躊躇って漢字が辞書なく書ける人の末路。

本日、ちょっと入用なものがありまして、母と買い物に出かけました。
途中、ちょっとした喫茶店で軽食など頂いたのですが、そこで私は思いがけない感動を目の当たりにしたのです。


食事よりも先に、コーヒーが運ばれてきました。
コーヒーのカップの横には、指ぬき(指先にはめるキャップみたいな形状の方です*1)よりちょっと大きいかな、位の大きさのミルク入れがちょこんと置いてあります。
母はすぐにコーヒーにミルクを落としていたのですが、私は自分の分を同じようにする事にちょっと躊躇いを感じてしまいました。
そのコーヒーミルクの表面は


表面張力で見事にミルク入れの縁から盛り上がっていたのです!ヽ(゜∀゜)ノ



その張り詰めたミルクの表面に感動した私は、思わずコーヒーにミルクを入れるのをやめて見入ってしまったわけですが、いつまでもそうしてはいられません。そこで、私はある手段を講じました。


「ちょ・・・ちょっと写真撮ろ。折角だから」


まあ、母には笑われましたがね。
しかし私は足元に置いた鞄から、携帯をごそごそと取り出したわけです。
そして、いざ撮影しようとしたそのときでした。


「お待たせしました。こちらクロックムッシュになります」


そんな言葉と共に、ウエイトレスさんが私の注文した軽食を運んできました。
「あ、どうも」
そう言って、お皿を置く場所を確保すべくコーヒーカップを少し動かしたのですが、例のミルク入れは、そのあまりにも張り詰めた表面張力を台無しにしてしまうのではないかという恐れが生じて、一瞬動かすのを躊躇ったのです。


その一瞬が命取りでした・・・。


クロックムッシュのお皿は、なんとそのミルク入れの上、奇跡の表面張力の上に着陸したのです_| ̄|○


その後、私を感動させたミルクの表面張力がどうなったかは、推して知るべしでございます。
躊躇に次ぐ躊躇が、惨劇を招いてしまったのです。



母は、その惨劇を前にして尚、腹抱えて笑っておりましたがね。

*1:もっと言えば、サイファがアニスにプレゼントしたタイプの方です。