ジャパンオープン見てきた記。

男子

  • 6分間練習ではリッポンが目を引いた。
    • リンクに出て、早いうちからトリプルジャンプを跳びはじめ、それがほぼ安定していた。
    • ジャンプの安定感だけでなく、動きがキレていて存在感があった。
    • これは、個人の順位の1位はリッポンになるんじゃないかなーと。シーズン初戦はそういう事が起きるものだし。
    • 6分張り切りすぎて本番バテるというパターンも時々ありますが、彼は大丈夫でしょう。経験値あるし賢いし。
    • て本当に現地で思ったのですが、今書いてもどうしようもなく後出しジャンケンww
  • バトルさんはジャンプミスが多かったのが残念。去年のエクローグが素晴らしかったので、ついついあれくらいを期待してしまってもいました。
    • でもリンクはくまなく使い、要素でないところも動きもスケートも多彩なのは相変わらずでした。
  • ミハルは、怪我明けらしいし、先だってのネーベルホルントロフィーでも苦戦していたので、よく来てくれたなあ、という気持ちで見ていましたが。
    • クワドサルコウきたーー。着氷は良くなかったけど、4回まわって降りてきたー。ネーベルホルンではパンクして2回転になっていただけに、これが出来たのは大きいのではないかと。次もきっとできるよ!
    • 後半はジャンプの抜けが目立ちましたが、それこそ諸々の事情で仕方がないのでしょう。気にスンナ。ジャパンオープンだし。
  • 小塚君は4回転が惜しかった。でも段々と、4回転の安定にも光が見えてきている印象。
  • やっぱりよかったアダムリッポン。ていうか予想以上でした。まさかシーズン初戦でノーミスとかw今からこんなに上げてきて大丈夫?なレベルでした。
    • 終盤に行くにつれてオーサーのテンションが上がってダンシング状態なのが視界の端に。相変わらず場所をとるコーチだw
    • そんなコーチをよそに、教え子のフィニッシュの表情はどうよ感たっぷりでした。
    • そしてなんと166点。うわー。
  • プルシェンコさん。ニジンスキー。いわゆるひとつの伝説のPG。
    • 昨今の彼の演技の印象は、キレキレシャキシャキ動きつつ時々くねりつつ足どうなってんのソレ、ですが、そんなトリノ前後からの俄かファンの私のイメージとは違った姿をみせてくれました。しなやか。
    • でも相変わらずフィニッシュをちゃんとやらないw
    • そしてPCSが83.50。出ましたな。これが伝説のPGの持つ力か。
  • 高橋大輔さん。FS初披露。
    • 初披露とかジャパンオープンとか、ダイスケ的にオールorzな感じのキーワードが並んでいたので、まったりまったり。初戦初戦・・・と自分に言い聞かせつつ見ていましたよ。
    • そしたらいきなり4Tがきれいに決まったので「ゑ゛ぇぇっ!!」みたいな変な声が出ましたw彼の初戦とかジャパンオープンとかと4回転は水と油の関係だったはず(言い過ぎ)
    • そのあとの1Aにはついつい笑ってしまいました。6分間ではきれいに決めていたのにw
    • その後、ネット記事などで出た本人談で、4回転が成功してびっくりして次のアクセルを失敗したと出ていて、ものすごく納得しましたw
    • その後のジャンプも結構乱れがちだったので、冷静に考えればやはり初戦的な出来と言えるのでしょうが、冒頭の4回転が鮮やか過ぎた。

ゲストスケーター

  • 本田君はジョシュ・グローバンの。イーグルイーグル。
  • リード姉弟は今季SD。アダムスファミリーの曲からという事で、衣装もそのイメージなわけですが、遠目に見たクリスがナイトメア・ビフォア・クリスマスのジャックに見えたw
  • 荒川さんは『夕顔』
    • 布を纏って出てきたときに、喜びの声を思わず上げてしまいましたよ(小声でですが)。いつもJOでは、意外なものをやってくれますな。
    • このPGは大好きなのです。めくるめくスケート。眼福眼福。

女子

  • 6分間練習。
    • こちらは、男子でのリッポンのように特別に目を引くといった人はいなかったように思います。
    • 美姫ちゃんは、ルッツのコンビネーションよりも2A3Tを念入りに練習している様子でした。
      • それを見て、今回は3+3じゃなくて2A3Tの成功を目指しているのかなと推測。練習時間終了が近くなった頃3ルッツ2ループを跳んでいたので、今回は3+3なしだなと確信しました。
      • 大会前に出た情報で、結構ハードなジャンプ構成を考えているらしかったのですが、どうもフリーの振付が9月半ばになっても仕上がっていなかったようだったので、この大会で滑り込んでいないPGで予定通りの鬼構成をやるのだろうかと若干心配していたので、少しホッとしました。
  • 真央ちゃんは6分のときからジャンプはうまくいったりいかなかったり。サルコウは降りれていました。
    • ルッツは、ちょうど自分の見ている近く(といっても400レベルなので、はるか下方に見えましたがw)で跳んだのですが、上から見ていると、トウを突く際にかっくんと身体がINに倒れていました。ルッツの矯正は相当難儀してるんだなーと思いましたよ。
  • ユリアさん。まさか彼女のルッツを日本で、こんな形でみられるとは。
    • その点は非常にありがとうだけど、怪我もあって引退を宣言したばかりなだけに、4分のフリーはキツそうでした。
    • そんな彼女がキスクラに戻ったら、プルさんが拍手と歓声で盛大に出迎えていました。
    • 余談ですが、一番最初の出場チーム紹介のときから、モニターに彼女が映ると、周囲から「きれー」と声が上がっていました。そうだろうそうだろう。
    • 例によって得点の発表が遅く、得点待ちの間カメラを向けられたユリアさんと、隣のサラが揃ってカメラに手を振る絵づらは麗しすぎてどうしようかと思いました。
  • 美姫ちゃん。そういえば2番滑走だったのでした。いやー、心の準備が!
    • 例によって初戦初戦と唱えつつ、こっそり祈りつつ、でも6分でジャンプの調子よさそうだったから大丈夫かなと思いつつ。
    • で、実際いくつかミスはあったものの、決まったジャンプはきれいに、スピンは今までやらなかった様なポジションを繰り出し、出来たばかりにしては音楽に対するフィーリングも良さそうで、非常に良かったのでした。
    • 何より2A3T!あれ絶対認定!多分認定!恐らく認定!(微妙に気弱w)一体昨季のトウループの不調ぶりはなんだったんだ。
    • 家に帰ってプロトコルを見たら、実際に認定されて加点もたっぷりで、しばらく小躍りしたのでしたw
  • ファヌフ。遠目に見ると、衣装がウランちゃんの服みたいな型紙+真っ白でインパクトがありました。スカートの形的に。
    • オペラグラスでよく見ると、肩や袖の辺りにレースがあしらってあって、ちゃんと大人な雰囲気の衣装で安心しました(←)
    • 音楽はパガニーニの主題によるラプソディー。これはまた良PGの予感。
  • サラ。黒基調の衣装が素敵。これまでとはまた違った雰囲気に少し驚きました。
    • ジャンプが不調で少し悲しくなりましたが、PGはモダンな雰囲気と、ヨーロッパ的な独特の暗さが非常にツボでした。
    • 今季続けるかはJOで滑ってみて様子見・・・みたいな話を読んだので、どうするんだろう・・・続けてほしいな・・・と思いながら見ていました。
  • 真央ちゃん。まあ彼女はいつも初戦は調子が上がりきらないし。
  • ロシェット。また素晴らしいサムデリを見てしまった・・・!!さいたまスーパーアリーナとサムデリは相性がいいのだろうか。
    • ジャンプは少し難易度を落としつつ、今の採点にきちんと対応していて、更にPG全体の完成度は当然ながら一年前よりも磨かれて洗練されていました。
    • 今季コンペはこれだけという話ですが、なんとももったいない。
    • 以前のコーチが、五輪後にコーチ業を引退して、コーチなしの彼女ですが、バトルさんがコーチよろしくリンクサイドでジャージやエッジケースを持って立っていました。なかなか珍しい姿を見られてちょっとお得感w


そんな感じで。思いの外楽しみが沢山あったジャパンオープンでした。
まさか4回転を3つ(内ひとつは加点付、ひとつはサルコウ)に、伝説のPGに現役選手のノーミスに、女子のセカンドトリプルに素晴らしい完成度の名作PGがみられるとは。
余談ですが、日本チームは相変わらず仲良さげでしたが、時折美姫ちゃんと大ちゃんの様子がギャル友同士に見えなくもない瞬間がありましたw