話の分かる猫

いくつになってもくだらない遊びが好きなえむぞうですよ。コンバンハ。


最近自分の中で流行っているのは「セバスチャンごっこ」です。
先日母が一泊の出張に行っていたのですが、その出張先のホテルで何故か『ホビット』を見てきたというのですよ。出張じゃないのか。仕事じゃないのか、という話はとりあえず脇に置きまして、なら話が通じるだろうという事で、久し振りに『ホビット』の話をしたりしていたのですね。
そんなとき、床に転がるちもさまをふと見て、唐突に思いついてちもさまに駆け寄って「おお!セバスチャン!何てことだ!」と言いながら抱き上げたのがはじまりです。


はい。それだけです。それだけの遊びです。
ホビット』にて、魔法使い「茶のラダガスト」が、倒れている仲良しのハリネズミを見て「おお!セバスチャン!」と叫んで駆け寄って抱き上げるシーンがあるのですね。それをちもさまを使って再現してみるという、それだけです。
勿論我が家には主さまもいますし、基本的に先住猫優先、主さまファーストなのですが、ハリネズミっぽい柄はどちらかと言ったらちもさまじゃないですか。
まあちもさまは当初、この遊びに突然巻き込まれても

ちも「なななな何なの?ちもはセバスチャンではないなの!」


という顔をしていたのですね。


ところが昨夜のことです。
実はちもさま、またしても耳を引っかきすぎて傷ができてしまい、経過を見つつ病院へ連行するべきか検討中の状況なのですね。
というわけで、昨夜もちもさまの耳が話題になったわけです。


え「ちもさま、お耳治りましたか?」
母「あれやって調べてみたら?あのハリネズミの」
え「セバスチャンごっこ?あれは倒れてないと成立しないから」


と、話しながらふと足元を見ると、ついさっきまで少し離れた場所で前足をそろえてお座りをしていたちもさまが、ごろりと横たわっているではありませんか。

※画像はイメージです。


というわけで遠慮なく「おお!セバスチャン!」と叫びつつ抱き上げ、耳の状態をチェックしたのでした。
普段は抱っこが嫌いですぐに「うにゃあ!」と抗議の声を上げて逃れようとするちもさまですが、このときは大人しく抱かれていましたよ。若干、冷めた目をされていたような気もしますがw


ある面では我々も、猫にお世話されているのかもしれないと思った出来事でした。


ところで、これはどちらかと言うと「セバスチャンごっこ」でなく「ラダガストごっこ」ではないかという疑問を持つ向きもあるかもしれませんが、まあハリネズミは可愛いという事でここはひとつ。
それにセバスチャンという名前のインパクトもね。あの世界ではちょっと浮いている気もしますがね・・・


【追記】
主さまも話のわかる猫ですよ。
それはもう何年も前から。