上から目線でJO観戦。

「勇名」で検索してこのブログにやって来た方がいたようで、思わずリンク元を見てみたらば、関連検索に「勇名トラ」が出ていて笑ったえむぞうです。コンバンハ。
その勇名トラなあの選手は出ていませんが、ジャパンオープン観戦記の続きです。
リンクのはるか上400レベルからの「上から目線」の観戦記ですよ。


さて6分間練習。6人の選手が一斉に滑り出す中、ではスケーティングの違いをチェック・・・しようと思ったのですが、ここではあまりはっきり分からず。自分のスケートを見る目の未熟さを感じましたよ。
やはり気になってしまうのは、贔屓の選手の1人である大ちゃんなわけですが・・・。うーん、あまりジャンプが決まらないなあ・・・と思っていたらば、割と近くでぺしっとこけましたよ。お尻打ち付けてぺしって音がしたのですよ。ぺしって。
うわー、大丈夫?と思いながら見ていると、その後には3A+2T+2Loのコンビネーションを決めて拍手を貰っていました。ほっとはしつつも、調子のいい感じはしないかな?しかし視界の端の坊主頭が気になるなあ。モヤモヤしている内に6分間練習は終了。


見ているほうがモヤモヤしようが何だろうが、競技は始まるのです。
まず最初はトッド
うーん、スピードが・・・。ショーの演技ではそんなに感じないのですがね。
しかしいくつかの3回転ジャンプをきめて、サーキュラーステップでは流石のエッジ捌きをみせてくれましたよ。ストレートラインステップでよろけたりしていましたが。そのあたり、4分半滑る事がいかに過酷かとか、新採点が選手に求めるものがどれだけ多いかとかに思いをめぐらせてしまいましたよ。
お疲れ様でした&今年もありがとうございました。


リンクから上がる際に、リンクに入ってきた次の滑走者の本田君と軽く拳を合わせていました。なんかいいなあ。


お次は本田君
こちらもスピードが・・・でも、彼は音楽表現がいいですね。伝わってくるものがあります。
彼の全盛期は、私はスケートを全然見ていなかったのでよく知らないのですが、現役時代は割とジャンプに拘っていた印象があるのですよ。こんなに魅力的な表現力を持っているのに。不思議。
後半は目に見えてお疲れモード。そりゃそうですよね(笑)お疲れ様でした。
キスクラに行くと、トッドと大げさに抱き合って称えあっていました(笑)


そして待ってましたのアドリアン
彼については、とにかくキレよく跳んで、最後にアレを見せてくれれば・・・という気持ちで。
と思っていたらば、最初にまず3A!そして3連続にまたも3A・・・に1回転(笑)まあよしよし。スケーティングがあまり伸びず、リンクをあまり広く使えていないのはまあ想定内。あとは、最後のアレ・・・と待ち構えていたらば、きましたよ!変形イーグルで「バキューーン」おおー!やったー!と思うと同時に周囲からも「ひゅー!」と歓声と拍手。やったじゃないかアドリアン
演技を終えてキスクラに戻ると、同じチームヨーロッパのコルピとマイヤーとハグをしていました。現役選手の中では5本の指に入りそうな美女2人と!なんて羨ましい!!アドリアンのクセに生意気だぞ!(こら)
点数が出てみると、シーズンベストでした。ここで出しちゃうのか(笑)


次の登場はライサ
この人は何か気合入ってそうだし、やってくれそうな気がしていましたよ。
実際、殆どのジャンプを危なげなく決め(回転不足判定になったものもあったようですが)、若干難易度は落としていたものの、この時期としては考えられないくらいの演技でした。
それにしてもこの人は迫力あるなー。滑走順のせいもあるでしょうが、スケートのスピードもありますし。以前新横浜で見たときは、私の座っていた席のほうに彼ががっと腕を伸ばしたら、その手がすぐ目の前まで伸びてくるんじゃないかと錯覚して「ひー」と思ったのですよ(笑)それじゃあ怪物くんだよ、とつっこまれそうですが、いやいや、それくらい迫力があるという事です。
そんな存在感に加えて、ジャンプだけでなくスピンやステップでもレベル4をとる技術も持っているわけですからね。見ていると、この人に勝てる人っていないんじゃなかろうか・・・とか思えてきてしまいます。
ところで、フィニッシュの必死の形相で何かを掴もうとするポーズ。あれ、思った以上にジャッジ席に近付いてやっているのですね。上から見ていて「ありゃコワイよw」と思いましたよ。ジャッジもビックリして点出しちゃいそうです(笑)
ほんとにジャッジがビックリしたかどうかは分かりませんが、150点越えと、この時期にしてはなかなかの得点です。


お次は大ちゃん
リンクに入ってきて滑る様子を見てもう驚きましたよ。スケーティングが違います。同じ氷の上で、同じスケート靴(メーカーの違いはあるでしょうが、基本的な構造は同じですよね)を履いて同じ滑るという動作をしていて、こうも人によって違いが出るものかと。つるつるするするうねうねと滑っていく大ちゃんのトレースが、私には光っているように見えましたよ。とか書いたらカタツムリか!とかつっこまれそうですが。いやいや、なんと言いますかね。ディープエッジとか分かるようでよく分からないので抽象表現に逃げますが、大ちゃんのスケートは艶がある。様な気がするのですよ。
まあスケーティングに艶があっても、ジャンプが決まらないと勝負は出来ないわけですが。でも最初の転倒4回転でしたからね。この時期によく挑戦したよ、と私は「がんばれ拍手」をしましたよ。そしてその後3A降りたじゃないですか。その後また3Aやって転倒。あー、ここの3Aからの3連続コンビネーション落とすのは痛い・・・と思いましたが、同時にこの時期に4回転と3A2回やる気だったんかい!とも思いました。そのときは「そりゃ無謀だよ!」と半笑いでしたが、その後ダブルジャンプ連発した時にはちょっと心配しましたよ。怪我でもしたか?とか。しかし最後のルッツはどうにかこうにか。最後はバテバテでステップ&スピン。そりゃそうだろ。
私はジャッジ側なわけで、キスクラは見えないのですが、リンクから上がった後どっぷり落ち込んでいる様子はなんか分かりましたよ。あそこまで落ち込む姿は胸が痛いです。が、一方で「やりきれると思っていたのか!?」と問い詰めたい気持ちも。


男子の最後はランビです。坊さんです。坊さんが魅せるフラメンコです。
大ちゃんの採点待ちの間にリンクに上がって、背中で手を組みすーい、すーい、とハミングでもしてそうな雰囲気で滑っていたのですが、その様子が何かランビっぽくて可笑しかったです。こういう、普通に滑っている時の滑りはなかなかいいと思うのですがねえ。フラメンコのPGは、滑りを見る楽しさをあまり感じられないのですよね、個人的に。
さて、彼は4回転入れてきましたね。お手つきでしたが。うん、入れると思ってたよ。でも3Aは入れないんでしょ?とか思ってしまう自分の意地の悪さはどうかと思いますが、直らないので仕方ありません。
しかしこのPGジャッジ側で見たのははじめてだったと思いますが、今日はサーキュラーステップの印象がすごくいいです。このPG好きじゃないと散々言っていたくせに、ちょっと見入ってしまいました。
ところで、坊主頭なんてすぐに見慣れると思っていたのですがね。見慣れたはずなのに何故か可笑しいのですよね、あの頭。特にジャッジ席に投げキッスしながらうっとりとした表情で後ろの方に滑っていく振りのあたりとか、妙に笑いを誘われるのですよ。すごくらしくない事をやっているように見えるのです。誰かに似ている気がするのですよね。
演技は、中盤以降ちょっとお疲れな感じも見えましたが、最後高速スピンでいつものように盛り上げてフィニッシュ。それはいいんだけど誰に似てるんだろう・・・。


で、男子が終わって日本チームがダントツの最下位です。仕方なし。落ち込むな大輔。無謀なおバカさんだけどそんな所もまた魅力なんだから。でも無理して怪我とかしないようにね。


はあ。終わらない。
いっぱい書いているのに、何で終わらないんだろう・・・。不本意ながら後日に続きます。女子はもうちょっとサクッと書けたらいいなー。