本日が競技は最終日ですよ、世界選手権。

エキシビションは明日ありますけどね。
前のエントリーが「はじまってます」で、次が「今日で最後」ってのもどーなの、と我ながら思うえむぞうですよ。コンバンハ。まあ、競技開催中は結果追うのに忙しいのですよ。


というわけで、今更ながら大ちゃん優勝おめでとう。
五輪後のモチベーションの低下は容易に想像できたので、どうなることやら・・・と思っていたところで、4回転フリップとか言い出すもんで、うわわわわわわあわっわだだだだだ大丈夫かあーーー?と気が気でなかったですよ。SPも、やはり本調子ではなさそうでしたしね。でもSP終了後のインタビューで「明日にはもっと調子が上がってくると思うので」と言っていたのを見て、ああそういえば今回はギリギリの現地入りだったんだっけと思って、そうかそうかとちょっと落ち着きつつも。やっぱりクワドフリップてクワドフリップて・・・とやはりギリギリまで悶々と。しかし6分間練習で2種類の4回転を試しているのを見て、あれ・・・?フリップの方がいい感じ・・・こりゃあフリップの方がいいかもとなるわなと納得。実際、本番で跳んだフリップは回転不足の両足着氷でしたが、高さもあって、こりゃその内本当に成功しちゃうんじゃないの?と期待したくなるような感じでした。
最初のジャンプの後は、おいおいいいの?というぐらいにスピードもあり、要素を余裕を持ってこなしていて、ひとつジャンプを降りるたびに「これは・・・くるか!?」という期待感が高まっていきました。
しかし優勝ですよ、優勝。イタリアで。4年前に、イタリアの作曲家の音楽を使ったプログラムで、日本人初の五輪チャンピオンが生まれた地で、今度は日本人初の男子シングルチャンピオンが。イタリア人の音楽家の作った、イタリアの映画の音楽で、イタリア人の振付師によるプログラムで。なんだか出来すぎって程にきれいに揃いましたね。しかもこれが狙ったわけでなく、本当は昨季のために作ったプログラムを、怪我でシーズン全休を余儀なくされての持ち越しのプログラムだったわけで。実は内心、シーズンの途中あたりから「何か大ちゃん呼ばれてない?」なんて思ったりしなくもなかったのですが、そうなったら美しいけど、現実はそう簡単じゃないしね、という気持ちも同時にありまして。でも、こういう事はたまにおきるものですが、揃うときは揃うものですねー。運命はー不思議だね〜♪とか歌いだしたくなるような。


2位のパトちゃんも、2回の3Aを決めて、確実に成長していることを感じさせられました。でもその後、比較的難しくないジャンプで2つミスをしたのは、若さだねー、と。
そして、ジュベールが3位!順位以上に、フリーに2回4回転を入れてきたのが嬉しい!彼はこの2シーズンばかり、フリーで4回転を2回入れると言いながらも、優勝が見えてくると回避して、それが世界選手権では裏目に出るような展開が続いていたのでね。2回入れたよ!攻めのジュベールがきたよ!!と嬉しくなりました。


他にも、触れたい選手は沢山いるのですが、時間もないのでまたの機会に。
数時間後には、女子のフリーが始まりますよ。
SPは相当な荒れ模様の試合で、まさかあの人がこんな位置に、というのが多い状態なのですが、そんな中で真央ちゃんがSPは2位。で、1位は誰かというと、なんとミライちゃんだという。
フリーの展開を予想するならば、これはミスを最小限に抑えて滑れば真央ちゃんが優勝という事になるでしょうね。実績やジャッジからの評価という点では、真央ちゃんの方が現時点では上なので。
ミライちゃんは、その辺はこれから上がっていく選手。でも大きく躍進するチャンスなので、頑張ってもらいたいです。順位を意識しすぎずに伸び伸びと滑れたらいいなと。ていうか全選手がんばれ。SPで出遅れた美姫ちゃんもあっこちゃんも、1シーズンお付き合いしたプログラムをいい形で締めくくれるよう願っています。勿論レピストもカロリーナもレイチェルもクセニアもエレーネもユナもみんな。そしてセベスチェンには競技生活の幸せな締めくくりを。
ちなみに、以前見たテレビによると、真央ちゃんは本人的に縁起がいい滑走順はグループの3番目なんだそうです。これまでも、グループの3番目で滑った大会では優勝しているのだそうですよ。大ちゃんの場合の、最終滑走がゲンがいいみたいなものですね。でも、そういうジンクスは、意識しすぎると精神的に足かせのようになったりもするので、持たない方がいい種類のものですね。今回の滑走順は2番目。いい機会なのではないでしょうか。
http://www.isuresults.com/results/wc2010/SEG004.HTM