何を書いていいのか分かりません。

そういうときは、何も書かなくていいのか?(笑)
とりあえず、トマスベルネルという検索がとても多いです(笑)
それと銀板の貴公子バトル画像というのも。やふーで検索するなら画像検索すればいいのではないかと思ったり。
フィギュアスケートのドーナツスピンのやり方と写真というのも(笑)キャメルの姿勢で回りながらフリーレッグのブレードを掴むんじゃないですか?


ところで私はジョニー・ウィアーが大好きなのですが、今季の彼は不調です。
それでもどうにか世界選手権に来てくれまして、SPでは4位につけていたのですが、フリーでは順位を落としてしまいました。まあ予想は出来ていたことですが。
競技会の生観戦ははじめてでして、TVで見ていてもジョニーの演技のときは緊張しまくるのに、生観戦で体が持つのだろうか?と不安でした。実際、SPのときは自分の心臓の音がこんなに大きく聞こえた事はいまだかつてないんじゃないかという騒ぎでありました。
そんな個人的事情などお構いなしに、競技はさくさくと進むのです。
オリジナルダンスで気分よく興奮した後、殿堂入りセレモニー(フランク・キャロル氏、伊藤みどりさんおめでとうございます)なるものをはさんでいよいよ男子フリーなのです。私がどうなろうが、数時間後に今季の世界選手権の表彰台が決まるのです。


第1グループのときはまだよかったです。私も演技自体を楽しむ余裕がありました。
ロシア選手はぎりぎりまで代表が決まらなくて、選手だって大変だっただろうなー、とか、ヴォロノフなんて数週間前には世界ジュニアに出ていたのに、いきなりフリーで30秒増えたのもたいへんであろう、とか。
マチピュラー(?)はSPもFSもパーソナルベスト更新で、嬉しそうですね。こういうの見るのって気分いいよね、なんて穏やかな心持でいられました。


しかし第2グループには早速殿が出てきてしまいます。殿は今回はSPが揮わず第2グループでのフリーですが、本来はジョニーに勝ちまくっている選手です。
殿にいい演技をしてもらいたい、でもジョニーに少しでも上に行ってもらいたい・・・という、まあぶっちゃけて言えば多少性根のよろしくない葛藤すら抱えていましたよ。
でも、第2グループにはクリス君がいます。ベルンソン、もしくはベルントソン選手です(ベルントソンが正しいの?)彼はサタデーナイトフィーバーにブギーワンダーランド、更に強引にX JAPANを組み込むという素晴らしいプログラムの人です。彼もいることだし、とりあえず気楽に楽しみましょうよ、ジョニーのいる第4グループはまだまだ先ですよ、と自分に言い聞かせてみました。クリス君は非常によく転ぶのですが、転んでも楽しめるPGなのですよ。
ところが、今日のクリス君はどうしたの?というぐらいジャンプを決めていきます。ステップアウトすらする気配がありません。ため息をつく必要のない演技に観客は大喜び、なんとスタオベです。転ばないベルントソンを見られる日が来るとは!
そんなフィーバーな空気の余韻が残る中、次の滑走のリンデマンもなかなかいい演技。
イタリアのゼレンカ、スイスのオスマンはジャンプミスもありましたが、それぞれの良さを活かしたPGをみせてくれました。第2グループだというのに、なかなかの充実度です。
そして最後に登場の織田君。うーん、やはり滑り慣れていないPGという感が否めませんでした。PCSが低いのですが、それも文句は言えない状況・・・。そして演技が終わった後では会場のあちこちで「多すぎない?」「あそことあそこで跳んで・・・あそこでも・・・」といった議論が繰り広げられていました。そうです、またしてもザヤックルールを犯してしまいました。織田君、ご先祖様はザヤックさんのご先祖様に何か悪さとかしてませんか・・・??


さて第3グループ。いよいよ心臓に悪い第4グループの足音が近付いてきました。
このグループ最初の滑走のダビドフは好きな選手なのですが(背が低くて目が大きいというのも個人的萌ゑポイントをつきますw)演技が頭に入りません。ジョニー・・・ジョニー・・・
そんなことを思ってはいけない、演技に集中しなければ、と言い聞かせるもうまくいきません。遂には「いいか、思っちまうものは仕方ない」と諦めました。「むしろ、そう思ってしまう気持ちを払拭させる演技をして見せておくれよ。世界選手権なんだから」とかwそしたら演技に多少は集中できるようになりましたwそんなもんですww
ポンちゃんも好きな選手で、相変わらず滑りは美しいと思ったのですが、ああ、ジャンプが・・・。母の「あんたの好きな選手はジャンプさえ入れば、って人が多いねー」の言葉が頭をよぎりました_| ̄|○
エマさん・・・エマさん_| ̄|○
アルバンは、実は好きな選手ではないのですが、4回転を跳んで(ステップアウトでしたが)勝負をかけてくる姿勢についつい好感を持ちました。
SPは、スタオベしたいくらい会心の演技だったメイビー君。フリーも来るか!?と思ったのですが_| ̄|○


ああ、第2グループがあんなに楽しかったのに、このまましょんぼりモードのまま第4グループにいってしまうの?誰か流れを変えてー!と思ったら最後の滑走のトマーシュが!!
いきなり4回転を!すごくクリーンに!後ろに3回転つけて!!今、4回回った?回ったの?と思わず目を疑っている間にもう1回!4回転が2回入りましたよーー!!うわーー!!ジョニー・・・勝てない_| ̄|○


しかし思った瞬間に開き直るのは意外に得意な私です。
もういいや、勝ち負けとか。ふっとそう思ってしまったのです。
そもそも、昨日一昨日の観戦で感じていたのです。現地観戦は、観客も一緒に演技を作っているんだ、と。客席からの声援でサポートする形で(裏目に出ることもありますが)それは考えようによっては、好きな選手を手助けするチャンスなワケです。
だから、先のことを予測して胃を痛くするより、今ここで起きていることに集中しよう。そうしよう。
それに生観戦していると、演技の好みはあるにしても、どの選手にもどうにも心を打たれてしまうのです。この場所に来るまでの間にも色々なドラマがあり、それを経て同じ場所で同じ時間を共有している、今だけの同志みたいなものです。みんな。
だからいいんです。皆勝てばいいんです。
変な話ですが、トマーシュとクリスの会心の演技(トマーシュは転びましたが)が私にそう思わせたのでした。


そして、トマーシュが155点のスコアをマークした後に第4グループ6分間練習です。ジョニーも出てきました。
心の中で「終わったらバカンスだよ!ジョニー!」と声援をw
いえね、最近思ったのですが、ジョニーにエヴァン、ランビにベルビン&アゴストあたりは、今季はまだオリンピックシーズンなんじゃないかと。つまりそれだけシーズンの間の切れ目がないまま今季に突入したんじゃないかな、と。そんなおかしな事になった疲労度はいかほどのものでしょうかね。特に新PG2つ作ったジョニーと、3つ作ったベルアゴは。何気にベルアゴも今季評価を下げてますよね。


そんな事を思っていたら演技が始まります。エヴァン、何か歯車が上手く回っていない感じでしたね。それでも攻めて行くところが彼らしさだと思います。
そしていよいよジョニー。3Aからのコンビネーションは入ったのですが、クワドは入らず。でもそこでしょんぼりはしませんよ、私は。改めて言いますが、観客も選手と一緒に演技を作るのです。しょんぼりしている暇はありません。応援するのです。結局、またジャンプがダブってしまったりな事になっていましたが、それでも今季一番でした。よく頑張ったと思います。結果がどうとかよりも、これでやっとジョニーの長いシーズンが終わったんだ、と安堵して若干脱力しました。


お次は、こちらも長いシーズンだったランビ。正直、ちょっと脱力して見ていましたが、4+3もアクセルも決めた事は喜ばしい事でありました。演技自体もなかなか良かったですし。
正直、昨年ほどのものとは言えませんが、私としては「本当にランビは帰ってきた」と思えるものでした。
昨日、SPが終わった後、キスクラで待っていたコーチと誰か(笑)の2人といっぺんに抱き合っていたランビを見て、端で思うより大きな葛藤を、ここに来る前に彼は乗り越えなければならなかったんじゃないかと思いました。それを乗り越えて、本当に帰ってきたのだなーと。


しかし、点数待ちの時のBGMが『Fix You』って(^^;)ジュベリンクに出てきてるのに。
そのジュベの前でランビの高得点が表示され、沸く客席。普通だったら集中できない状況ですよ。でもジュベなら、大丈夫な気がします。彼はそれだけチャンピオンになりたいのでしょうから。


そしてやっぱりジュベは大丈夫でした。4回転は1回だけでしたが、ジャンプ以外のところもしっかり仕上げてきましたね。あのステップがあそこまで良くなるとは思いませんでした。
おめでとう、ジュベ。きっと君が優勝だよ。そう思いながら拍手を送りました。ランビの演技の余韻が残る会場でも集中をとぎらせない精神力は素晴らしいです。


でも大ちゃんにも、出来る限りいいところに行ってほしい。
SPでは緊張してしまったようだけど、今度は大丈夫だろうか・・・。きっと大丈夫。滑走前の表情を見て思いました。
4Tはお手つきがありましたが、他のジャンプはしっかりと。このPGを知り尽くしている観客が息を詰めて見守る中、全てのジャンプを降りた大ちゃん。そしてステップの始まりには大きな歓声が。あと少し!と皆が思っていたことでしょう(笑)
演技を終えて泣き出す大ちゃん。最後に思いがけない壁がありましたが、よくやりましたね。


大ちゃんの点数が出てメダル決定に沸く中、最終滑走はジェフ。これはすべりにくいでしょうね。私は全米でのジョニーの状況を思い出して胸が詰まりました。
それも引き金になりまして、ジェフの演技の最中は涙を堪えるのが大変でした。ジェフの演技を見て悲しかったのではないです。
2回の転倒はありましたが、辛い状況の中、それでも出来ることをやろうと懸命に滑るジェフは美しかったです。


そのジェフを見ながら、先に書いたように全米のジョニーを思い出したり、スケカナでのランビや大ちゃん、今季前半競技から遠ざからざるをえなかったジェフの怪我のこと、ユーロの後に怪我をしたジュベールの血のついた靴の映像、その他諸々諸々、今季にあった色々な事がいい事も悪い事もどーっと胸に蘇ってきまして、今日の競技会のそれぞれの選手たちの今季最後の演技の興奮の感覚とないまぜになり、そして最終的に浮かんできた思いが「ああ、シーズンが終わるんだな」と言うことでした。
今目の前で、男子シングルの今季最後の演技がやっているんだ、と実感したのでした。
いいシーズンになった選手もいれば、そうならなかった選手もいました。でも皆それを越えて、今日シーズンを終えるのだと思うと、改めて全選手に拍手を送りたい気持ちになりました。お疲れ様・・・という気持ちと、終わることの寂しさでどうにかなってしまいそうでした。


インタビューでジュベが「やっと世界チャンピオンになれました」と言ったときも、ちょっと泣きそうになりました(笑)
私は正直大ちゃんを応援してはいましたが、やはり今回はジュベがチャンピオンに相応しかったと思います。
いい競技会だったと思います。選手の皆さんに感謝です。


そして最後になりますが、でもやっぱりジョニーが一番好き(笑)
以上。ただのジョニーファンの心の変遷を綴ってみただけの長文でした。