今更五輪振り返り。@OD

そういえば下書きに置きっ放しだった五輪感想文があったなと思い出したえむぞうですよ。オハヨウゴザイマス。
というわけで、8月半ばにちまちま書いていたものをとりあえずアップしてみますね。


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毎日暑いデスネー。こういうときは、冬に録画したスケートの録画を見返して、涼しい気分にひたるのがいいのです。たぶん。きっと。そう自分に言い聞かせるえむぞうですよ。コンバンハ。


というわけで、引き続きオリジナルダンスです。
オリジナルダンスは、生中継がなかったのですよね。で、夕方に1時間半ばかり編集で放送。09-10シーズンのオリジナルダンスの数々の素敵衣装が封印されたのでした。水兵さんとか。ピンクの幅広パンツとか(←素敵か?)。


第1グループから。練習の映像で、カペラノが映りこんだあたりで、淡い期待とかあったりなかったりしたのですがねー。
リード/ジャパリゼグルジアの民族舞踊。結婚式だとかなんとか。ゴージャスかつかわいい素敵な衣装。アリソンが意外にハマってます。
コンパルソリーで見たときは、アリソンに比べてジャパリゼいまいち・・・と思ったのですが、オリジナルダンスのホールドなしのミッドラインだと、そんなに印象が悪くない。ツイズルで足をついていたけども。やはり、組んだばかりなので2人で滑るということがまだまだなのだなと。そこも踏まえて、トランジッションの部分でもホールドする部分が少ないんだったりして。このPG自体は面白くて見応えがあります。でも今のところやっぱり、1人で踊っている方が生き生きしているなジャパリゼ。42.22。


そして第2グループへ。えええええええアンナちゃああああああああーーーーんん!!!!(号泣)
リード姉弟。日本の民族舞踊・・・なのか?これは。まあとにかく日本っぽい踊り。足元はどうしても、レベルを取るためにやらなければならない事があるのだけど、上半身の所作は頑張っていたのではないかと。きれいだった。衣装に関しても色々言われてはいたみたいですが、あくまでもアイスダンスなので。そこに日本舞踊の要素をどう持ち込むかでやっているわけで。まさか本物の着物を着て氷の上にたつわけにも行かないのですよ。男子の足見せとかも、一部の例外を除いてNGですしね。でもキャシーの着物は、本人がNHK杯のバンケットで着ていた振袖をスケートの衣装用にリメイクしたものなのですよ。着物のやまと協力の下で。
日本人から見たらつっこみたくはなるのでしょうが、多分どこかの地方の民俗舞踊をピックアップしてやるより、海外のジャッジには評価されるのではないかと。イメージが伝わりやすいだろうという事で。会場も沸いていましたしね。50.81。何気に、オリジナルダンスだけの順位だと、クロポーよりもボブソロよりも上なのですね。すごい。ていうかクロポーはどうしちゃったの。
キスクラでは、モロゾフ先生「ハイ、アナベ〜ル」と、娘にお手振りw


そして第4グループ。第3グループは全部カット。ああ・・・ひどい・・・。折角ISUさん、五輪のお祭り感演出しようとODの課題を民族舞踊にしたというのに(それでトラブったトップチームもいますが)。
ホフノビから。ロシアンフォークダンス。ロシアはアイスダンスに使えそうな民族舞踊が多くていいですね。だけど、このシーズンのこのプログラムからは、2シーズン前のロシアンジプシーダンスで感じたようなエネルギーがあまり伝わってこないのです。まあ、色々あるのでしょうがorz55.57。
デロション。オリヴィエの役回りは、バンドネオン奏者ですか?それで、踊り子さんにコインを投げられたのをきっかけにガンガン踊りだすと。それがやたらめったら上手い、と。すごいなバンドネオンのおじさん。何度か見返しているけど、見れば見るほどに上手いのですよ。それだけに、シーズン通して滑れていたら、もっと客席とコネクションができた演技になっていたのだろうなと。点数的にも、ツイズルとステップでレベルの取りこぼしと、リフトの時間オーバーとか、せめてあと一試合出ていたらとついつい思ってしまいます。58.68。
カーズ。個人的な事ですが、アメリカンカントリーが全く琴線に触れない体質なので、09-10シーズンは、何故よりによってユーロ勢がアメリカンカントリーやっちゃうかと思っておりました。それでも、こっちはまだPG自体の面白みを感じるのですが。それでもやはり、タータンチェックマドラスチェックの間には越えられない壁が聳え立っているなと。ツイズルで(珍しく)ジョンにミスがありました。56.76。皆ぽろぽろツイズルでミスしているのを見ると、段々ツイズルの部分が我慢大会に見えてきました。
ファイスカ。きたー!タランテラ!!琴線触れまくり!!衣装も素敵!!ドリームが詰まっている!!!未亡人を誘惑する若い男という設定に何かのドリームが込められているのかどうかは知らないw振り付けも衣装も演技も本当に素敵。ハンチング萌え!ファイエラ色っぽい!黒髪にイヤリングの大きな飾りがよく似合っている。猫も杓子も金髪化反対。ダンスの話殆どしていない気がするけど60.18。このPGは大好き。
ドムシャバ。色々あったアボリジニダンス。ほんとに色々あった。五輪前も後も。そういう事を頭から追い出して見れば、ドムニナの表情の付け方が面白いとか、リフトのアイデアすごいとか、明確なメロディの部分が少ない音楽できっちり音にあわせて踊っている辺り流石だなとか色々言えるのですが、しかし結局彼らの最後のシーズンのダンスが何故これでこうなってしまったのだろうという気持ちは拭いきれません。62.84。


最終グループである第5グループ。ウォーミングアップでは盛んにテッサスコットの話。あとはメリチャリ少しってかんじですか。
メリチャリから。インド舞踊。エンターテインメントですなあ。2人とも(特にメリル)涼しい顔してスピード落とさず滑りきっていましたが、すごい運動量ですよね。ツイズル、回転方向を変えた後の、腕をあれだけぶんまわしてどうしてバランスを崩さないんだ。尚且つ揃っているんだ。GPシリーズではこの辺りでミスが出ていたような気がしますが。そして、そりゃバランス崩すわ・・・とか思った記憶が。これを滑りこなす為にどれだけ練習を重ねてきたかが窺えます。それにしても、この大会カメラが時々惜しい。曲調が変わる辺りで、2人はジャッジの方を向いて踊っているのに斜め後方から撮っているのがありました。勿体無い。
ペシャブル。またきたアメリカンカントリー。先述のとおり、アメリカンカントリーが琴線に触れない体質なのですが、こっちはペシャラのかわいさでもっている感じです。2分くらい。59.99。
ザレツキーズ。ハバ・ナギラ。ユダヤの民族舞踊がどういうものなのかよく知らないのですが、音楽を上手く使った振付だなと思います。正直、この組の女性は容姿がkなり個性的で(何故眉毛を描かないのだろう)、似合う衣装も限られている印象があったのですが、この民族衣装はよく似合っています。ツイズルのところでトラブルがありましたが、他は大体いい感じ。55.24。
テッサスコット。フラメンコ。フラメンコはいつカナダの舞踊になったんだと何度も思った今シーズン。カナダのトップチームがこぞってフラメンコをやっていました。が、正直このPGはちょっとフラメンコ的には微妙な気がします。でもすごい技術力。68.41。高得点も納得です。それまで表情を作っていた二人が、演技が終わった後、抱き合って喜ぶその表情の変化に何故だかぐっときます。しかしスコットテンション高い。音声拾ってなくても何言ってるか分かるくらい大口開けて吠えてますねwイエス!イエス!で、テッサ引き上げてオーベイビー!でしょうかwそれにしても最後のリフトは、あれツイストリフト・・・。
ベルアゴモルドバのフォークダンス。なんでモルドバなんだろうと、思い続けて1シーズン。ベルビンの衣装は非常にかわいいですが。プログラムも凝っていると思うのだけど、何か伝わってこない。会場にいる人を引き込むような説得力というかインパクトというかに今ひとつ欠けて見えるのです。前の組が地元カップルで、しかも高得点のあとだというのも影響しているのかもしれませんが。でもどこか、これまでのベルアゴに比べて、このプログラムは見ている人に対してオープンになれていないような。62.50。現代的かつ華やかな雰囲気のこの組には、民族舞踊も若干鬼門だったかもしれない(←)


やー、難しいですね、民族舞踊は。色んな意味で。
種類が沢山あるので、マイナーなところを選択されたら、選手のやっている舞踊としての表現が正解なのか分からないんじゃないかとか思います。私は分からないものが多々ありました。でも面白かったけど。
あと、マイナーなものを選んだら、振付をよほど凝らないと、ジャッジやオーディエンスに、やろうとしている事が伝わりにくくなるんじゃないだろうかとか。だから「なるべく自国のものを」というISUのお達しもかなりの組が無視していたのではないかと。特に、トップチーム3組が皆フラメンコだったカナダ(笑)
更に、ドムシャバへのアボリジニからの苦情とか、別の方面での難しさも露呈したり。
五輪だからこその課題と思ったのですが・・・。世界はかくも多様で複雑なのだなと。そこを感じるのもやはり五輪ということでしょうか。