DOI千秋楽2部。

第2部はあっこちゃんからスタート。音楽は『Caribe』というんだそうですよ。
3階席から見た感想は「みやけんはクレイジーに踊るあっこちゃんを見たいのかな」でしたが、アリーナから見た感想は「腰を振らせたかったのかw」でした。聞いた話によると、ご本人が「最初見た人はドン引きするかもしれない。健ちゃんのマンボみたいに」とか言ってたらしいですが、健ちゃんのマンボみたい=腰振り?とかも思いましたよw
あと、このPGを見ていると何故か「峰不二子」という言葉が頭に浮かぶ。気風がよくてコケティッシュで、ちょっとふざけながら踊ってるみたいな?うまく言えません。
でもほんと、これモノにしてほしいです。面白いものが見られそう。
ハケるときに、ふざけた風に腰を振りながらハケていきました(笑)


無良君は、音楽はcobaの『SARA』だそうですよ。
最初にBIGなシングルアクセル・・・。その後のクワドチャレンジもまた全部失敗だった気が(^^;)
EX自体は私は好きですね。曲がcobaだし、振り付けもどこか大ちゃん風なところがあり、いつの間に大輔フォロワーになったんだ?と思わないでもなかったりしましたが、でもこの曲無良君に似合っています。
無良君て、あまり現代的じゃないものが似合う気がするのですね。cobaは思いっきり現代の人ですが(笑)アコーディオンの響きってどこかノスタルジックじゃないですか。だから無良君に似合っていると思いました。
ちなみに私は子供の頃から、19世紀末から20世紀はじめくらいのイギリスだったりヨーロッパだったり、それくらいの時期の日本とかの街や服の雰囲気が好きでして、それ故に無良君の持っている雰囲気が好きなんだと思います。


リード姉弟。前日と同じPG。
出だしはキャシーが1人でかっこよく踊り、途中から白タイツクリス登場、我が家では主さまのテーマでお馴染みアイニェ・クライニェ・ニャハト・ムジークアイネクライネナハトムジークで意気揚々とニセバレリーナぶりを披露。ヨレヨレのY字スパイラルなどを満面の笑みで見せ付けた後、結局ほぼキャシーに合わせてヒップホップ風味(でもどこかちぐはぐw)で2人仲良く(?)踊って〆。
キャシーはえらくきわきわなローライズを着用。海外ボードで今回のキャシーが「ハンサム」と称されていたのを見ましたが、確かにこれぞハンサムな女だなと思った次第。ウエストラインも超絶ハンサムでした。私的にローライズというと某タカノリさんとか思ってしまうのですが、おなごのローライズもいいものですなあ(←)
前日は見えなかった、キャシーが踊っている間にクリスが客席から登場し、首を傾げたりしているのがこの日は見られました。彼は日本男子が通常躊躇しそうな顔芸を堂々とやってくれます。頼もしや。


続いて村主さん。パダンパダン。去年のウィンナワルツがインパクトが強かったせいか、今年はそれほど印象に残らないというのが正直なところ。そういえば、会場で売っているスケートの衣装を着たテディベア(定番商品)、そのウィンナワルツの衣装のくまが新たに加わっていましたよ。すごい可愛くて、あのテディベアシリーズの中ではじめて欲しくなったのですが、うちの猛獣さまがモエモエになる事必至の質感なので散財回避いたしました。他にゆかりジゼルもありましたが、あれはくまにはあまり似合っていませんでした。本人が着た方がかわいいです。
客いじりは、やるんならもっと派手にやってほしいというのも正直なところ。離れた席にいると、リンクに背中を向けて客いじりをしている間、ちょっと置いていかれた気になるのですよ。
得意ではないらしい3サルコウをきめていて「おお!」と思いましたよ。肋骨にヒビが入っていたという話がありましたが、その後練習はちゃんとできる状態にまで戻せているという事かな。よかったよかった。


ここから海外ゲスト。まずはトマーシュ。彼はやっぱり、上から見ようが横から見ようが上手い。リズム感よく踊りつつスケートもよく滑る。そしてエンターテイナー。ひとつひとつの動作に歓声が起きます。それに呼応するようにノリノリ。更に帽子を取るとその下から「闘●魂」と書かれたハチマキが出てきて一際大きな歓声が。本人のノリも更に↑。客席アピールしてきゃーきゃー言われ、ノリノリノリノリでジャンプの助走に・・・そのとき、私の脳裏に2007年世界選手権FSの演技が蘇り・・・「ああ、そんな調子こいてると・・・」と思った瞬間ジャンプコケ(ノ∀`)あーあ。と思っていたら次のジャンプも抜けていました。まあ、そういうところも彼の愛すべきところです。
というわけで、あらゆる意味でトマーシュらしかったのでスタオベ。


お次はペシャブル。ナタリーはどこから見ても可愛い。あのピエロのPGの衣装の色は絶妙だと思います。あれを着こなせる日本人とかいない。
ちょっとリンクが狭そうだなーと思ったのですが、楽しませていただきました。


そしてサフショル。新しいSPの『Send in the Clowns』この日はロビンのみならずサフチェンコも白塗りしていました。
前日に「まだ要素の配置を決めてちょっと振付けたって感じ」とか言ってごめんなさいと言いたくなりました。見入ってしまいました。
まあやっぱり、これから密度が濃くなっていくのだろうなという感じではあるのですが、スケートで音楽を表現するという事と密度云々は本来違う事なのだと思い出させられました。


海外ゲスト最後はランビ。ニキュッパじゃなくて『Ne Me Quitte Pas』。
作りたてのPGで、日本で初公開らしいです。ありがたいじゃないですか。まるで練習着のような格好も、新作だから衣装が間に合わなかったのかもしれない・・・と、よく見たら通常の練習着にはどう考えてもついていなさそうな小さい白い球状の何かが多数ぶら下がっています。あ・・・衣装なんだ・・・。というのは前日の初見の際の感想書き漏らし。今日も同じくシンプル衣装で登場。
ランビの演技を一文字で表すならば『ゑ』(←象形文字ね)だと思うのですが、そんな感じのThat'sランビな動きが盛りだくさん、かつこの有名なシャンソンと素晴らしく溶け合って、これまたすっかり見入りました。
そして音楽も終わりに近付き、照明も徐々に暗くなっていき、余韻を感じさせるフィニッシュに向けてランビも後ろ向きに北の選手登場口の方へスーッと滑っていきます。見入りつつも「さて、スタオベの準備・・・」とこちらも思っていたその瞬間


ガッ


とリンクをぐるりと囲んでいたフットライトにつまづく音。
よろけるランビ。


暗 転 。


暗くなった会場が一瞬忍び笑いで満たされたのでした(ノ∀`)
まあガッ以外はよかった(ガッもある意味よかったw)のでスタオベ。挨拶の際は本人も苦笑気味でした。


再び日本選手の演技で、まずは織田選手。
まだこなすのが大変で、音楽を聴きながら演技する段階ではないのかなーと。トスカより凝ったPGですし。
余談ですが、自分の教え子の演技のときはリンクサイドにモロゾフが立って見ていたのですが、気がつけばいつの頃からかモロゾフの後ろに友加里ちゃんが。腕組んで仁王立ちしていたので、もう1人コーチが見ているみたいな風情に(笑)まあ、その周囲には無良君やあっこちゃんもいて、時々談笑していたりしたんですけどね。最初気がついたときが腕組み仁王立ちだったのでw織田選手が客いじりの相手を物色しだしたあたりで、無良君とあっこちゃんと3人で「あの辺でやるんじゃない?」みたいな感じ(推測)で指さしながら笑いあっていて、その光景も微笑ましかったです。


そして最後は美姫ちゃんです。前日に見たタップダンスっぽいPG、もう一度見たいと思っていたのですが、最終日になって突然の別PG披露の噂が。演技が始まるまでどっちが出てくるかドキドキしていたのですが、果たして現れた美姫ちゃんは、例のセクシー衣装でなく、黒と濃い紫の長袖(でも片方は包帯巻いたみたいになっている)、長めのスカートという衣装で登場。その時点から怪しげなオーラが。音楽はモーツァルトの『レクイエム』で、頭を抱えて発狂するような場面があったり、途中倒れてしばらく横たわる場面があったり。そういう印象的なシーンもあったのですが、とにかく圧倒されました。特に強烈に残ったのが、私のいた席の近くまで来たときの彼女の表情。オープニングのときに見た、いつものスティッチのようなあの笑顔とは全く違う、怪しさと、ある種怖さも感じさせるような笑みで滑り去っていきました。表現する事に対して意識が変わってきたのだなと強く感じさせられました。