躍進はここからはじまった?

HDDを整理しなければファイナルを心安らかに見られないえむぞうです。コンバンハ。


スケートファンの皆さんは、多分どちらさまも同じ悩みを抱えている気がしますが、そんな中Jスポーツでは昨季の四大陸選手権の再放送なんかをやっています。
放送予定


まあもう大半終わって、残るは男子とEXのみなんですけど。
私は今シーズン入る前にHDD整理をしたので、割と最近この大会を見返しているのですが、副音声で会場音のみにしたときの小塚君、中庭君のコーチとの会話がなかなか興味深かったです。


中庭君と長久保コーチの会話は、優しい口調ながらも「だから、普段からトリプルアクセルの後にトリプルトゥループつける練習をした方がいいんだよ。あれをやっておけば、もっと楽に跳べる」と、若干練習内容についてダメ出しが(^^;)
後に出た男子本などのインタビューで「コーチはもっと練習させたかったみたいだけど、自分で“これくらい”と決めてしまって、コーチが思うほどに練習していなかった」的な発言があったと思うのですが(本を確認していないので不正確です)、こういったやりとりから、その発言になったのかなと思ったりしました。


小塚君と佐藤コーチのキスクラは更に興味深かったです。
まず、小塚君がリンクから上がると、コーチが感想を聞きます。「どう思った?」と。
そこで小塚君は
「ちょっと、練習不足だと思いました」
と応えています。それに対してコーチは「何言ってるんだよ〜(笑)」と言っているので、コーチは練習が足りないと思っていないのかなと、見ている分にはとれました。
でも小塚君は「もっと集中してやれれば」(この辺うろ覚え)みたいな事を言ったり「ルッツも降りれたけど、ちょっと感覚が違う」と言ったりしていたのですね。
多分小塚君が言っていたのは、練習の時間ではなく、内容とか密度が自分で足りていないと思ったという事なのかなと。
この4大陸選手権で、小塚君は8位でした。男子はヨーロッパにも強い選手は多い*1ので、ここで8位という事は世界選手権は・・・と思ったのですが、なんと世界選手権でも8位。そして今季は更に大躍進しているわけです。
その躍進のきっかけには、この4大陸でのこの結果と、それを受けての練習の見直しなんかがあったのかななんて思える、今見ると結構感慨深い大会です。


元アイスダンサーの木戸さんが、どこだったかで「試合に1回出る事は、1ヶ月分の練習くらいに得るものがある」と言っていた気がするのですが、それはつまりこういう事なのでしょうかねえ。


私は正直、贔屓の選手がGPファイナルに出ることに関しては複雑な気持ちがあるのですよ。
あまり連戦が得意なタイプじゃないし・・・とか、故障持ちに連戦はキツイんじゃないか・・・とか、同国のライバルは、ファイナルに出ない分しっかり国内戦に照準を合わせて調整できているんだろうなあ(ヤキモキ)・・・とか。
でもここはひとつ「1回の試合は練習1か月分」というのを信じて、前向きに応援しましょうかね。
怪我と体調管理には、ひとつ充分気をつけていただいて(まあこれは、練習の時だって言えることですが)。


ジョニー風邪なおったかな・・・。

*1:4大陸選手権にはヨーロッパ圏の選手は出ない