カーニバル・オン・アイス鑑賞記

大ちゃんのコーチの件とか気になりますが、秘かに書き途中だったので、カーニバル・オン・アイスの鑑賞記をあげておきますね。


ジャパンオープンを観戦する際に、密かにランビの奇行を楽しみにしていたえむぞうです。コンバンハ。
でも、会場で見ている限りでは、ランビよりライサのほうが面白かったような気がします。まあ、ランビは今回は、坊主頭にしてきた時点で出オチでしたからね。
ランビだったら笑って済みますが、これがもし(そんな事はしないと思いますが)Jさんだったら私は卒倒するでしょうね。碧眼の一休さんみたいでかわいいかもとは思いますが、問題はそこじゃないのです。そしてその足で化けて出ますよ。もったいないおばけになります。限りある資源を浪費するなと(ぇ


さてGALAのお話です。
コンペが終わると一度会場を出なければなりません。その時間を利用して、いつもブログでお世話になっているRACHELさんとお会いしました。食事処をなかなか見つけられず彷徨いましたが(^^;)楽しくお話させていただきました。ありがとうございました。しかしコクーンは長いですね。


開演時間の少し前に入って、会場で先行販売されていたWFS最新号を購入。席に着きます。GALAはちょっと奮発したつもりで、S席を購入しました。したのですが・・・ショートサイドなのですよね。選手の出入り口の反対側の。何故か4階席のロングサイドより場合によっては選手が遠く見えるのです・・・。
両隣は、どちらもスケート観戦がはじめての様子。左側の隣が女性一人だったのですが、私の反対側の隣の人に、どれくらい寒くなるのかと尋ねたりしています。好きな選手の話になって、話しかけられている人が美姫ちゃんが一番好きだと答えると、いきなり美姫ちゃんの悪口を言い出す辺りあまり話しかけられたくない人だ・・・。ちょっと話しかけられましたがね。右側の隣は年配のご夫婦。仲よさげな感じです。


予定より15分ほど遅れてスタート。いつもの如く、1人か2人ずつでスケーターが登場し、ジャンプやスピンなどを披露する群舞ではじまります。スパイラルをする荒川さんを見て、右隣のご夫婦の男性「あれがイナバウアーだよ」と。違います。でも個人的に、荒川さんの場合イナバウアーよりスパイラルのほうが本当は絶品だと思うのですよ。今日もぐーんと近付いてきます。
オープニングの群舞のシメでは、錚々たるメンバーの真ん中で羽生君がポーズをキメています。何だか大物感(笑)一番最初に演技するからなのは分かっていますが。


というわけで1番手は羽生結弦です。
全日本ノービスチャンピオン。ノービスの表彰台に乗ったという事で出場した全日本ジュニアで3位(FSでは1位)になって注目される、所謂期待の新星君です。既に「ゆずー♪」なんて歓声も浴びちゃっています。上が白、下が黒のツナギ衣装という、まるでジョニーのような出で立ちで登場。曲も思いっきりジョニーの使用曲だったりして、ちょっとクラクラしました(笑)DOI出演予定だったと思うのですが、ジョニーの前でこれ滑るのでしょうかね。楽しみです(笑)
オフだしショーの照明にもまだ慣れていないこともあるのでしょう、ジャンプは全ミス。しかし柔軟性を活かしたスピンを見せてくれましたし、イナバウアーもなかなか。そしてあの歳(そろそろ13歳?)にしてはスケーティングが良い。気がする。滑らか。


お次もGALAのみのゲストの小塚君。SPの『caravan』を滑ってくれました。今季あらゆる所でツッコまれた背中にKOZUKAの名前入り衣装で。なんかこの衣装を見られるのは感慨深い(笑)
このPGも、去年のDOIで見たときには良いとも悪いとも感じなかったのですが、印象が大分変わりました。サーペンタインステップとか見応えあるし、スケーティングの速さと滑らかさがとても心地よいです。


次はミライちゃん。多分『A Dream is a Wish Your Heart Makes 』という曲かな。
淡いピンクの衣装で登場。動くたびにスカートの上にかかっている布がふわふわ広がるのがとても可愛らしい。曲調と、彼女のスケーティングとあいまってとても清々しい印象の演技でした。さり気なく最後にパールスピン→ビールマン


お次。アドリアン。ヒップホップダンサーみたいなおかしな倒立やってましたよ。ウケてたウケてた。スケートじゃない所で沸いている様な気がしないでもないですが、なかなかのエンターテイナーっぷりでした。アナタがいなければこの大会は成り立たなかったわけですよ。コンペでもGALAでも楽しませてくれました。ありがとうございます。


その次はキーラですよ。パーカー&ホットパンツの出で立ちで、フードをかぶってフェンスに腰掛けてスタートです。絵になるなあ。パーカーを脱いだ後の衣装は微妙だったりしますが。アバメドレーです。右隣の年配のご夫婦の男性も音楽に反応しています。「この曲『ダンシング・ピープル』だよ」と同行の女性に話しかけます。『ダンシング・クイーン』だった気がします。何にしてもアバは世代を問いませんな。


続いて本田君。最初読み方が分からなかった『Nyah』ナイアと読むらしいです。
このPG、TVで見る感じではよさげなのですが、生だとなかなかいい位置で見られないのですよね。その上この日はジャンプミスを立て続けに。右隣のご夫婦、ご婦人のほうが「なんだか見所ないわねえ・・・」と。いいときはもっといいから!昼間フリー滑って疲れてるのですよ!多分!とフォローしたい気持ちでいっぱいになりました。


そしてキミー。可憐なキミー。髪を下ろして本当に可愛らしい。
曲はなんだったのか分かりませんが、女性ボーカルの曲。きれいなストレートの髪を揺らしながら、素晴らしいフットワークでリンクを駆け抜ける姿に見惚れていると、またしても隣のご夫婦、ご婦人「なんだか、女の人のほうがきれいでいいわよねえ」男性「そりゃあそうだよ」ご婦人「男の人のは見てもあんまりねえ」なんて会話が聞こえてきましたよ_| ̄|○
男子は個性豊かで、今の現役トップ陣とかキャラ立ちしまくっていて面白いのですがね・・・。


しかしながらトッド。SOIでも滑っていたPGだと思うのですが。もしそうだったら曲は『Night in White Satin』
このPG好きだったので嬉しいです。流石の安定感。荘厳と言うの?まあそんな感じの見応えのある素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれました。お隣のご夫婦が無言だったのは見入っていたのでしょう( ̄ー ̄)ニヤリ


お次は友加里ちゃん。『白鳥』です。あいかわらずうっとりさせてくれます。腕の動きが、随分ときれいになったなーと思いました。
右隣のご婦人、はけていく友加里ちゃんを見ながら溜め息混じりに「4位とか5位なんてねえ・・・。こんなに上手いのにねえ・・・」と呟いておりました。4位5位でも相当すごいのですがね。でもいいたい気持ちちょっと分かります。


ところで、このあたりから、なんか防虫剤の匂いが漂っていたのですよね。ちょっと咳き込んでしまうくらいに強い匂いでした。私のほかにも周囲に咳き込んでいる人がいましたよ・・・。


1部の最後はシンクロ。『サムソンとデリラ
以前にTVで見たときは、フーン。くらいの感想(というか、フジTVのカメラワークに怒っていた気がします。あのシングルにとっては無駄でしかない天井カメラを、何故シンクロで使わない!!と)だったのですが、生で見るとなかなか楽しかったです。ショーにシンクロあるのって、なかなかいいですね。


25分間の休憩。とりあえず、異臭から逃れるためにそそくさと席を立ちます。
RACHELさんにお願いしたいこともあったので(その節はありがとうございました)席を聞いて近くまで行きました。しかしでかい。さいたまスーパーアリーナ。でかい上に何か作りが複雑です。帰りにちょっと方角を見失いそうになりました。
そういえば、休憩終了前だったか開演前だったかに、突然貴教さんの歌声が聞こえてビクッとしましたよw会場内の大型モニターにて、テレ東の番組の番宣やっていたのですね。T.M.R.が主題歌をやっているアニメの宣伝があったのでした。


さあ第2部です。昨年と同じく、2部になったらピカチュウがお仕事を始めます。
選手で入り口付近をオペラグラスで見ていた右隣のご夫婦、2人で「男の人かな?」「男の人ね。なんか派手な格好してる」と話していたので私もそちらへ目をやると、オペラグラスを使うまでもなく、赤く光るVラインが。おお、あの衣装はヘザレット製だというあの・・・エヴァン・マイケル・ライサチェクさんじゃないですか。


というわけでエヴァン・マイケルさん
キビキビノリノリで踊り、リンクの真ん中でムーンウォークを見せたり。あれ、陸上だと出来ないらしいですね。
なかなか盛り上がりましたが、あの服太って見えますよ。
と思っていたら、ピカチュウにおねだりされてのアンコール(ピカチュウに頼まれて出てくるライサと言うのもなかなかにシュールでいい感じ)では脱いで登場していました。脱ぐとやっぱりスタイルいいですね〜。
場内アナウンスで「とても手足の長いマイケル・ジャクソンでした」と言われておりました。


お次はランビ。濃い男子選手が続きますね。
坊主でロミジュリ。でもショートサイドだと、ちょっと遠くて違和感を楽しむほどには見えなかったです。
ロマンティックな演技の終盤で見せた高速スピンに、左隣の女性お一人様が大喜び!アナウンスで「ランビエル選手の演技、もう一度見たいですよね?」とアンコールが煽られると「見たーい!」と叫んで盛大にアンコール拍手をしていました。
アンコールはポエタの終盤。ここでもまたスピンで会場を盛り上げました。右隣のご夫婦も盛大に拍手。ね?男子面白いでしょ?


続いてはサラ。『アメリ』これ見たかったのですよー。
競技に続いて、美しい演技を見せてくれました。アンコールは今季SPの『パッチ・アダムス』でした。実は今季の女子シングルの競技PGの中でかなりのお気に入りPGです。
一日でフリー、SP、EXと見せてもらいました。なんとも贅沢。
演技が終わった後、場内アナウンスの人が何故かサラの名前を絶叫していましたが・・・あれはナニ?サラの演技の雰囲気に甚だしく合いませんでした。


そして大ちゃん。『白鳥の湖』ヒップホップver.本当はバチェラレットが見たかったのですがねー。
コンビネーションジャンプの所はシングルにしてきましたが、全部のジャンプが完璧。3Aもしっかり降りていました。ちょっとホッとしましたよ。アンコールはストレートラインステップを逆方向から。あのステップがこっちに向かってくるわけですよ!ひゃー。あれは、上半身とかあれだけ動きまくるし、ヒップホップのリズムもしっかり刻みながらもスケートもぐいぐい滑っている所がいいのですよ。アンコールのステップは特に素晴らしかった気がします。堪能しました。


ここからはゲストの登場です。
まず荒川さんトリノの感動をもう一度、という事で『ネッスン・ドルマ
やっぱり彼女のスケーティングは美しい〜。スパイラルで、Y字から手を離し、で場内どよめき、更に放した手をフリーレッグに巻きつけるようにして背中で組む(キャロラインがたまにやってるアレですね)とまたもどよめき。それもいいのですが、やっぱり荒川さんはリンクを大きく使ってくれます。席が悪くてもすごく近くまで来てくれるのです。そして、上半身はゆったりと動いているのに気がつけばまたあっという間に遠くへ行ってしまいます。そんなところに、散り行く花びらの様な儚さを感じたり。オフアイスでは儚さとは無縁って感じの人のようですがね(笑)イナ・バウアーでもお約束の大歓声。何気に3ルッツも跳んでいたり。
180度開脚のポーズでフィニッシュの後、場内一際大きな歓声。勿論アンコールです。
アンコールは『You Raise Me Up』ただただ美しく、溜め息ものでした。
後ろの席に座っていた中学生くらいの女の子が一言。「進化してるね」
この子は普段からよくスケートを見ているようで、海外の選手にもかなり詳しいようでした。なんか「センセイ!」とか呼びたくなるような(笑)


続いてプルさん。ロシア語の歌の入った曲で滑っていました。なんか止まっている時間がちょっと多かった印象。
最初にジャンプを跳んだ瞬間、後ろのセンセイが「ダブルルッツ!」と叫んでいておおっと思いました(笑)ロングサイドに向けてアピールする部分もあったのですが、右隣のご夫婦の男性「なんか皆、あっちのほうで演技するんだよなあ」と寂しげに。そうなんですよねー。
まあそんな感じで、正直ちょっと微妙な雰囲気もあったのですが、アンコールの『シルタキ』では、軽快な、そしてちょっとfunnyなステップで客席を盛り上げてくれました。


いよいよラストは真央ちゃんです。『So deep is the night』
うーん。このPG生で見るの2回目なのですが、TVで見るほど印象が好くないのですよね、いつも。今回ショートサイドな事もあるのだろうと思いますが。周囲の反応もちょっと微妙。左隣の女性も拍手する際に盛んに首を傾げていました。
でもアンコールでのSPのステップシークエンスは盛り上がっていましたよ。
結論としては、ショートサイドはPGによってはとても寂しいよってことでしょうかね。今に始まった事ではないですが。


さてフィナーレ。
まずシンクロチームが、スポンサーバナーを持ってちょっとご挨拶的に登場。彼女達が引っ込んだ後で本田君がトコトコと出てきてマイクを持って「いよいよ、グランドフィナーレです」と言って速攻で引っ込みました。悪いけど笑いましたよ。なんか絶妙に可笑しかったのです。
フィナーレの構成、うまく説明できないのですが、なんかかっこよかったです。Living on the Edge〜♪て歌詞の曲使っていまして、なかなかソリッドと言うかそんな印象で。これTVでやってくれたらいいのですがね。
そして最後、スケーターが並んでリンクを一周して客席に挨拶をしている中、不意にライサが列を離脱。しかもシンクロチームの女子をそそのかしてですよ!サークルを作り始めました。ライサ・・・オマエと言う男は・・・グッジョブ(笑)
そんなライサの行動を黙ってみているわけがないのが、フェミニストランビエール(笑)早速女子とライサのサークルに加わってくるくるしだしました。他のスケーターがはけた後も、しばらくはこの2人とシンクロチームだけで回っていたのですが、やがて一度はけたスケーター達が次々とサークルに加わって行きました。ミライちゃん、トッド、友加里ちゃん、荒川さん、大ちゃん、小塚君に羽生君・・・結局全スケーターが出てきてサークルに加わりましたが、プルさんが・・・。
羽生君と手を繋いでサークルに入ろうと試みるも、なかなかうまく入れず(わざとだろ)、遂には「待って〜」とばかりに走って追いかけだしました。そのコミカルな姿に場内大爆笑。流石エンターテイナーです(^^;)
結局友加里ちゃんが羽生君と手を繋いでいたのですが、羽生君的には憧れのプルシェンコと、きれいなお姉さんの友加里ちゃんと、どっちが嬉しいのか聞いてみたい(笑)あと「待って〜」と走るプルさんがどんな感じだったかとかも(笑)
最終的にはプルさんもサークルに加わって、荒川さんの合図でうずまきになっていきました。場内喝采。去年のフィナーレよりも格段によかったです!楽しかった!
両隣のはじめてショーを観た方々も、最終的にはとても楽しめたようで、自分には本来関係ない事ながら「よかったよかった」と胸を撫で下ろしたのでした(笑)


以上。JO&GALA感想文オシマイです。
今回長かったですねー。それだけ楽しくて、書きたいことが沢山あったという事なのです。
読んでくれた方ありがとうございました&お疲れ様でした。