2009NHK杯覚書。1日目。

CBCのインタビュー動画で、ジョニーさんの日本語の発音の滑らかさに吹いたえむぞうですよ。コンバンハ。耳いいんですね、要するに。


で、NHK杯に行ってきたわけですよ。ということで、観戦旅行(?)の覚書でも。


毎夜の事なのですが、私が寝ようと電気を消すと、主さまが最近の自室(=押入れ)より起き出されて「アタシにょ出番ね!」とお目目を光らせるのです。そして、飼い主を起こして夜の室内散歩に誘う事1時間...というのがもはやお約束なのですが、出発の前日は、同じく夜の散歩に洒落込んでいたちもさまと鉢合わせ、緊張の睨みあいなどが生じまして、いつもよりも寝付くのが遅くなったのです。
そんなわけで、すこぶる寝不足だったのですが、まあ長野に向かう高速バスで寝ればいいやと思い、一応実行したわけですがね。どうも寝足りず。


そんな致命的な寝不足状態で赴いたコンペティション。まず最初の競技はコンパルソリーダンスから。これは致命的。すこぶる致命的。しかもワールドスタンディング下位からですよ。平たく言えば...これから上手くなっていきたい順...なのです。
というわけで、すみません。個人的な戦いの時間でした。スイマーとの。この日が3日間で唯一のジャッジ側の席だったというのに...。
そんな中で、印象に残ったのが、チェコの組の女の子の名前(Lucie Mysliveckova)の読み方にアナウンスが手こずっていたこと...とかorz


コンパルソリーが終わって、やっぱり得点をメモしようと思いました。面倒だったのでコンパルの間はやらなかったのですが。やっぱりTESとPCSがどういう出方をしているのか、その前の組とどちらのスコアがどれくらい高いのか、というのが気になる性分なのです。帰ってからリザルト確認すればいい話なのですが、せっかちなので。


次の種目はペアSP。同じくワールドスタンディング逆順なのですが、こちらは1番滑走が全米2位の組だったりします。組んで1年ほどなので、国際大会の経験が多くなく、スタンディングがまだ上がっていないのですね。それでも実力は確か。安定した演技でした。第1グループで一番応援していたのは、言わずもがな高トラ組なのですが、残念ながら一組だけ30点台で最下位。順位はともかく、もっとできる組だと思うのですが。やっぱりシニアGPは緊張しますか。
第2グループは睡魔にかまっている暇などない。まず怜奈ジョン。TEBを見てすこぶる気に入ったタンゴのSP。2Aの後のタメが好印象だったのだけど、怜奈ちゃん転倒で残念。この組の見たいところを、いつも生観戦で見れてない気がするのです...。
お久しぶりに見るクラシルニコワ&ベズマテルニフは、二人とも金髪になっていました。そしてクラシルニコワが随分と大きくなっていたような。昨年のジュニアGPファイナルで見た際に、あまりにも仲が悪そうで笑ったのですが、会場で見る分にはそれほどでもなかったです。
川スミはノーミスで周囲ほとんどスタオベしてました。会場に来る前に、川スミ的に縁起のよさそうな事が個人的にあった(思いがけないところでタマラコーチらしき人を見かけたのです。あの方は何かご利益がありそうに思えてw)のですが、やっぱご利益あるわー、などと思ったりしていましたwしかし、最初がノーマルな『白鳥』だったのに、ステップシークエンスの所で突然スキャット入りになるという強引な音楽のつなぎにはびっくりしましたよ。
場内スタオベのこの雰囲気の中に出てくる、次の滑走のパントンは見るからにやり辛そうでした。そんな感じでミスが出ていましたが、PG自体はすごく良いなと。


そして男子シングル。こちらは、まったく眠くなりませんでした。基本的に、男子シングルスキーですしね。
ダイスケにはじまりダイスケに終わる第1グループ。1番滑走のダイスケはいい演技でした。が、何故ウエストサイドストーリーをヒップホップにしなければいけないのか。どうしてモロゾフは、そこまで彼にヒップホップをやらせたいのだろう。なんにしても、ダイスはいいシニアGPデビューで何より。
決まれば大迫力、なはずのチュピアーのジャンプは今日も決まらず。
ベルントソンは、転倒は置いておいても(でも3Aクリーンに決まったのが嬉しかった!)相変わらず愉快なPG(今季SPはチャンバラw)で、これをジャッジ側から見られたのが嬉しかったです。
最終滑走のダイスケは、フィンランディアとは違う衣装で登場。十字架の方ですね。私はフィンランディアで着ていた方が好きですね。十字架が悪いわけではないけど(でもタンゴで十字架着込む必要もないよなとは思います)、ライサの『ボレロ』とかサフショルの『ミッション』とか色々思い出すので。ジャンプばかりを緊張して見守っていたもので、ステップの転倒にびっくりしました。更に、なかなか起き上がれなかった事にびっくりしました。やはり自国での国際大会の雰囲気の独特さは、また違った緊張感があったのかな。


容姿も衣装もキラッキラ(笑)な第2グループ。ジョニーさんが出るものだから、6分間練習から緊張しまくりでした。今なら、口から胃と心臓まとめて吐き出せるんじゃないかと。
しかし、コワイヨコワイヨコワイヨーと思いながら、6分間練習でも結局凝視してるって、どんだけMなんだみたいな話ですなw
ジョニーさんの6分練習って、いつも迷子のようにフラフラしていると思っていたのですが、今更ながら、ジャンプもスピンも逆回転なので、他の多くの順回転の選手の中で練習するのがやり辛いのだと気付きました。今更ながら。
とまあ、これだけ前置きしていて、演技についてはアッサリいきますが、ジャンプ全部入ってホッとしました。でも、つなぎ大分減らして、ひたすらジャンプに注力している感じだったなーと。まあ、あのロステレコムの後だから仕方ないか。
続いてリッポン。第一印象は、TVで見るよりもかなりスケートが滑らない。正直ちょっと驚きました。彼については、バックで滑っているときに上半身がガクガク上下するのが少し前から気になっていたのですが、TVで見る分には滑らかに滑っているように見えた(特にオーサーに移ってからは)ので、あれは癖なのかな、スタミナ消耗しそうな癖だな、程度にしか思っていませんでした。が、会場で見てみると、あの上半身のガク分くらいしか一蹴りが進んでいないと言うかなんというか。所謂ジュニアの滑りってやつなのでしょうな。ジョニー、大ちゃんの後に見ると顕著でした。ただ、3Aの転倒があったので、緊張や疲れの影響もあったのかなとも思います。
続いてジェレミーさん。ノーミス。ていうか、ノーミスとか言うのも野暮というくらい、音楽を見事に表現した素晴らしいスケートでした。ミスがどうのとかで測るレベルを超えていたと言うか。PGが進むにつれ引き込まれて、最後のスピンでは鳥肌が立ち、終わったら自然に立ち上がっていました。
続いてミハル。今年3月の世界ジュニアで優勝を争ったリッポン(優勝はリッポン、ミハルは2位)と比べて、大きいスケートを滑っていると思いました。ただ、PGの印象が薄いのと、緊張したのか動きがちょっと固かった様に見えました。それでも、いいシニアデビューと言えますね。
小塚君...「あーっ、もう!」w
最終滑走ジュベールさん。ジュベールさんは、声援を送って調子に乗せれば乗せるほど演技がキレる印象があるので、心置きなく声援手拍子やってきました。いや、声援はそれほどでもナイ...。ジョニーさんだと、喜んでいるように見えて、お返事しなくっちゃーなのか何なのか分からないですが集中力を欠いてポカやらかしている感があって出来ないのですよね。しかし、ノリノリな中でもルッツでミスをしていた辺り、復帰したロシア人意識しすぎじゃないですか?と、ちょっと思ってみたりみなかったりw
そんな感じで、緊張と興奮まみれの男子SP。おおむね満足でありました。


続いて女子SP。この日最後の競技です。
しかし、少し前まで男子トップクラスの演技を見て、そのスピード感に目が慣れてしまっていたので、女子SPの、特に前半は再びスイマーとの個人戦...でもディトルトのスパイラルではカッと目を開きましたよ。私は地味にディトルトも愛しているので。ていうか、コケてなくない?要素抜けはありましたが。コケていないというだけで妙に嬉しくなってしまったり。
去年のジュニアGPファイナルチャンピオンのベッキーは、あれ以降いい演技が出来ていないけど、この先どうなるのだろう。それにしても美人。
ファヌフは、いい選手なのだけど、何かと惜しいなー。
第2グループ。ジャパンオープンを怪我で欠場したサラは、会場から出場を喜ぶ歓声でもって迎えられたものの、どうにか滑りきったけれど得点が伸びず。キスクラで顔を覆う様が見ている方も辛かったです。
ワグナーは、何度も書いている気がしますが本当に素敵な選手になった。
友加里ちゃんは、コンビネーションが入らなかったのが非常に残念。あと、PGを演じる意図が、私にはよく分からないです。誰を演じているんだろう?とか、ストーリー全体を表現...でもなさそうだなとか、物語が持っている感情とかテーマとかをやっているのかな?とか、見ながらもやもや考えてしまうのですね。『オペラ座の怪人』は、ストーリーも有名で、音楽とストーリーのイメージが固く結びつきあっているので、やるなら、どういう解釈をするにしろストーリーとがっぷり組み合わなければいけないのではないかなと見ながら思った次第。有名曲を使う難しさなのでしょう。彼女はPGを完成させるのに時間がかかるタイプだと思うので、全日本の頃には印象が変わっている事を期待します。
レオノワのSPは、シーズンはじめに動画で見て以来気に入っているPGで、見るのを楽しみにしていたのですが、ロステレコムの時のほうが良かったかなと。
美姫ちゃんは、引き続きジャンプが不調、というか調整不足?レピストもいまひとつ...
そして、手元の得点メモを見て、友加里ちゃんのPCSがアシュリーの下だった事にちょっと驚いたのでした。


会場を出て、シャトルバスの長蛇の列を見て長野駅まで歩く事を決意。人の流れに乗っていけばいいやと思っていたのですが、どうやら遠回り&人の流れに乗ってみたら駐車場に行き着いてしまうという失敗をやらかし、思いの外長く歩く羽目になりましたorzまあ、一日中座りっぱなしだったんで、いい運動になった...さっ!!


ホテルに帰ってから、持参したノートパソコンで少しネット界隈を覗いたり。
それで、Yahooのトップに「あーっ、もう!」が来ているのに笑ったり、女子SPのデジタル放送での一部機種での放送事故に胸がざわついたりしつつ、床についたのでした。
ちなみに、家に帰って確認したところ、うちも思いっきり一部機種に該当していましたorz今年は録画予約ミスはなかったのに!こういうオチか!!