今更五輪まとめ@女子シングルFS

ようやくDOIの全選手放送がありましたね。
でも、五輪の話を続けるえむぞうです。コンバンハ。自分用メモですのでご容赦を。


というわけで、女子シングルFSまとめ。若干毒が含まれます。
リザルトサイト→http://www.isuresults.com/results/owg2010/index.htm
当ダイアリーの予習エントリーはここ

グループ1

1番滑走はカラデミール。トゥーバちゃん。3サルコウからのコンビネーションのセカンドが1回転に、続く3トウから2Aのシークエンスは2Aで転倒。更にフリップがシングルフライングキャメルのあとのトウループが2回転・・・その後の3つのジャンプはやっと狙ったとおりに決められましたが・・・うーむ。彼女の演技が好きなだけに、勿体無いというか。開会式で旗手を務めたと紹介されていますが、違うってば。
続いてラフエンテ。最初のフリップで転倒。6つめのジャンプの3ループがダブルになった以外は、ジャンプでの大きなミスはなし。彼女は、PCSが出場選手中で一番低いのですね。ポエタは名プログラムがあるだけに、ジャッジの目も厳しくなったりして。憶測です。
ヤンリュウ。全体に流れがあって良い演技でした!終盤、1A→ステップシークエンスで、疲れてきてるなーと思ったところでジャンプの動作に入ったときはドキドキしました。彼女の前に滑ったトゥーバちゃんの、ジャンプの失敗をなかなか立て直せなかった様子や、一番難しいジャンプは、失敗した後の次のジャンプなんて言葉も頭をよぎったりしましたが、それだけにサルコウをきちんと降りたときには「やった!」と思いました。ただ、演技の割りに点数が出なかった。スピンやステップでレベルの取りこぼしがあったのですね。
続いて金髪グレボワ。彼女もジャンプが不調でした。2回入れているサルコウは、1回転と転倒。しかし、後半の3トウ3トウの成功率の高さはすごい。音楽は『スペイン奇想曲』なのですが、今更ながら彼女にはこの曲はハードルが高かったのかもしれない。身体を一生懸命使っていても、どこか棒立ちに見えるのですが、足首か膝がうまく使えていないのでしょうか。この曲だと、その辺がどうも強調されているように思えるのです。
ギマゼティノワ。ルッツがダブルになったり、アクセルが抜けたりオーバーターンがあったり。なのですが、ステップでの転倒が、見た目にも得点的にも痛い。ステップがレベル1認定でGOEも引かれて0.8点しか取れなかった上に、転倒のディダクションで総得点からマイナス1.ああ点数がなくなる・・・。それにしてもステップの転倒は痛そうだ。予期していない転倒だから、場合によってはジャンプのときより痛いのかも。そして最後は、音楽を強引にフェードアウトさせて変更。『Otonal』でこういう強引フェードアウトって珍しい気がするw
この組最後はヘッケン。相変わらず実況はディトルトをディルトと言う。なんと彼女がルッツに挑戦!したけれどシングル。正直、今はまだ「跳べる日が来るのだろうか」という印象。その他は大体良かったのではないでしょうか。衣装は、ひじきじゃなくなっていました。あれはあれで面白くてよかったのですが、今回のは普通にかわいくてよいのではないでしょうか。
なんか、ジャンプの抜けが多い組だった印象。

グループ2

6分練習になるたびにスタジオに切り替わるのはどうしたものか。
ファヌフ。ルッツ転倒に、後半のサルコウがダブルとアクセルがシングル。ジャンプ不調な感じでしたが、このクレオパトラのPGは、彼女の雰囲気に似合っていて好きです。解説のじゅんじゅんが「背筋でジャンプを高くもっていける」と、相変わらずの背筋へのこだわりを披露していました。
ウランちゃんの服をダサく、そして地味にしたような美貌の無駄遣い衣装で登場したコルピ。衣装はそんなだけど、この日のコルピは、演技的にはまあまあだった?のではないでしょうか。どういうわけか、得意なはずのループで抜けていますが。まあ、得意でもなんでもループは抜けるときは抜けますけどね。余談ですが、高橋選手の得意なジャンプ(本人曰く)がループと知ったときにはびっくりしました。
チェルツィー・リー。衣装がゴージャスかつ本人に似合っていていい!しかし、トリプルがサルコウトウループの2種類のみでも、構成って組みようがあるのだな・・・とか。
マイヤー。こちらのサラさんもロミジュリミックス。怪我で調子が上がらないのを知っていたので、最初の3ルッツからのコンビネーションを決めたときには「よしっ!」と声を上げました。けれどその後はダブルジャンプの連続orzただ、スピンは軸ぶれもなく音楽に合っていてよかったです。さすがどっかのテレビ局にスピンビーナスとか言われただけはあるなと。まあキャッチコピー自体はアレなのですが。音楽を表現できるスピンいいですなあ。
セベ。彼女のチャームポイントであるルッツが、お手つきと回転不足の両足着氷と、本領発揮とはいけなかったようですが、それでもキスクラで特に不満そうな顔は見せず。一試合一試合をかみ締めているような。
ミンジョン。ちゃんとしたルッツが跳べる子は、やっぱりフリップにエラーがつきがちですな。しかし、なかなかの健闘だったのではないでしょうか。スケーティングは課題ですが、韓国の2番手として出てきた選手の中では、今までで一番期待できそうな。

グループ3

レオノワ。転倒はなかったけど、オーバーターンとかでけっこうジャンプ踏ん張り気味。出来は明らかにNHK杯の方がよかったけど、本人大喜び。GPファイナル以降の不調で、とても苦しんでいたのだなということが窺えました。
あっこちゃん。演技の前に抜かれる、日本男子3人とクリス。大ちゃんが旗をかかげて「がんばれー!」と叫ぶと、前に座っていたトマーシュが恐らく真似していたwミスはいくつかあったけど、会場は沸いていて、特に得意のステップでは魅力を十分にアピールできたでしょう。今まで、どうもカナダとは相性がよくないのかなという印象でしたが、それもここで払拭できたかな。
コストナー。滑り出した最初の数秒は、とても雰囲気が良くて、ああやっぱこの人って素敵だ・・・と思ったのですが、最初のジャンプのフリップでお手つき。これからさ、これから・・・と思っていたら、次のルッツでは転倒。会場からはがんばれ拍手が。いや、1回くらいの転倒なんて規定路線・・・と思っていたらシングルアクセル・・・キャロルコーチのところに行って、スピンは良くなったんじゃないかな。やっぱスパイラルはいいよねえ!そして次のフリップで転倒。続くループでも転・・・倒・・・orzようやく2Aを降りたら、会場が沸いた・・・。最後のジャンプも降りて、スピン、ステップシークエンス。で、最後のスピンでちょっとぐらついてフィニッシュ。すぐに顔を覆う・・・。ああ・・・。えと・・・カナダのお客さん優しいですね・・・。
この日はいつもよりちょっとメイクが濃い気がしたレピスト。曲だしのタイミングを最初に間違えられてしまう。指を軽く振って合図を送って曲をかけなおしてもらっていたのですが、その仕草がかわいかったwで、仕切りなおしで3+3と3ルッツを決めた・・・!ルッツは少しシェイキーでしたが。彼女が3+3とルッツ両方成功したのはじめてじゃないですか?その後も、後半のサルコウがダブルになった以外はミスなく演技をまとめ、気がつくとフリーは彼女が4位だったのでした。ジャッジスコアを見ると、1人トランジッションだけ8.50で、残りの項目全て9.00つけてるジャッジがいるwww4項目同じ数字って、これ手抜きじゃないのかwwまあ、このジャッジの得点はカットです。
続いてマカロワ。ペト様を後ろから撮ってはいけない。3+3よろけた以外ジャンプほぼノーミスですね。しかしスピンで手をついてしまった。彼女の衣装、右半分が単色でシンプルなのですが、プロポーションの良さを印象付けていいですねい。
さて愛しのゲデヴァニシヴィリ。逆回転カルメン。ルッツ転倒で、3+3+2のセカンドが回転不足。続くサルコウも2回転で大きくバランスを崩し。しかしこらえようとして片膝ついちゃったポーズはちょっと男前かも(←)気がつけば、トリプルがトウループ1つしかまともに決まって・・・ない・・・orzさらにスパイラルもレベル1。むー。集中が切れてしまったか。

グループ4

6分間練習待ちで、何故か美姫ちゃんが笑顔を見せています。余裕?最終グループの6分間練習は流石に流しますね。なんか独自映像で特定の選手ばかり追ってるんじゃないかなんて気もしないでもないですが。まあこれも五輪。
最初はフラット。全体にちょっとスピードがないかなと思いました。いいときはもうちょっと出ていたような。そのせいかジャンプのキレもいまひとつ。全部ジャンプ降りてはいたのですが、回転不足を2つとられてしまったのですね。ルッツとフリップが2回入って、フリップからの3+3もあって、意欲的な構成ですが、このときのルールだと諸刃の剣ですねー。
美姫。女子FSで最も胃が痛くなった4分でしたwリアルタイムで見ていたときは、スピードが出てない・・・緊張してるんだ・・・orzとばかり思っていたのですが、改めてみると結構よかった。やっぱり思い入れありすぎると厳しめに見てしまうのですかね。もっといいときがあると思ってしまいますからね。やや慎重に過ぎたきらいはありますが、丁寧に表現をしていて、大人のスケーターになったのだなと感じさせられました。
ユナ。いやもう、言うことはないでしょう。ひたすらすごい。シニアに上がってから、フリーをノーミスで滑った事がないのに、ここでやりきる事がとにかくすごい。圧倒的ですな。お客さんだけでなく、会場のスタッフまで笑顔で拍手しています。ところで、終盤のルッツを音楽にばっちり合ったタイミングで決めたその瞬間、リンクサイドで大きくガッツポーズするオーサーがうっかり目に入ると笑えて仕方ないですwしかしまあ、点出ましたねー。
真央。この雰囲気の中で出てくるのはとても大変だったでしょう。3Aを2回決めたものの、後半の3連続のコンビネーションの最初のフリップでオーバーターンに、氷に躓いてそのあとのトウループがシングルに。運が悪かったですね。この雰囲気の中で滑るのも、氷にブレードをひっかけてしまったのも、運が悪かった。
しかしその辺は“五輪の怖さ”を覚悟してそれに対して出来る限り準備してきたかそうでないかの差かもしれない、と思ったり思わなかったり。
続いてジョアニー。考えてみればすごい順番。よく出来た順番とも言えますか(笑)SPでは鬼気迫るものがありましたが、フリーは疲れが出たのか、ジャンプにミスがちらほら。ああいう事があると、気持ちだけでなく身体的にも、実はかなり消耗しますからね。彼女のプログラムの密度はすごいし。だけど、最後のサルコウを決めて、ステップを踏む彼女の顔は、母親を失くして傷ついた女性の顔ではなくアスリートの顔でした。そこに何故かまた感動させられます。彼女は後の記者会見で「最後のサルコウはママが持ち上げてくれた」と言ったのだそうで。彼女にとってのお母さんは、彼女を励まし助ける存在だった。その人生のあり方を、この演技でジョアニーは証明できたのでしょう。
最終滑走はミライちゃん。10代の選手2人が最終グループに残るアメリカの底力すごー。いやもう、彼女もすごかった。すごいスピードでミスなく駆け抜けていきましたよ。カルメンだけどかわいかったー(←)というか、このプログラム自体は個人的にあまりいいと思わないのですが、ミライちゃんの魅力でOKになっているなみたいな。それにしても、ミライちゃんのジャッジスコアに、エッジエラーも回転不足マークもついていないのが嬉しい。最近は「よし!」と思っていても回転不足を取られて点数が出てがっかり、な事が多かったので。それ故かキスクラで慎重な態度だったキャロル爺も、点数が出て大喜びでした。緊迫感のあったメダル争いの後の爽やかな(カルメンだけど)サプライズでした。最終滑走とカルメンはゲンがいいのかね。


で、その後表彰式があるのですが、ちょっとこのときの実況には色々イラッとさせられました。日本選手の健闘を称えるのに、優勝した選手のことを「ルールをうまく利用して」なんて言う必要はないし(言い直してはいましたが)。美姫ちゃんについても「SPの3+3が認定されていれば・・・」(これはじゅんじゅんが言ったのか)とか「そうであれば、メダルに届いたはずなんです!」とタラレバ。言い方がどうも、ルールやジャッジのせいで・・・と言いたげな感じで不快でした。採点競技なのだから、ルールを研究して対応しようとするのも、対応できるように練習をするのも当然だと私は思います。それ以前に、ルールやジャッジに疑問を持てるような内容だったかという点でも・・・
まあ、表彰式はまだ我慢できなくもないですが。五輪フィギュア放送での不快実況No.1は、エキシビションでのライサの演技の後だったかのやつです。あまりに不快なので、全力でその部分を編集して消去したのでよく覚えていませんが。女子の結果の弁護の為に、男子優勝者のエキシの演技の直後にわざわざ微妙な事言うな、男子の結果に女子関係ねー!と思った記憶があります。正直、若干五輪にウンザリした瞬間でした。