五輪後一ヶ月@女子SP

五輪と世選をカテゴリーごとに続けてみてみる試み(?)女子シングル編ですよ。
続けてみたところで、特に目新しい事項はないかなと言うのが正直なところですが。まあ本音はHDD整理のついでです。


というわけで女子SP。Jスポです。実況は藤吉さん。解説は杉田さん。リザルトはこちら
最初に。DVDに焼く際の都合で、一部放送された選手をカットしています。あしからず。
放送はグループ6からみたいですな。このグループは、マイヤー、ギマゼティノワ、ファヌフ、ミンジョン、グレボワあたりがいますが、ファヌフ、ミンジョン、グレボワあたりは、過去の自分の手によりカットされていた模様。ギマゼティノワは放送なし。FSの生放送時に、実況解説なしで放送されていました。
で、マイヤー。彼女が後半Gの一番最初に滑るなんて・・・と複雑な気持ちで見ていたのを思い出します。場内アナウンスで「ザラ・マイヤー」と呼ばれていますね。彼女の母国語のドイツ語の発音では「サラ」でなくて「ザラ」なんだそうですよ。
3ルッツを試みて背中から叩きつけられるような形で転倒。すぐに起き上がれず、フェンス際まで流れる。そのすぐ後のサルコウはシングルに(そりゃそうなるよね・・・)。痛みでちゃんとジャンプの動作ができないのだろうと杉田さん。しかしその後のスピン、スパイラルで立て直し、2Aは成功。ステップも最後のスピンも質よくこなしました。杉田さんも、後半は痛みを感じさせないような動きが出来ていたと評価。しかし転倒したルッツは回転不足の上、シングルジャンプも跳んでしまったので、フリーには残れない結果に。
続くファヌフ、ミンジョン、グレボワあたりは私がカットした模様。ちなみに、ストリーミングを見たときのメモによると、ファヌフについては「2Aオーバーターン、3Lzお手つき2T、3Tok。いつもの彼女」と。いつものって・・・。ミンジョンは「3Lz転倒、多分回転不足。3S2T、2A。いつの間にかコーチがオーサー。キスクラで泣いてる」と。そうそう。言っちゃなんだけど、泣き顔がかわいかったのでした(←)。グレボワは、最初の二つのジャンプ成功で「今日は流れがいいなと思っていたら1Aを繰り出された」だそうです。そうそう。この辺は、五輪の方が良かったかなーという事で削除したのでした。グレボワはどっこいどっこいですが。五輪は、記念として全選手の演技を残すつもりなので。


次はグループ7から。
コーチに手を握られ、笑顔で出てきたヘッケン。前髪上げると美人度増すなあ。コーチの前髪が非常に部分的だなあ。3T3Tを降りて、3Sも降りたら両手でガッツポーズw2Aも決まって大喜び。テンション上がると共にスケートもスピードが出てきていますw杉爺も「いいすべりでした」と。「強いて言えば、レイバックスピンでもう少しポジションがしっかりしてくれれば」と。ほうほう。「ドイツは暫くちょっと上に来る選手がいなかった。でも久しぶりにいい選手が出てきた」ディトルト・・・(´;ω;`)
五輪はまさかのSP落ちだったマコーケル。この世界選手権ではノーミスの演技でフィニッシュと共にガッツポーズ&雄叫び。やった!杉田さんはスピードが少し足りない事と、レイバックスピンのポジションにダメだし。アーチがちゃんと出ていないのだそうです。本来レイバックのポジションは、頭が下がっているだけではダメで、ちゃんとアーチを出さないといけないとか。ヘッケンにも同じような事言ってましたね。あとポジションに変化がないのでレベルが取れないのがもったいないと。ステップからの3Fも、ステップから「ただちに」入っていないという事でダメ出し。


続いてグループ8から。
五輪には出場していなかったヘルゲッソン(姉)。3F2T、ステップからの3Lo。これは「ただちに」的に問題なしでしょう!2A高い!スケートもスピードがあります。こんなに流れのいいスケート滑ってたっけ?と思っていたらスピンも横に流れていった・・・。杉爺はジャンプは褒めて、スピンはダメ出し。「フライングシットは、フライングのポジションからすぐにシットの姿勢にならなくては」とか、レイバックの後に「上体が固いですね」と。でも、ステップシークエンスは音楽に合っていてすごく良かったと思いますよー。細かいところは色々あるのでしょうが、プログラムも滑りもよかった!
マカロワ。杉爺はJGPFで見た感想を。「ダイナミックなジャンプを跳ぶ素晴らしい選手だなと。ただプログラム的な身体の使い方はこれからだと思いましたが、試合毎に良くなっています」だそうです。私はファイナルで見たときから、ポジションのきれいな選手だなーと思ったのですが。ああ、プログラム的なって事ですね。ヘルゲッソンの後に見ると、若干スピードで劣って見えます。しかしジャンプを全て決め(ただし、フリップはジャンプ自体は素晴らしいけど入る前のステップがないとダメ出し)、スピンは回転速度もポジションも素晴らしい。特にレイバックが。散々ダメ出しを聞かされたので、彼女のレイバックを見ると「これが本当のレイバックか・・・!」とw杉田氏曰く「今は要素で点を取る選手。これからの課題はつなぎ。ジャンプの前など、いつも同じ動きで、手がフリーズしているので、そういうところでもっと身体を使えるようにするといい」のだそうです。3T3Tは「ジャンプの大きさが同じくらいで、バランスがいい」と。ペト様とマカロワのキスクラは麗しいですなあ。


実況の藤吉さん曰く「素晴らしいメンバー」のグループ9。
6分間練習を少し流して、滑走順に選手紹介。
コストナーには、素晴らしい能力を持っているけど、試合に弱いと。もはや定型文の感がありますがwコルピの美貌に言及するのもお約束。真央ちゃんは、モチベーションについて実況氏に尋ねられ、3Aを跳ぶのにとても集中力を使うので、大変でしょうね(多分精神的にという事でしょう)と。美姫ちゃんとゲデには、4年前に同じ会場で開催されたトリノ五輪について言及。美姫ちゃんは、期待をされすぎて、それがプレッシャーになって思うような演技が出来なかった。だからこの会場には色々思いがあるだろう、と。ゲデは逆に、印象的だったSPについて熱っぽく(笑)語り、いい思い出の場所でしょうと。更に、身体が柔らかくてスピンが上手い、面白い形の選手と。レピストは、大きな武器があるわけではないが、技術が正確。表現力がある。首の線がもう少し柔らかければいいのにだそうで。個人的に、レピストの上半身の動きでどうも気になっていたところってそれか!と腑に落ちました。
ダメ出しは厳しいけど、それぞれの選手に対して温かい目で見ているのだなと感じましたよ。まあ、お気に入りかそうでないかが何気に分かりやすかったり、日本選手(出身選手も含む。怜奈ちゃんと悠子ちゃんへのかわいがりっぷりはすごいw)への肩入れはやっぱり激しいですがねwでも、男子のときの話ですが、ボロデュリンがブレードが割れて棄権した際の「期待していた選手がこういうアクシデントで棄権しなければならなくなったときは、ジャッジとしても非常に残念」というのは本心なのだろうなと思います。
最後に、日本選手2人の状態はどうかと聞かれ、悪くないです。問題は2人ともスピード。慎重になるとスピードが出にくくなると。やっぱそうですよねー。


で、ドゥムキーのときのエビっぽい衣装再びのコストナー。3フリップ2トウに、ステップからのトリプルはループだったのが、抜けてダブルに。あーあ。スパイラルは相変わらず素晴らしい。2Aからレイバックスピンの流れがいい。サーキュラーステップはほんと傑作。華やかな動きに、エビ衣装のきれいに広がるスカートがよく似合っています。最後のコンビネーションスピンでも、やっぱりスカートの広がりがきれいで、会場も沸く沸く(地元選手だしね)。そりゃ沸くわ。しかし杉爺「最後のスピンにもう少しスピードがあれば、加点がつくのに。もったいない」むーそうですか。「プログラムがいいですね」ですよねー。「本当の彼女の能力から行けば、もっと出せるのに、といつも試合では思って終わってしまう」痛いほどわかるだけに切ないorz
真央。会場が真央コールwイタリア人ノリいいですね。最初の3A2Tは3Aがダウングレード。杉田さん曰く、いいときのジャンプはもっと上に上がって回るけど、今日のジャンプは流れるのが先に来ているように見える、と。要するに離氷の前に回りすぎたと言うこと?回り込んで跳ぶのはどのジャンプもあるけど、そこをテクニカルスペシャリストがどう見るか・・・みたいな話を。程度の問題ってやつ?まあ、五輪後はやはりトップコンディションではないと言うことでしょうね。その他のジャンプはok。ステップシークエンスは、全身をよく使えているのだそうです。
コルピもカットしてたか>自分。そういえば、フリーは早いグループで滑ってましたな。
続いて美姫。ルッツで回転不足転倒。ステップからの3フリップは「ただちに」のところに問題あり。2Aはok。ステップの前の十字切りで足元を映すのはどういう了見か問い詰めたい。ステップも、解説ではスピードとかについて言われているけど、私はいいと思うな。
杉田さんは「もっともっと思い切りのいい演技が出来るはず」「ここのところ表現力の方に(気持ちが)行き過ぎていて、全体の動きのスピードが不足している。それはこの試合に限らず」「もっとダイナミックな動きができる選手」と、非常にもどかしそうに。こういう話とか、フィギュアスケートデイズの藤森さんの五輪総評の「安藤選手はエレメンツスコアを上げてファイブコンポーネンツがついてくる選手」というくだりから、ジャッジが美姫ちゃんに求めているのは、結局ジャンプなのかなーと思いました。思うけど、そこにものすごい理不尽さを感じます。2008-2009シーズンの流れを思い出すとね。そして残念ながら、コーチが美姫ちゃんに求めるスケーターとしてのあり様と、ジャッジが求める安藤美姫はもしかして方向性が違うのかなとか。まあ、試行錯誤の好きなモロゾフさんの事だから、追々上手く対処するかもとも思う。つーか「あなたのここがいい」的なことは、もっと早く言ってやってくれ。
それはそれとして、演技後の本人は笑顔。思えば、6分間練習でのルッツループ、軸がおかしかったなあ。でも本人は、後のインタビューで「3+3を跳ぶ気持ちでいけた」みたいな事を言っていたはず。6分間練習でのジャンプについては、結局3+2にしたGPファイナルや全日本の方が良かったのですよ。全日本のときは、隣の席の人も「なんで跳ばなかったんだろう。ウォームアップのジャンプ見たら行けそうだったのに」と言っていました。でも跳べなかった。記憶が曖昧ですが、モロゾフが回避を指示したのはNHK杯で、ファイナルと全日本は「跳んだときに何かがひっかかった」と「何かこわい感じがして」本人が跳べなかったはず。直前にとてもきれいに跳んでいても。要するに気持ちの問題だったのかなと。それが、一番こわい場のはずの五輪で、回転不足を取られて更にオーバーターンになりながらも、3+3を跳んだことってもしかしてすごく大きなことだったのかもしれないと、今更ながら思いました。このトリノでも、転倒してしまったけど本当に3+3を跳ぶ気持ちでいけたというのなら、シーズン前半からこっそり入り込んでいたらしい精神的なトンネルの出口がみえかけていたのかもしれないなとか。まあ、選手も人間だから色々ありますやね。
ゲデヴァニシヴィリ。3ルッツ転倒。3T3Tはセカンドが回転不足。スピンは総じて素晴らしいが、カメラワークは素晴らしく絶望的。杉田さん曰く、PCSで取りにくいのはTR(つなぎ)とIN(音楽の解釈)だけど、彼女の場合はINが一番いいくらいの点が取れる。なるほど。あれ?前も聞いたようなw


素晴らしいメンバーだけど、ちょっとミスの多いグループでした。


グループ10より。
また6分練習を少し流しながら選手紹介。ユナの、五輪は素晴らしかったけど、ここではどうでしょうと言うのは得意の予言かwあっこちゃんのプログラムはカルメンじゃないですよ。セベスチェンに「この選手はジュニアで出てきたときは驚いた」は、様々な選手に対して使われる定型文ですなwレオノワは、いいときと悪いときの表情の差が大きい、と。やはりそこポイントですよねwそして、でも能力のある選手。スルツカヤを思い出させると。そんなレオノワですが、画面の端々でよく転んでいるような。
ミライちゃん。回転不足をとられたものの、3ルッツ3トウを入れて、他のジャンプも全て成功。彼女のアピールポイントであるレイバックスピンについて、杉田さんは特に素晴らしい点として「ポジションチェンジをしても頭の位置が変わらない」ところだそうで。なるほど(このセリフも、今後繰り返し聞くようになったりしてw)。レイバックト足換えコンビネーションスピンについては「私がジャッジだったら、レベル4でGOEは3!」と言い切っておりました。でもそうですよね。これにつけなきゃ何につけるのと言うレベル。実際、レイバックはレベル4の上にジャッジ全員がGOE3をつけているフルマークですね。
ユナ。冒頭の3+3は決めたものの、次のフリップが回転不足。レイバックスピンの前にスピン動作をして、やり直したのでレイバックは無効。スパイラルではキャッチフットのポジションを取れずにバランスを崩す。うわあ・・・本人比最悪の出来じゃなかろうか。SPとしては。ジャンプが残念なことはたまにあるけど、スピンやスパイラルのミスは、集中力を失っているのだろうなと。そりゃ、あの五輪の後ならそうでしょうな。
あっこちゃん。フリップで転倒。ループでオーバーターンしつつなんとか2回転をつけてコンビネーションに。ユナ同様にスパイラルでバランスを崩す。2Aステップアウト。つまりジャンプ全ミス。ステップでは少し盛り返したかなと感じましたが、フィニッシュ後の表情がなんとも。あっこちゃんも目力が落ちるときってあるのね・・・。
フラット。最初からちょっと動きがにぶい感が。コンビネーションは、最初のジャンプが乱れたので3回転が付けられず、3フリップ2トウに。ルッツはエラーがつき。動きが重いかなーのまんまで終わってしまったなーと思っていたらば杉爺「少し太ったかな?」出たー。容赦ない体型チェック。ウエイトコントロールも含む体調管理について語り、日本の合宿でも、特にジュニアの子達は色々食べたい年頃なので、合宿の初日に持ち物チェックをして、お菓子が出てきたら「終わるまでガマンね」と没収したりしたとかそんな話を。
セベスチェン。3ルッツ2トウきまったー!高い!3フリップはエッジエラーに回転不足、あと「ただちに」問題も指摘されていました。厳しいですな。2Aも決めて、曲調がアップテンポに変わって、ステップ、スピンでフィニッシュ。ガッツポーズ。しかし回転不足があったのでそれほど点は出なかったのでした。
レオノワもカットしていたか>自分。


何か、ベテランお疲れ、若手いきいきな感じのSPでした。
ちょっと微妙な気分を払拭するために、早くフリー見たい気分でありますよ。
ところで、スピンの際にスケート靴をアップにするカメラワークはどういう了見か。通ぶりたいお年頃とかそういう事?