったりと、愛らしい見所が多いので、ジャッジ側で見られて嬉しいです。手を後ろで組んでのバレエジャンプも、世界ジュニアのときよりきれいだった気がします。かわいらしさを堪能できて満足の拍手をしていると、北米チームのキスクラからライサがにゅっとはえてきました。背が高いからほんとにそんな感じだったのですよ。ミライちゃんに向かって何度もガッツポーズをしてチームメイトを称えていました。ほんとアナタ楽しそうですねえ(笑)


ここで各チームの得点と順位のお知らせ。日本チーム最下位です。トップは北米。日本チームとは10点近く差があります。ライサ頑張ったもんなあ。


そして3人目は友加里ちゃんです。『スペイン奇想曲』生で見るのはじめてです。オレンジの衣装がまぶしい。
ほぼオフだから、まさか3Aはないだろうなー、とまったり見ていた私の横っ面を張り飛ばすかのようにぎゅんっ!と3Aを降りましたよ。お見それいたしました(^^;)ていうか、かっこよすぎますから!惚れるから!前から惚れてますけど!!会場も沸きまくり。
ミライちゃんも友加里ちゃんもステップシークエンスがサーキュラーだったので、リンクに描く円の大きさの違いがわかります。友加里ちゃんの方が大きいですね。スパイラルも同様。ここがシニアとジュニアの違いなのでしょうね。しかしそれは、経験を重ねていけばミライちゃんも変わってくるでしょう。
ジャンプを次々決めて、凛々しい演技を見せてくれた友加里ちゃんに会場はスタオベでした!私は・・・周りが立たなかったので・・・心でスタオベ・・・(駄目駄目)


さて、直前にアクシデントのあったサラ。無事に滑りきってくれればいいのですが・・・。
と心配していたらば、鮮やかに裏切られました!素晴らしい演技!!
彼女についてはいつもは、安定していてきれいだけど、それ程感じ入る事もない・・・といった印象だったのですが、今日の演技は本当に自然に惹き込まれました。使っている音楽がどちらかというと日の光よりも夜の月の光が似合うような曲なのですが、会場の空気がそんな感じの空の色に塗り替えられたような錯覚を起こしましたよ。特に、最後の方のアップライトスピンからストレートラインステップにいたる流れが、音楽とも見事に調和して溜め息モノの美しさでした。この演技を生で見る事が出来てとても嬉しいです。
演技終了と同時にヨーロッパチームのキスクラで「フォーー!」という声と共に坊主頭がホッピングしていましたが、気持ちよーーく分かります。友加里ちゃんに続いて場内スタオベでした。
こういうこともあったみたいですし、いい演技が出来てよかったですね。


そしてこちらもまた色々と心配なキミー。今季ずっと不調ですからね。
最初のルッツはコンビネーションに出来なかったようですが、後は転倒などもなくしっかり滑りきってくれました。
しかし彼女のスケーティングは滑らかでスピードがあって良いです。身体がちょっとばかりかたくても、ジャンプの質がいまひとつだろうが、キミーのスケートが大好きだああああああ!!!と叫びましたよ。心の中で。
久しぶりの彼女のいい演技に場内も沸きました。キス&クライに戻ってきた彼女の表情も晴れやかで、とても可愛らしい。ま、かわいいのはいつもの事ですが(←ファン)
そこで急にライサが立ち上がり、カメラの前を横切ったのです。私はモニターに向かって「ライサ!立つなこのやろおおおお!キミーがみえない!!」と叫びましたよ。ココロの中で(←ファン)しかしライサはキミーの隣に膝をついて、ティッシュを差し出したりとかしてねぎらっていたのでした。じゃあ仕方ないな。ていうかライサなんかいい奴。モテる(しかも美女に)理由がちょっと分かった気がします。
しかし、リプレイを見ると素人目にもジャンプの回転が足りてなさそう・・・。案の定、演技の印象の割にTESが出ませんでした。でもスコアはシーズンベスト。来季良い流れでいけますように。


最終滑走は勿論真央ちゃんです。
真央ちゃんは3A入れてくると思っていましたよ。去年も入れてきていましたから。しかしまあ、なんというきれいな3A。少し前のふわっと跳ぶ3Aより、最近の3Aの方が私は好きですね。なんかかっこいい。かっこいい方の3A。が好きです。
その後はジャンプのミスがちょっと目立ちましたが、去年に比べればね。確か2回くらい転倒してましたね、去年は。やっぱり去年氷悪かったのかな。そのミスしたジャンプの中に、あれ?今の踏み切りサルコウ?と思ったのがあったのですよ。しかし、まさかね。真央ちゃんずーっとサルコウ入れてないし・・・と思い直したのです。ところが家に帰って確認したらやっぱりサルコウでした。入れてきましたか!今回は抜けてしまいましたが、ナイストライです!
他に今回の真央ちゃんの演技でよかったのは、最初のコンビネーションスピン。ポジションがきれいで、足の長さに驚嘆しました。そして何よりも、ストレートラインステップ。何とまあ密度の濃い。そして密度が濃いのにスムーズに進んでいくのです。なんか唖然としましたよ。
しかし、そのすごーい!の合間合間に、ちょっと手をダラッとさせてただ滑っている所が挟まれるのです。すごーい!→おやっ?→すごーい!→あれっ?が交互にやってきました。そのあたり、真央ちゃんてまだ未完成なのね。と思ったのでした。で、家に帰ってプロトコルを見たらば、1人の審判がSS*3に8.50で、他の項目も全て8点台なのですがTR*4だけ6.75をつけていたのですよ。そう思う人がジャッジにもいたのね、と妙に納得したのでした。しかし今回、お遊び大会だけにジャッジも甘めな感じですね。楽しそうに色んな選手に8点台を連発しているジャッジなんかもいたりして、見ていてなかなか笑えます。


で、真央ちゃんの点数が出て最終結果発表。
あれれ?日本チームが1位で、さっきまで1番だったはずの北米が3位になっています。えー。ライサ頑張ってたのになあ。


というわけで、優勝チームのインタビューを挟んで表彰式。まだ凹んでいます高橋選手。ドンマイ。失敗したって、大ちゃんがいいスケーターなのは変わりないから。
そして表彰式。表彰台に上がるランビを見て気付きました。そうだ!誰かに似てると思ったら松っちゃんに似てるんだ!私は無意識にずーっと松っちゃんがフラメンコ踊っているのを見ているような気になっていたんだ!そりゃ可笑しいわ。
最後に呼ばれた北米チームが揃って台に上がったのですが、トッドだけすぐに台を降りて日本チームとヨーロッパチームの選手全員にスピーディーに握手をしてまた台に戻りました。なんかコミカルな動作で面白かったです。
メダル授与と賞金カード授与の後は、選手がリンク周回。渡されたお花はそのときに客席に投げ込まれました。その辺まで見て退席。
選手が会心の演技をする瞬間に居合わせるのって、何度経験してもいいものですね。まさかそれをJOで味わえるなんて。予想外に楽しくて見応えのあるコンペでした。選手全員に感謝です。


はー。終わった・・・。
でもまだGALAも見たわけですが・・・。どうしましょうかね。荒川さん素敵だったしプルさん面白かったのでまた後日頑張りましょうかね・・・。

*1:4階席から

*2:スウェーデンのシンクロチーム。2006年、2007年の世界選手権優勝

*3:Skating Skills

*4:Transitions/Linking Footwork/Movements