カップオブチャイナ男子FS感想文

昨日に続いてフリーです。実況、解説はSPと同じです。ぬいぐるみも相変わらずです。柴田君はカットでした。

チェンジャン

今季の衣装はオレンジづいていますな。映画『セブン・ソード』STより。
この映画が、清朝時代の映画だということで、衣装はそのイメージなのでしょう。と、母が納得していました。
最初に4トゥ+2トゥ成功したのですが、佐野さんはセカンドジャンプがダブルだった事をひたすら惜しんでいます。その後のジャンプは不調気味で、佐野さんが段々無口に。それほどに本来の彼の演技ではないという事でしょう。でも、喘息上がりで(というか、喘息は1年足らずでは上がれませんが)、28歳という年齢で4+2跳べるのはすごいと思いますよ。

オスマン

『ルナティコ』
連戦の疲れか、やや精彩を欠いた演技だったような。クネクネが鈍っています。カナダ→中国の連戦はきつそうですよね。
お兄さんがコックさんをしているから何だと言うのだ。>実況アナ

ゼレンカ

トゥルーマンショー』ST
衣装が微妙な事が多いような。演技全体としては、まだ何がやりたいのかいまいち分からないような。
ただ、シットスピンのときに胸の前でクロスしている手が「シュワッチ!」な感じで気になります。
キスクラでは、どこかで見たような・・・でも何かが違うようなハムスターのぬいぐるみを振ってカメラにアピール。

Jialiang WU

ドボルザーク『新世界』
最初次々ジャンプを決めていたかと思ったら、いきなり動きが止まって袖のボタンが外れたのを直していました。その間曲は鳴りっぱなしで、とめ直したらそのまま演技再開。こういう事ってあるのですね。
キスクラでは、またでかいぬいぐるみをいじっていました。

ウスペンスキー

トゥーランドット
予約ミスで、途中で録画が切れてしまいました。あわてて入れなおしたのですが、ウスペンの冒頭が切れてしまいました・・・。
4回転と3アクセル2回を入れる構成で、決まればいいとこいきそうですが、今回はジャンプステップアウトが多かったですね。でも、それよりも気になるのはスケートのスピードのなさとステップですかね。なんか足首がかたそうで、うまくステップが踏めていない感じです。上半身の身のこなしはきれいですね(顔もw)
演技が終わったあたりから静香トーク。気持ちは分からないでもないけれど、女子シングルのチャンピオンになった選手と、男子シングルのまだこれからの選手とを比べて「格が違う」とか言ってしまうのは乱暴じゃないかと思いましたよ。この曲は元々色んな人がやっているわけだし。
とか言いつつ、私もツッコみますが。キスクラで抱いていたドラえもんのぬいぐるみはパンチがありました(笑)ちょろっとベロを出した、ペコちゃん系ドラちゃんでした。ざっくばらんなつくりがステキ。

ソーヤー

『Moments in Love』
多分昨季から続行のPG。ジャンプの前とか色々工夫があるし、体の柔らかさも上手くアピールしている面白いPGですが、クリーンに滑りきるのがなかなか大変そうでもあります。ジャンプは転倒もありましたが、他にも回転不足とか両足着氷などの細かいミスが多く、点は伸びませんでした。ジャンプのダウングレードは5つ。スケアメのときのキャロラインみたいです(そういえば彼女も軟体)。

ダビドフ

『ジーザス・クライスト・スーパースター』
薄茶にピンクのヒラヒラをつけたキリスト様登場。キリスト様なので、磔ポーズからスタートです。その無表情に何故か似合うんだ、磔が。ジャンプが不調で、ステップアウトしたり、着氷が詰まったり両足だったり。ステップではなかなかかっこよく踊っているのですが、曲のつぎはぎ感がちょっと気になりますかね。そして・・・ルッツのあとの2Tは、シークエンスの失敗で無効になったって事ですか?プロトコルは3Lz+SEQになって、3ルッツの基礎点が0.8掛けされています。それを取り返そうとどこかで余計なコンビネーションやったりしてしまったのでしょうか。気付けばコンビネーション(シークエンス)4回。最後の3トゥ2トゥが無効になり、点が出ませんでした・・・。

ランビ

『フラメンコ(ポエタ)』
とっても紳士な雰囲気のおじいちゃんコーチに見送られてランビの登場です。
最初のポーズで眉毛が動きません。集中できていないのでしょうか(眉毛基準)。
冒頭の、その場で止まって上半身だけ踊っているところで、ピクリとも動かない足元にズームしてどうしようと言うのでしょう、中国カメラは。
3ループでトゥを氷に引っ掛けた感じで着氷が大きく乱れ、4トゥで転倒。3ループ2トゥは降りたものの、サーキュラーでよろけた?そしてダブルアクセル。スピンは速かったのですが、その後4トゥでまた転倒。2つのジャンプを決めたのですが、3フリップでまた転倒。ストレートラインステップもいつもほどの覇気がなかったような。その後の2つのスピンは速くてよかったですよ。
というわけで、なんと転倒3回。
佐野さんは、靴がやけにきれいなので、替えたばかりなのではないかと。*1鋭いな(笑)
実際、シーズンが本格的に始まる前に、ランビは靴を今まで使っていたのとは違うメーカーのものに変えているらしいですよ。いくつかのランビのファンブログで見かけたお話です。
更に、佐野さんは体調不良も心配していました。鋭いな(笑)
なんか、割と最近親知らず抜いたらしいですよ。その影響で、細菌に感染して高熱が出てけっこうな日数寝込んだとか。これもまた、いくつかのランビのファンブログで見かけたお話です。
要するに今回は、諸々の事情により調整が間に合わなかったという事なのでしょうかね。
キスクラでは、またしてもどんどん積み上げられていくぬいぐるみたち。今回はそれを全てコーチが引き受け、本人は手に持ったエッジカバーを見つめてひたすら呆然。あんなに凹んだ顔をされると胸が痛くなってしまいますね。

ジョニー

『Love is War』
直前の演技者が不調だと、その後の演技者も何故か引きずられてミスしてしまうという事がたまにあります。引きずられてしまうんじゃないかとハラハラしたのですが、この日のジョニーは、そうはなりませんでした。4回転はなかったけれど、3アクセル2回を含む8回のトリプルジャンプを降りました。ダブリなし!(ココ重要)ループもOK!(ココ重要)
佐野さんにも「こんなに崩れないウィアーは久しぶりに見ました」とか言われていましたよ(笑)
動画で見たときは、最初の方はちょっとランが多いかなと思ったのですが、BSで放送されたものを見ると、何故か動画で見るほどには滑って跳んでの印象は強くなかったです。全くないわけではないけど。でも、ほんとにこれだけジャンプが抜けることなく、最後まで集中を切らさずに滑りきったジョニーを見るのは久しぶりで、嬉しいやら安心するやら。
多分、このPGはまだ大枠しかわからない状態でしょうね。ジャンプにしても、コンビネーションが2つしか入っていないし、ステップも流しているように見えます。でも今後、よりブラッシュアップしていけば、なかなかエキサイトできるPGになるのではないでしょうか。そんな気がします。そのためには練習と、スタミナですよ!まだまだ、これだけ出来てようやく上を目指す準備ができたという段階でしょう。これがスタートです。でもいいスタートができてよかった。しっかり食べて練習頑張れ!ジョニー!
で、佐野だ(呼び捨て)。
演技の最中に衣装に対して言及していたのですが、曰く
「見た目肩が開いてて変な衣装ですけど、すごいきれいですよね、この衣装。滑ってるとね」
「線がすごくきれいに見えますよね。なんか肩が開いてて、普通に立ってると変な衣装だなーと思いますけど、滑ってるとすごいかっこいいですね」
くぉらぁぁ!佐野!いやさ稔(名前呼び捨て)!!
褒めてるのは分かるけど分かるけど分かるけど・・・オマエ何回「変」って言ったああああ!!!ww
いえ、褒めているのは分かりますけどね。もうちょっと言い方を気を遣ってくださいよ。お願いしますよ(笑)
まあ、そんな「変」を連発されるという一幕もあったのですが、フィニッシュのジョニーの表情は、ロンド・カプリチオーソなんかを思い出すような、美しく力強いいいお顔でした。
稔「今日はメイクもばっちり決まっているような」
みぃぃのぉぉるぅぅぅううううううううう!!!
いや、そうなんでしょうけどね(笑)
しかし、そんな事を言ってしまうのは、いい演技が見れて稔も興奮しているからなのでしょう。スロー再生のときも熱く語っていますよ。曰く、ここ数年ジョニーの演技に見られた迷いが、今はない、と。自信を持って滑っているのが見えると。
稔「もうほんと自信たっぷりに、もうこれしか跳ぶ方法はない、それを信じてやっているだけ。もうそれさえやってれば僕は無敵なんだってのが、もう見えますからね」
いやいや稔、それは見えすぎです(笑)そこまで見えたら透視レベルですwww
キスクラでは例によって、カゴっ子達に強制的に膝の上に積まれたぬいぐるみに埋もれています。でも笑顔。かわいいなあ。ぬいぐるみに埋もれても違和感ないなあ。違和感なさ過ぎて、隣のコーチもぬいぐるみに見えてくるなあ(ぉぃ イルカのぬいぐるみの光沢感と、コーチの着ているコートの光沢感がちょっと似ているのですよ。ファーついてるし。モコモコ感とか。
点数が出ると、まず出たTESの高さに驚いて、且つ喜んで、お口に手を当てていますよ。そんなに可憐でいいのでしょうか(笑)得点が出るとガッツポーズです。150点越え!コーチも頭をナデナデ。
ようやく・・・ようやく150点の壁を越えてくれました。3年ぶりのフリーのPB更新です。嬉しいよう。・゚・(ノД`)・゚・。

ライサ

『トスカ』
正直ジョニーには、もう何よりもフリーのPBを更新して欲しいと一番思っていて、これが叶えばもう2位でもいいと思っていたので、ライサの演技は緊張せずに経過を終えましたね。
出だしの激しい動きは、ライサのテンションを上げるためのスイッチ的な役割なのではないかといつも思ってしまいます。
4トゥで転倒しますが、めげずにひと踊りした後3アクセル。これは回転不足をとられてしまいます。これが痛かったのでしょうね。しかしその後は3アクセルからのコンビネーションを含めた全てのジャンプを降り、スピンでは全てレベル4をとり、気迫を感じさせる演技を見せました。佐野さんも大喜び。「男と男の戦いですね!」とトップ争いを評していました。片方がジョニーだと思うとどうも違和感を感じてしまいますが(笑)某所では男と乙子の戦いという説もw
ジョニーとライサは、点数を取るためのアプローチも正反対のやり方をやっているっぽいところが面白いですね。基礎点を上げていくライサと加点をかせぐジョニーみたいな。
場面がキスクラに変わってもまだ興奮している佐野さん曰く
「勝っても負けてもどっちも優勝!!」
稔・・・それは無理(^^;)気持ちは分からないでもないですが。
しかしそんな稔の気持ちは届かず、点数が表示され、総合点が出る前に自分が2位だと悟ったライサは、脇にあった巨大くまのぬいぐるみをむんずと掴んでキスクラからとっとと去っていきました。裏で汗と悔し涙を拭うのでしょうか。あのくまで(スケアメ参照)


というわけで、カップオブチャイナの男子シングルは、1位ジョニー、2位ライサ、3位ランビとなりました。正直、ファンとしても驚きです(^^;)PB更新して、なんとか表彰台に上がってくれればと思っていました。ジョニーの頑張りは、ファンの想像以上だったのですね。おめでとうございます。
ところで、こちらに表彰式の写真が出ているのですが、なんか上手いこと色がグラデーションになってます。真ん中がわれて、片方黒、片方白で両側に赤が少し入っているジョニー、ジョニーの白側に白いシャツに赤いスカーフのライサ、黒側に黒地に赤い刺繍の入った衣装のランビ。こんな統一感のある表彰台も珍しいです(笑)


今回、ネタとして実況解説を散々いじらせてもらいましたが、それでもやっぱり、フィギュアの放送の実況解説、特に実況の方には色々不満を感じます。なんか、見ている側の感情を煽ろうとするような実況が嫌なのですよ。声張り上げたり、勝手に選手の心情を語りだしたり。しかも演技中に。スピンしているときに、技の解説でなく「この、生まれ故郷での中国大会・・・」とか勝手な物語を語りだすのは余計なお世話です。フィギュアスケートは演技をする競技なんだから、実況は静かに、選手が作る世界を邪魔しないようにやって欲しいです。
もう実況アナおかないで、解説者2人1組で(荒川さんと本田君とか)雑談風に解説してもらうとかの方が面白そうだなと何度も思いました。あ、でもその場合稔&みどりコンビはやめて(^^;)


そんな感じでチュー杯オシマイ。
今CSでアイスダンスとペアの放送やっているのを見ながら書いていますが、これも実況ひどいです(^^;;)

*1:靴を替えると、足に慣らすのに結構時間がかかって、それまではなかなか本来の演技というのは出来ないものらしいですよ。