全日本選手権観戦記。その5。

バトルさん、ちょっとふと・・・(ry いやいや、衣装のせいでそう見えるのか?
いや待てよ!これは、衣装のせいと見せかけて真実の脂肪を誤魔化す高度に計算された策略やもしれん!と葛藤するえむぞうです。コンバンハ。
そんな事で葛藤しているから、全日本観戦記がいつまでも書き終わらないのだと思ったり思わなかったり。

第3グループ

このグループは、世界ジュニア代表選手が2人入っています。
更に亜紀ちゃん登場で、前のグループの舞ちゃんに続き、またしても本田君のコーチ姿が見れたり、奈也ちゃんのタンゴ復活だったりと見るものは色々合ったはずなのですが、6分間練習でうっかり目を引かれてしまったのが浅見さんでした。普通の服みたいな衣装着ていたので。普通と言っても普段着でなく。コスプレ的範疇で普通な。髪型にしても、ちょっとフィギュアスケートっぽくなかったのですよね。お隣の二人連れが「代わった衣装着てる子いる!」「何の曲で滑るんだろう!」と盛り上がっていました(笑)
演技の前も、コーチと腕相撲するみたいな握手をガチッとやって出て行ったのが印象的でした。ものすごく緊張していたのでしょうが・・・。演技の方は、その緊張があまりよくない形で出てしまったようでした。私の前の席が、かなり熱心なスケートファンの男性3人組だったのですが、その人たちの会話によると、去年は全日本まで勝ち残れず2年ぶりの全日本という事でかなり緊張していたのだろうとか。なるほどねー。てか、詳しい。


ジュニアの鈴木さんは『白鳥の湖』。この曲は、私にとってはここ最近、うっかりすっかり町田君のイメージなのですが、彼女の白鳥もいいですね。彼女は、あまりクセのない(ただちょっと手の動かし方が忙しない)上品な演技をする選手かなと思いました。
亜紀ちゃんはフリップが入ったのが嬉しかった。まあ、回転不足かなーと思ったし、実際回転不足でしたが。演技も、これまではどうしても、よくも悪くも「亜紀節」になっていたのが、そうでない部分も出てきたなという印象でした。
奈也ちゃんは、GPシリーズの様子からどうなる事かと思っていましたが、いい演技でした。

第4グループ

成績がよかろうが悪かろうが、基本的に好きな選手は好きなものです。そりゃ勿論、成績が良いに越した事はないですが、成績としてはそれほど良くない大会でも、いいところ探しをしてしまったりするのがファンの習性であり、楽しみでもあります。
しかしそうは言ってられない大事な大会が、国内選手権です。特に日本とかアメリカとかカナダみたいな、層の厚い国の国内選手権は。この大会で、この後のシーズン何回好きな選手を見られるかとか、場合によっては来シーズンの色々な大会の派遣にも影響があったりするわけで。
というわけで、ファンにとって最も胃が痛い大会の1つ、全日本選手権。そしていいよ、今大会最も胃を痛めてくれる選手の登場なのです。美姫ちゃんなんですけどね。


6分間練習で、割と選手のコンディションが読める時があります。6分間の中でもやたら目を引く選手がいると、大体その選手がいい演技をしたりとか。中には6分間練習ジャンプが抜けまくった時の方がいい演技をする選手もいますが(笑)
しかしこのグループは、緊張しすぎていたせいかあまりそういう事を考えながら見る余裕がありませんでした。美姫ちゃんは・・・悪くないかなー・・・みたいな。
真央ちゃんがルッツの踏切を慎重にチェックしていたのが印象的でしたね。まずアウトエッジに乗って1回転していました。あれはわざとそうしているのかなと。アウトエッジに乗る感覚を確認してから、3回転を跳んで調整しているみたいに見えました。やっぱりまだ自分の感覚にしきれていないのかな、エッジ矯正ってほんと大変なんだなと真央ちゃんのそんな姿に再認識しました。


さてこのグループの最初の滑走が美姫ちゃんです。一番の緊張がさっさとすむのはいい事です(笑)
もうね、ジャンプのたびに念じてましたよ。「跳べ!跳べ!」と。ジャンプが全部入って、ステップでも「こけるなー、こけるなよー」と。2分50秒、緊張しまくって息を詰めて見て、気がついたら今季一番の演技を見られたのでした。よかったよかった。
ほっとした後は今度は、ジャッジに向かって念を送ってみたり(笑)「3+3認定来い!」とか。モニターに映るスローリプレイを見たらば「回転足りなく見えなかった!」「と、思いたい!!」と、脳内1人テレ朝実況&解説が繰り広げられたり。ま、回転不足だったんですけどね。でも60点越え。ま、よかったんじゃないでしょうかとひとまず安堵。


それにしても、モロゾフ専用(?)カメラの不躾ぶりには何度見ても驚かされます。演技直前に選手とコーチが話すところ、いつも大写しになっていますが、あれ会場で見ると尋常じゃない至近距離にカメラ持った人が立っているのですよ。向かい合って話す選手とコーチの顔の間にカメラねじ込む勢いで撮影しているんです。演技の直前にあんな状態なんて、どうにも普通じゃないと思うのですがね。


さて、このグループには美姫ちゃん、真央ちゃん、友加里ちゃんと、昨季の世界選手権代表選手が3人揃っていました。そんなわけで緊張感も尋常でなかったでしょう。3人は勿論、多分運悪くこのグループに入ってしまったほかの2人の選手にとっても。このグループ、去年の全日本メダリスト3人は60点台で、他の2人の選手はどちらも30点台でした。なんというか・・・。


特に、美姫ちゃんと真央ちゃんの間に滑った小原さんは、ジャンプの転倒に加え、フライングスピンでも転倒、そこからなかなか起き上がれないという、本人にとっても非常に悔しいであろう内容の演技でした。
彼女が滑っている間に、既に真央ちゃんはリンクサイドに出てきて身体を動かしていました。こういうのを見て、精神的に影響を受けるとかないものなのかなーと思って、真央ちゃんをチラ見したところ、滑走前に身体を冷やさないようにぴょんぴょん跳ねながらリンクサイドを動き回ってアップをしていたのですが、それにこれまた至近距離でカメラがついて回っていました。
これはもう、前の滑走者の演技に影響を受けるとかそういうレベルじゃないなーと。アップしているところにでかい手持ちカメラを持っている人がぴったりくっついているとか。一番集中しなければいけない状況を、そんなシチュエーションで過ごさなければいけないなんて、トップ選手は本当に並みの精神力じゃやっていけないんだなと思いました。まあでも真央ちゃんは慣れているんだろうな、魔王だし。それがトップアスリートであるという事なのかもしれない。でも、正直にいうと、滑走直前のアップの様子をストーカーばりに追いかけた映像が、本当に必要なものなのかと言う点については疑問を感じます。


その真央ちゃん登場。場内沸きます。
最初のコンビネーションの助走のところで、NHKのときほどの勢いがないかなとおもったら、フリップの後にオーバーターン。どうにかセカンドに2回転をつけました。村主さんと同じく、注意していたジャンプでないところでミスが出てしまいました。なんというか、今日はこういう日?
そして、彼女のスパイラルを見る際には秒数をカウントしてしまうのがすっかり癖になってしまっているのですが、久しぶりに明らかに保持時間が足りていませんでした。最初のジャンプのミスから、ちょっと心ここにあらずになってしまった、悪い時に出る悪い癖が出てしまった演技だったなという印象。でも以前ほど破綻しなくなりましたが。
しかしこれで美姫ちゃんより高い点が出た事には、正直驚きましたが、まあそういう事もあるさ。


そして友加里ちゃん。点数が出る前に、ああこれは1位だなと思いました。なんともまあ、強い!演技中も失敗する気配も感じられず、安心してみていられました。


このグループは、流石にプレゼントやお花の投げ込みが多かったです。でも、リンクに届かずに客席とリンクの間に沈んでしまうお花も多数・・・。
そんなお花を、スケートファンには御馴染み、日本代表チームのトレーナーの加藤さんが拾ってリンクに投げ込んでくれていました。その光景に何故かちょっと感動(笑)やはり日本チームにとって加藤さんはとても大切な人だな!と思いましたよ(笑)

第5グループ

ようやく最後のグループです。でもこの後男子のフリーがあるわけですが。
このグループは、楽しみにしていた鈴木さんがいるわけですが、ジャンプのミスに個人的に意気消沈。でもやはり、ステップは素晴らしい。
他、ジュニアから2選手が出ていましたが、点数的に明暗が分かれてしまった感じですね。中村さんは、回転不足にe判定、レベルの取りこぼしで点数が出なかったわけですが、私は彼女の演技は結構好きです。ノービスの頃にはじめて見た頃は、すごく小さくて、スケート靴を履いた足が折れそうに見えてハラハラしたものですが、随分と雰囲気が大人っぽくなって。スケート自体に、すぐにシニアでやっていけそうな雰囲気を感じます。
村上さんは、演技開始のときに会場のモニターに映った映像が引きのアングルだったので、あのかわいらしいスタートのポーズを引きで撮るなんて、なんたるマヌケ!とずっと怒っていたのですが、放送されたものはスタートのポーズがちゃんとアップになっていたので安心しました(笑)
井上さんは、使っている曲がCMで聞き覚えのある音楽で、観戦疲れもあいまって旅に出たくなりました。旅先なんですが。でも後で調べたら、お茶のCMの音楽だったので旅関係なかった(ノ∀`)
最終滑走の後藤さんは、ステップでつまづく場面もありましたが、元気な演技で女子SPを締めてくれたのでした。