訃報

昨日の夜、ネットをウロウロしていたらば坂西伊作さんの訃報を知りました。
この方はどういう方かといいますと、TM Networkとか渡辺美里とかのPVを沢山撮っていたり、T.M.R.のPVを撮っていたり、かつてT.M.R.が在籍していたアンティノスレコードの偉い人だった人です。


私の音楽愛好遍歴の一番初めはTM Networkでした。で、その遍歴を歩み始めの幼い(←)頃の愛読書がTMN(当時)のツアードキュメントだったりしまして、その本の中に坂西氏が登場する事もありまして、要するにその頃から名前を知っている方でした。坂西氏はウツ&木根の2人と同い年だったそうで(51〜52歳ですよ・・・早いです)本の中ではメンバーに「伊作」と呼ばれスタッフというよりも仲間の1人のような雰囲気でした。
そういえば、TMN最初の終了の際にいいとものテレフォンショッキングで、TK氏がTMNの事を「バンドじゃないんですよ」と言い、タモリさんに「じゃあ何なの?」と問われ「な・・・仲間?」と答える場面がありました。当時は、その答えをなんとなく微妙に感じて、TVの前でずっこけたのですが、今となったら、あのときの「仲間」という答えに「そうだったんだろうなあ」と頷く思いです。3人だけでなく、サポートメンバーも、坂西氏含め長く一緒に仕事をしてきたスタッフも皆「仲間」という意識だったのかなーと。


その坂西氏、数年後には何故かアンティノスの偉い人になっていて、なんでPVの監督がレコードレーベルの社長に?と驚いたものです。
貴教さんの本で、貴教さんの第一印象を質問されての回答が「是が非でも契約したい」で、なんかお茶目な人だなあと思ったり、デビュー当時の、まだ海のものとも山のものともつかなかった貴教さんを評価して、支えてくれた人なのだなと思ったりしました。


そんなわけで、私の音楽愛好遍歴の中のそこここに名前の出てきた坂西氏、会った事があるわけでもないのに、訃報を聞いたときにはかなりショックと寂しさを感じました。
私の大好きな人達を支えてくれた事に、私が音楽を愛してきた年月ぶんの感謝をささげます。
ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。