ガイドっぽいもの書いてみようかとか。

五輪開幕。本日のメインイベントはNHK『ミラクルボディ』だった(←)えむぞうです。コンバンハ。


それは置いといて(ぇ)、少し前になりますが、ペアSPの滑走順が出ましたよ。
フィギュアスケート競技というのは、各人の演技の時間は短いですが、それが塵も積もれば...いやいや塵じゃないな。星屑がつもってでっかいキラ星に...何を言ってるんだ私わ。
兎に角、SPの演技時間は2分50秒でも、参加している20組が全員演技をやると3時間半くらいかかりますよ、という話です。
その間、知らない選手が次々出てくるという状況は、競技に惚れこんだばっかりで、とりあえずなんでも吸収したい!みたいな気分の人でないと飽きるよなーという事で、おせっかいながらも戯れにガイドっぽいものでも書いてみようかなと。ネタ的に楽しむ為の。


というわけで、ペアSP滑走順に。の、前に。
SPの滑走順は、世界ランキングで決まります。世界ランキングの低い順から、前半3グループと後半3グループに分けて、前半グループと後半グループの中でシャッフル。
そうなると、必然的に後半グループに強い組が集まる事になるはずなのですが、そこはオリンピックシーズンということで、そう一筋縄ではいかず。
世界ランキングは、過去3シーズンの国際大会での成績で決まります。ということは、世界ランキング上位に行くには、国際大会にコンスタントに出て、そこで成績を残していないといけないわけです。
ところが今季は五輪シーズンということで、前回五輪で活躍した選手が、しばらく競技から離れた後に今季五輪を目指して競技に復帰する例がいくつかあります。
ペアでも、トリノで銅メダル、2007年の世界選手権で優勝の後、しばらく競技を離れていた中国の組が戻ってきています。これまでの競技成績は、出た大会全て(3大会ですが)で優勝。あれよあれよという間に金メダル候補筆頭となっています。
しかし世界ランキングの関係で、彼らは前半グループで滑る事になります。そして抽選の結果...

グループ1

優勝候補が一番滑走になっています。なんて素敵なクジ運w


1.Xue SHEN /Hongbo ZHAO (シュエ・シェン/ホンボー・ツァオ)
中国代表。日本の放送ではシンセツ(申雪)/チョウコウハク(趙宏博)と呼ばれることもあります。
どれくらい長く、暫定1位にいるかが見所(←)


2.Maria SERGEJEVA / Ilja GLEBOV (マリア・セルゲーエワ/イリヤ・グレボフ)
エストニア代表。今季ヨーロッパ選手権13位。
女性が地味に美少女です。スケートファン的には、男性のイリヤが女子シングルのグレボワのお兄さんという事で、こっちについ情を感じてしまうのですが、でももう少し頼りがいを出して欲しいなとかおもってしまったりなんだり。


3.Joanna SULEJ /Mateusz CHRUSCINSKI
ポーランド代表。今季ヨーロッパ選手権14位。
一応ヨーロッパ選手権で見たものの、名前の読み方もよく分からない、馴染みのない組です。昨季から組み始めたペアのよう。男性は、ISUのバイオの、以前のパートナーのところに名前がないので、もしかしたらペア経験自体があまりない?
世界ランキングもこの組が一番低く、現在64位です。この組の次にランキングが低いのは、ウクライナの組で37位。
SPの曲は、映画『セントオブウーマン』のサントラより。真央ちゃんが昨シーズンエキシビションで使っていたタンゴの曲も使っています。

グループ2

この組は、偶然にもペア結成から2年前後の組が集まりました。しかしどの組も、技術はしっかりしていて、参加数自体が多くないながらも国際大会の成績もそれなりに残している、先が楽しみな組が集まっています。


4.Caydee DENNEY /Jeremy BARRETT (ケイディー・デニー/ジェレミー・バレット)
アメリカ代表。全米チャンピオン。
組んで1年たたないで全米2位、世界選手権ではフリーでノーミス演技でコーチを感涙させ、次の年には全米優勝と、勢いもあり大舞台に強いチームです。
コーチはメガネ男子。加えて涙もろい人らしいのですが、SPの段階ではノーミスでも泣き顔はお預けでしょう。
SPの音楽は『火の鳥』全米選手権では、女性が髪に赤いメッシュを入れていたのがなかなかかっこよかった。今回もやってくれるのを期待。


5.Maylin HAUSCH /Daniel WENDE (メイリン・ハウシュ/ダニエル・ヴェンデ)
ドイツ代表。今季ヨーロッパ選手権9位。昨シーズンから組んだ組です。
SPはたぶんラテンぽいPG。女性の衣装がなかなかはっちゃけていて楽しいPGです。見せパン的な意味で(嘘)


6.Vanessa JAMES /Yannick BONHEUR(ヴァネッサ・ジェームズ/ヤニック・ボヌール)
フランス代表。今季ヨーロッパ選手権7位。二人とも黒人のカップル。こちらも組んでから割と日が浅い。
女性のヴァネッサは、顔が小さくてバランスの良い体型でとてもキュートであります。そして谷間もなかなかのハイスペック...

グループ3

この組までが前半グループですが、この組もまた、諸事情によりブランクがあったために世界ランキングが低いという組がいるので、見るべきペアもそれなりにいます。


7.Vera BAZAROVA /Yuri LARIONOV (ヴェラ・バザロワ/ユーリ・ラリオノフ)
ロシア代表。今季ヨーロッパ選手権5位。2007年にジュニアの世界選手権で2位になり、次の年にシニアのGPシリーズで3位に入ったものの、男性のドーピング違反で2年の出場停止に。コーチは女性に、他の選手と組む事も提案したけれど、女性は男性の処分が解けるのを待ったのだとか何とか。
その女性、ヴェラちゃんは大きな美しい瞳に整った目鼻立ち、可憐な雰囲気の美少女。
演技も、2人の動きが揃っていて美しい。まだまだ若い、今後に期待のペアです。とりあえず、ユニゾンとヴェラちゃんの美しさを楽しめばいいと思います(←)


8.Amanda EVORA /Mark LADWIG (アマンダ・エボラ/マーク・ラドウィッグ)
アメリカ代表。全米2位。
実はこれまで、全米選手権では4位前後をずっとウロウロしていて、GPシリーズ等の出場はあっても、世界選手権への出場経験はなかった組です。この組の五輪出場は、結構なサプライズ。しかしアメリカは層が厚いので、そういう位置の組でもしっかりした技術は持っています。
ちなみに、ここももう一組のアメリカ代表、デニー/バレットと同じメガネ男子がコーチです。ついでに、バレットさんとアマンダは5年ばかりお付き合いしているそうですよ。へー。


9.Anabelle LANGLOIS /Cody HAY(アナベル・ラングロワ/コディ・ヘイ)
カナダ国内戦2位。この組は昨シーズンは女性の怪我で競技会に参加できませんでした。
というわけで前半グループなのですが、技術的には結構高いと思いますよ。

10.Ekaterina KOSTENKO /Roman TALAN
ウクライナ代表。見覚えがない...昨季ヨーロッパ選手権に出ていたらしく、私もストリーミングでこの組を見ていた様なのですが。演技の感想も別日記に書いてあるのですが、内容が良くなかったらしく(ソロジャンプ、スロージャンプともに転倒、スピン遅いって書いてある) 、結構投げやりな...というか、このとき疲れていたのか、全体に結構トーンがキツイorz
今季は小さな国際大会にいくつか出ていた模様。シーズンベストは認定される大会(ジャッジの数とか参加国数とか、色々条件があるらしいですよ)に出ていないようなので、今季まだないのですが、バイオに載っているパーソナルベストが、SP+FSのトータルスコアで103.97というのが見間違いでなければ、参加選手中一番低いのではないでしょうかね。

グループ4

ここから、世界ランキングが高い方の半分になります。
じゃあ、ここからぐっとレベルが上がるのかと言うと、この組はまだこれまでとあまり変わらないのではないでしょうかね。


11.Nicole DELLA MONICA /Yannick KOCON (ニコール・デラ・モニカ/ヤニック・ココン)
イタリア代表。今季ヨーロッパ選手権6位。
男性のココンはフランス出身で、ジュニア時代はフランスで競技をしていたそうです。フランスはヤニックって名前多いですね。
男性がペア選手にしては華奢なので、若干ハラハラする瞬間もあったりなかったり...ですが、なかなかに惹きつけられるところのあるペアです。

12.Stacey KEMP /David KING (ステーシー・ケンプ/デヴィッド・キング)
イギリス代表。今季ヨーロッパ選手権11位。
正直に言って、技術的にはこの中では少し見劣りする組なのですが、ここ数年みているとじわじわ上手くなっていっているので、見守りモードでみています。仲良さそう。いい人そう。
SPで使っている音楽はリンキンパークの『Numb』です。ヴォーカルなしのアレンジ。アイスダンス以外はヴォーカル入りの曲の仕様は禁止されています。


13.Anais MORAND /Antoine DORSAZ
スイスの若いペア。今季ヨーロッパ選手権8位。じわじわめきめきと力をつけているところです。
使用曲は『ボヘミアン・ラプソディー』です。まま〜。

グループ5

この辺から、ヨーロッパ選手権や世界選手権の表彰台経験者が出てきます。
五輪表彰台争いも、この組から本格的に始まると言ってよいのではと思いますよ。


14.Maria MUKHORTOVA /Maxim TRANKOV(マリア・ムホルトワ/マキシム・トランコフ)
ロシア代表。今季ヨーロッパ選手権3位。これまで3大会連続で、ユーロでは表彰台に載っています。
長らく、フリーで崩れるのが課題とされていましたが(今季は大分改善)、SPは大抵素晴らしい。男女2人揃ってラインがきれいでユニゾンもいい。演技中のどこを切り取っても絵になるペアです。
女性のムホルトワが、結構な無表情美女(最近は大分笑顔も見られるようになってきました)で、そのツンとした雰囲気がたまりませんwたまに微笑まれると、普段のツンぶりと相俟って平伏したくなるとかならないとか。
対して男性のトランコフは結構喜怒哀楽がストレートに見えるタイプで、ユニゾンは合っているのに演技の前後の2人の対照的な様子もまた面白いw
個人的にトランコフは、ペアにおけるイーグル美男筆頭です。


15.Tatiana VOLOSOZHAR /Stanislav MOROZOV (タチアナ・ヴォロソザール/スタニスラフ・モロゾフ)
ウクライナ代表。今季ヨーロッパ選手権4位。
この組は女性がいい。常に愛らしい笑顔を絶やさないブロンド美女(ややアイメイクが濃いですが)。体型のバランスもよく、上品な雰囲気。しかし身体が柔らかく、涼しい顔をして難しいポジションをとります。
男性のモロゾフはなかなかの怪力で、スロージャンプやツイストリフトでは豪快に女性を投げます。で、また女性が外見に似合わず涼しい顔して投げられて涼しい顔して着氷するのですよ。
ツイストリフト(男性に頭上に投げ上げられた女性が、空中で回転して降りてきて、それを男性がキャッチする技)の高さは現役選手で1,2を争うのではないでしょうか。TVの前で「高っ!」と声を上げる準備をしていていいと思います。
SPは、ちょっとSFっぽいPGです。


16.Yuko KAVAGUTI /Alexander SMIRNOV (ユウコ・カワグチ/アレクサンドル・スミルノフ)
日本の報道でも何度か取り上げられる、日本・ロシアの混合ペア。ロシア代表です。今季ヨーロッパチャンピオン。
こちらの組も、女性の身体の柔軟性が目を引きます。それを活かして、リフトやペアスパイラルで独創的なポジションをやってきます。オーソドックスなペアらしい雰囲気というのとはちょっと違いますが、この組ならではの雰囲気が育ってきています。
SPはサン・サーンスの『白鳥』悠子ちゃんが気合が入りすぎると猛禽類になりかけるので注意。途中いきなり曲調が変わってアリアになるので、びっくりしないように。

グループ6

最終グループです。見ているほうも疲れてきますが、演技のレベルは高いままなので、疲れを忘れられるでしょう。多分。きっと。


17.Jessica DUBE /Bryce DAVISON(ジェスカ・デュベ/ブライス・デービソン)
カナダ代表。カナダナショナルチャンピオンです。
ファニーフェイスのジェシカちゃんと、若干弱そうなイケメンブライス。見た目にもバランスのいいペアです。
ニゾンのよさと、リンクを大きく使う演技が魅力。
ロマンティックな雰囲気の演技が得意な組ですが、SPは敢えて路線を少し外して、激鬱映画『レクイエム・フォー・ドリーム』のサントラを使った演技をします。


18.Qing PANG /Jian TONG (チン・パン/ジャン・トン)
中国代表。日本ではホウセイ/トウケン(ホウ清/トウ健)と呼ばれることもあります。
2006年世界選手権優勝、2007年同2位以降、世界選手権では表彰台に載っていませんが、実力は確かな組です。
男女ともスラリとしてスタイルが良く、一見するとペアっぽくなく見えます。
大人っぽい雰囲気があって、音楽表現の素敵なペア。男性のトンさんは、一部の人にとっては非常に魅力的らしいですよ。ときどき、このダイアリーにも「トン兄 セクシー」みたいな検索ワードで人が来るみたいですw私はイマイチよく分かりませんが、ペアにおけるイーグル美男という点においてはトランコフと並ぶと思います。
SPの音楽はビゼーのオペラ『真珠採り』より『耳に残るは君の歌声(Je crois entendre encore)』よいです。

19.Dan ZHANG /Hao ZHANG(ダン・ジャン/ハオ・ジャン)
中国代表。チョウタン(張丹)/チョウコウ(張昊)と呼ばれることもあります。トリノ五輪フリーで転倒して演技を中断しながらも、最後まで滑りきって銀メダルを獲得した組です。
中国のペアは投げ技がどこも上手いですが、ツイストリフトはここが一番ではないかと。TV画面の前で「高っ!」と声を上げる準備をしていていいと思います。2回目。


20.Aliona SAVCHENKO /Robin SZOLKOWY(アリオナ・サフチェンコ/ロビン・ゾルコーヴィ)
ドイツ代表。2008年と2009年の世界チャンピオン。登場時のメイクにびっくりするかもしれませんが(でも段々ソフトになってきてはいる)、このSPは名作です。


以上。
各組に割いた行数と、向けている愛情の間には関連性はあまりありません。
それにしても、成り行きで1年前の自分の別ダイアリー見て、言葉のキツさに自分で凹みましたw演技見ながら急いで書くからああなるのでしょうねー。