『UNRER:COVER 2』聴きながらヨタ話・3

西川ちゃんの『女々しくて』は上手いけど、カラオケで点数が出る歌い方ではないんじゃないかな。どうだろう。と思うえむぞうです。コンバンハ。


そしてヨタ話を続けるのです。いよいよお気に入りの曲にやってきましたよ。

  • last resort

代々木で聴いたときからお気に入りでした!と同時に


なんか お 茶 の C M っ ぽ い


とか思っていましたけどね。


京 都 に 旅 立 っ て も い い


みたいな。
まあ正直言うと、元々この曲は「3大この男を殴りたい歌詞の曲」筆頭でして、これが収録される事が決った際も「なんで!?」と思ったものでしたが。まあきれいになりましたね。あ、アレンジは大島こうすけ、ゲストボーカルでMay Jが参加していますよ。
曲の情景の色彩が鮮やかになった感じがしますね。オリジナルは冬の大分暗くなった夕刻といったイメージで、今回は秋の夕刻みたいな。
それと歌・言葉を大事にしているアレンジだなと。今回そういうアレンジが多い印象なのですが、なかでもこれは際立っているのではないかと。貴教さんの歌い方も、オリジナルリリース当時とは変っていますがね。より繊細に情景を紡ぐように歌っています。「共感できん!」「殴りたい!」だったのが歌詞の主人公の葛藤に思いを寄せられるようになっていますね。もしかしたら聴き手も成長したのかもしれませんが。えへ。13年経ってますからね。ええっ!13年!?(愕然)
まあそれはそれとして。
特にサビのあたりなどは、バックの演奏が貴教さんの言葉ひとつひとつに寄り添うように奏でられて歌に美しい陰影をつけています。主人公が俯いて、彼女の影を見つめているような風景が浮かぶようですよ。13年も経つと妄想癖もこじれるわけですよ。
ゲストボーカルのMay J.さんに関しては、若干微妙ですかね。コーラスというより、イントロでもアウトロでもがっつり歌い上げていて、デュエットに近い様相になっているわけですよ。というわけで貴教の声を聞かせてー!になるという。まあ、ファンの業ですね。それと、ところによりコーラスとしてうまく溶け合っていないところがあるかなと感じます。気にならないところもありますが。
逆にいい点は、やはり女声が入ることで、歌詞のストーリーに広がりが出ているところですね。男女2人のストーリーを綴った歌詞ですのでね。オリジナルでは、男性の独白からしか女性のイメージが描かれなかったのですが、彼女の歌が入ることで、女性の存在というか、歌詞の中の彼女の想いについてより強いイメージが持てて、それ故に男性の葛藤もより深く感じられる、歌詞で言うなら「愛されることを惜しがって 失くすのを悔やみかけるから」のあたりがより切実に響くようになっていると思います。
あと、終盤で彼女が歌い上げているあたりで貴教さんのコーラスが聴けます。女声のバックでコーラスモードの貴教さんというのも良いものでしたよ。

  • 独裁-monopolize-

浅倉大介アレンジですよ。いきなりヒューマンビートボックスから入ります。TATSUYAさんという、そのシーンではかなり有名な方が参加しているのだそうです。なかなかスリリングなアレンジになっていて良いと思います。ライブ映えしそう。参加ミュージシャンもライブのメンバーですし。
これがデビュー曲なわけですが、流石にこれを聴くと、貴教さんも大人になったねと思いますね。何様でしょうが、まあ私もデビュー当時の貴教さんの年齢は追い越していますのでご容赦ください。曲全体の雰囲気が、若造のヒステリーから大人の自嘲になったという印象を受けたという話なのです。


以上。ホビットキャストのTwitterでのライブチャットを覗きながらの更新でした。