仙台書き残し記その3。

さくっといきたいと思います。さくっとね。


いよいよ最終日。朝はホテルのTVでサンデーモーニング見ていましたが、ご意見番のコーナーでは、やはり前の日の美姫ちゃんの結果やっています。奈也ちゃんにはあんまり触れないのね、やっぱり。「皆転んでるんだなー」みたいな事言われていましたが。高得点とるためにリスクの高い事やってますから、転ぶ事だってそりゃありますよ。ハイ。
そして、女性アナウンサーがジャンプの種類について解説していましたよ。表を作ってみたり、人形を使ったりして。
「ルッツは、左足で滑ってきて、右足で踏み切ります」と。
ちっがーーう!左足で滑って、右足のトウをついて左足(のアウトエッジ)で踏み切るんですよ!どうもこのアナウンサーの方、トウをつく足を踏み切り足と勘違いして解説しているみたいです。ちなみに逆回転のジャンプを跳ぶ選手(ジョニーとかシズニーとかコストナーとか)は、踏み切り足も逆になりますよー。更に
「アクセルは、前を向いて滑ってきて、前向きに踏み切ります」
だそうです。ちょっと違います。後ろ向きに滑ってきて、ターンして前向きに踏み切ります。
そんな感じで、朝からホテル部屋でひとり「ちっがーーう!」と叫びながら最後の1日が始まったのでした。


さて、またしても駅周辺をぶらついた後、会場へ。
本日はジャッジ側の最後列。でも、会場が小さいおかげで見辛さは全く感じませんでした。席の後ろに荷物を置けたりして、なかなか快適です。でも、こんな最後列のチケットがはたして捌けているのでしょうか。もしかして今日はお隣さんいない状態で観戦だったりして・・・などと思ってみたり。
今回は開場してすぐに中に入ったので、早めに滑走順のプリントされた紙ももらってきまして、準備万端です。競技開始を今か今かと待っていたらば、徐々に席も埋まり、お隣さんもやってきたのでした。本日のお隣さんは、若い女性です。金色に染めた髪に唇にピアスをしている、なんかパンクな風情の方でした。いやー、スケートファンって裾野が広いです。
1人観戦のときは、チャンスをうかがってお隣さんに話しかけるのですが、今回はきっかけがつかめない内に競技がスタートしました。そんなわけで1人でもくもくと観戦です。


第1グループの6分間練習、今日も華麗に斜め降りの4回転(降りれない)を披露するジェレミー君を見てハラハラしていたら、いつの間にか中庭君の姿が見えません。おや?と思ったのですが、場内の大型スクリーンに選手が映される際に、リンクサイドで慌てて靴を脱ぐ姿が映し出されていましたよ。何!?怪我?トラブル?と心配したのですが、状況が分からないまま6分間練習が終わってしまいました。


そして最初の滑走はジェレミー君。最下位でしたからね・・・。
さて、今季のワタクシ的お気に入りPGのワルツです。最初の4回転はやっぱり転倒。次の3アクセルからのコンビネーションはうまくいったのですが、次のジャンプでまた転倒。はは・・・やっぱりこれくらいはデフォなのでしょうかね。なんせ男シズニーですから。しかし、あり難くない挨拶はこれでお終いだった様で、その後は軸のブレない美しいスピンだったり、ワルツのリズムに乗れてしまうリズム感の良さを見せ付けるステップだったりを披露してくれます。ほんとにこのPGいいなあ・・・と思っている内にフィニッシュ。素敵でした。でも4回転の調整を全米までにしような。
で、これもまたいつもの如く、4回転転んで、更にもう1つジャンプミスしても技術点が70点出るジェレミー君の不思議を見せつけてくれました(笑)
余談ですが、私スケカナのジェレミー君のスコアを見て、こりゃヤバイ!と思ったのですよ。ジョニーがたとえ4回転跳んでも、昨季みたいに他が崩れるようだったらジェレミー君に負けてしまう!と。そういうわけで、チュー杯の前は、4回転の前にジャンプパスを全部使い切ったクリーンプログラムを確実に滑れないとダメだ!4回転とか言ってる場合じゃない!と思っていたのです。チュー杯とロシアで良い結果が残せたので、その辺の危惧は大分減りましたがね(でもまだコンビネーションを・・・とか思っていたり)。でもやっぱりジェレミー君、素敵だけど怖い存在だと思います。全米では4回転どうするのでしょうかね。SPだけでも抜けば、出遅れがなくなって上の順位が狙えるのではないかと、素人としては思うのですが。


グリアツェフは、フリーになるとスケートのスピードのなさが目立ちますね。


Chipeurはやっぱり、ものすごい普段着テイストの衣装で現れまして、ああ、本物だ〜!と、妙な感動をしました(笑)そういえば、普段着衣装炸裂ってSPのところで書いてしまいましたが、フリーと間違えていました。普段着衣装のインパクトが強すぎまして・・・。


ソーヤーのフリー『Moment in Love』は、大好きなPGです。凝っていて面白い。ジャンプの入り方に何かしら工夫がありまして、それがただの点数稼ぎに入れてみましたという印象でなくて、PG全体の雰囲気に合っていると思うのですよね。ソーヤーの踊りも良いし、絶妙なPGだと思うのですが・・・またTESが伸びません。またジャンプの回転不足か・・・と思いながら順位が表示されている大画面ディスプレイを見ていたら、その画面を横方向に三角に切り開いていくような感じで映像が切り替わりまして。要するに「>」←こんな感じで切り替わったのですが、その切り替わり方を見て、ジャッジスコアの回転不足マーク(こういうの→「3Lz<」を思い出してしまいましたよ(^^;)


チェンジャンは、なんか切なくなりました。


ケンスケサンは心配しましたが、出てきてくれました。しかしどうもジャンプが不調で、更に後半になると目に見えてスピードが落ちます。日本男子は、大ちゃんと殿以外はもっとスタミナつけような!と思いましたよ、この時は。靴のトラブルがあったのですよね。スミマセンでした。


ここまでで第1グループ終了。点数が出た時点で予想はしていましたが、ここまででジェレミー君がトップ。アナタって人は(^^;)
さて、第2グループの選手が出てきます。選手の名前が次々コールされます。そして「セルゲイ・ダビドフさん、ベラルーシ」とコールされたその時、隣のパンクな風情のお嬢さんが「hooooooo!」と声を上げました。思わずびっくりして彼女の方を見ると、それに気付いたお嬢さんは「あ、スイマセン・・・」とやや恥ずかしそうに笑顔を浮かべつつ謝りました。「いえいえ、ダビドフお好きなんですね」と返したのをきっかけに、少しお話できましたよ。内心本日の観戦の友ゲット!と喜んでおりました(笑)
そのお嬢さんに今度は私が「誰がお好きなんですか?」と聞かれましたので答えましたよ。
「今日出てる中では、大ちゃん・・・」
お嬢さん「おー」
「あと、アボット・・・」
お嬢さん「アボット(笑)」
何故笑う・・・?(・∀・;)
「でも実は、一番好きなのはジョニーなんですけど・・・」
お嬢さん「あー!今シーズンすごいですよね!」
う・・・嬉しい。しかしここで「そうでしょ!?うちのジョニー(うちの?)すごいでしょ!?」と言うわけにもいかず(笑)ついつい「いやあ・・・」とか謙遜してみたりしてしまいました。別に私が何かしたわけではないのですがね(笑)
そんな感じで、6分間練習を見つつ、お話しつつで過ごしました。大ちゃんは、あまりジャンプの調子がよくないような・・・。
そうそう、出てきた大ちゃんを見て今回は、なんかTVで見るよりも体つきがしなやかな印象だなーと思いました。ウエストが細いのです。で、お尻がキュッと上がっていて、太もものラインがきれい。何だかんだ言って、やっぱりあの紫衣装も体型とかよく見せるように考えられて作られているのかなーと思いました。日米対抗のときは、紫しか印象がなかったのでね(笑)


さてドブリン。最初に4回転を跳んでいましたが、なんか見ていて「おー!4回転!」みたいな興奮を感じられなかったのですが。だからというわけではないでしょが、回転不足だったみたいですね。その後もジャンプがいまいちで、お疲れなのかスピードも落ち、あまり点数も伸びませんでした。でも、キスクラでは色々楽しいのですよね。それを見ていると「なんだ、元気じゃん」とか思ったり。


いよいよダビドフです。今日の衣装はピンクじゃないですね。お隣の方もおうえんしていますよ。がんばって。と思ったのですが、いまいちジャンプの調子が・・・。点数も伸びず、彼あたりがジェレミー君を抜くかと思ったのですが、まだジェレミー君がトップのままなのです。


そして南里君。彼の『カルメン』も好きなPGなのです。頼みますよ、いい演技見せてください。と、思っていたのですが、最初の3アクセルからのコンビネーションこそよかったのですが、途中ジャンプがダブり続け・・・。それは・・・それはやっちゃいけないのですよ。すっぽ抜けが一番得点を損なうのですよ・・・と思っていたのですが、後半どうにか盛り返したかな?と思ったところで転倒。んー、でも、頑張ってたと思いますよ!思うんだけど・・・点が伸びません。気付けばケンスケサンの下にもぐりこんでしまいました。


そしてお次はキャリエール。サスペンダーの衣装で登場。ロシアではベルントソンが衣装のサスペンダーが外れてしまって苦労していましたが、キャリエールのサスペンダーは外れそうにないですね。どういう仕組みになっているのでしょうね。とりあえずベルントソンは彼を見習おう!このPGの個人的見所は、最初の3連続ジャンプで「ハイ!ハーイ!」とばかりに手を上げるところです。しかも3つ目は両手!正直に言いますと、見る度に笑います(笑)難しいことをやって加点をもらおうという作戦なわけですが、かっこよさという点ではどうかと思うのですよ。特に両手は。普通、かっこよく見せようと思って両手バンザイする人はいませんからね。というわけで、いつもの如く3連続で「ぷっ」と噴き出した後、さてハイライトはすんだぞ、とまったり見ていたらば、なんか良い出来でフィニッシュしちゃいました。多少ジャンプにあぶなっかしいところはあったのですが、大きな破綻はなく。おお、これは遂にジェレミー越えか?いつの間にか台に乗っちゃっているという展開も面白いかなーと思ったのですが。本人も嬉しそうに挨拶しているような。しまった・・・かわいい。
キスクラでは几帳面にどーもくんいじっています。日米対抗のときも、置かれていたぬいぐるみを律儀にいじっていたのですよね。迂闊にもかわいい。そして点数が。やっぱりジェレミー越え。表彰台確定ですよ。嬉しそうな顔が残念ながらかわいい。
いえワタクシ、日米対抗の際Aさんに向かってキャリエールの事を「かわいくない!」と断言してしまったのですよ。それを言ってしまったがために呪いにでもかかったか、それ以降時々かわいく見えてしまうのです。言霊ですかね。こわいこわい。


さて大ちゃん。最初の4回転は転倒しましたが、その後崩れることなくまとめました。当日の日記にも書いたのですが、このPGは後半のジャンプの連続が、連続だなーという印象をあまり感じません。物語性が強くて、見ているとあっという間に終わってしまいます。スキ。


最後はトマーシュですよ。勇名トラ。衣装直したりしないで、怪しい日本語のまま日本に乗り込んできました。偉い!正しい!演技の方も、まず最初に偉くて正しい4回転。高さも幅もすんばらしい!コレコレ!コレが4回転ですよ!という感じの4回転。しかしその後アクセルがすっぽぬけ。あーらら。しかし目だったミスはそれだけで、その後またすぐに3アクセルを決め、写真で見た際に「何やってんだ」と思った面白ポーズも正面から見る事が出来、ステップも鮮やかに魅せた後、シットスピンで何故か首をカクカク振って、フィニッシュ!吼えた!私とお隣さんは大爆笑で拍手喝采。もう、あんなに上手いのになんであんなに面白いのでしょう。何故、シットスピンで首を振る!勇名トラじゃ飽き足らず、こんなポーズまで見せ付けるか!上手すぎるくらい上手いのに面白すぎです。どうにかしてください。
場内かなりの人がスタオベしていますよ。本人も嬉しいらしくはしゃいでいます。お調子者だのー。
しかし採点は緊迫しますよ。どちらもミスは1つ。さてどう出るか・・・。個人的には、4回転の転倒とシングルアクセルだったら、後者の方が点数的なダメージは大きいので、大ちゃんが逃げ切ると思っていたのですが、素人の判断なんて当てになりませんからね。まあ、実際大ちゃんが勝ったのですが、実はジャンプのミスによる失点の差ではなくて、元々の構成による差だったみたいですね。あと、トマーシュのPCSが思った以上に出ていて驚きました。


まあそんな感じで、大ちゃん2連覇でした。
表彰式が、天然、お調子者、場慣れしていない新人揃い踏みという感じで非常に和やかでした(笑)
トマーシュが2位の台にあがると、1位の台の大ちゃんと頭の位置が変わらないという場面では、待ち構えていたように笑いが起こりました。トマーシュがそれにびっくりしていると、大ちゃんが頭に手をやりながら「こういう事だよ」と事情を説明していたような場面がありましたよ。大ちゃんも慣れているのですね(笑)そして、カメラマンの指示に答えたりする場面でも、何か意思疎通がうまくいかずに微妙なグダグダ感があったりしましたが、それもまた楽しく微笑ましかったのでした。


申し訳ありませんがもう少し続きます(^^;)