カップオブチャイナ感想文:男子SP

主さまの撮影に尽力してくれているデジカメを“ミノル君”と呼んでいるえむぞうです。コンバンハ。
ちなみにフルネームは古仁加実太(こにかみのるた)君といいます。由緒正しい旧家のおぼっちゃまです。チュー杯男子の解説をしていた佐野稔氏とはまったく関係はありません。


というわけで男子SPの感想文です。
解説がトゥーマッチフランクな佐野さんだし、プレゼント回収係のカゴっ子達はやりたい放題だし・・・という事で、若干演技に関係ないツッコミ大目です。
実況のアナウンサーが時々、ここに出場していない大ちゃんの名前を出すのが気になったので、タカハシカウントも数えてみます。

Ming WU

ロクサーヌのタンゴですな。
最近の中国選手は踊れますねー。動きが大きいです。
単独の3ルッツがダブルに。佐野さん「あー、コレは痛い!」としきりに残念がっていますが、何で痛いかちゃんと説明して*1あげてください(笑)
キスクラにて今季GPシリーズのこれまでの大会の優勝者の名前を挙げて1タカハシ。

オスマン

『アイスクイーン』という曲らしいです。
土方の人みたいなズボンですね。オスマンSP初見です。いつもの如くクネクネで独特。冒頭の振付なんかなかなかきれい。この人のPGはいつも面白いです。

柴田君

『死の舞踊』
実況の人に東京出身といわれていましたが、北海道出身です。あとで佐野さんに訂正されていましたね。
野辺山の映像見たときも思ったのですが、スケーティング良くなったように思います。きれいに踊れていました。
でも2アクセル、3フリップ-2トゥ、3ルッツと、ジャンプ構成は女子シングルです・・・。怪我があったりとかコンディションも良くなかったようですが・・・。4回転とかの話題で2タカハシ。日本選手が出ているときはほぼ確実に名前が出てきますな。

チェンジャン

黄河
衣装のオレンジと黄色の斜めのラインが黄河をあらわしているのでしょうか(´∀`;)
やせましたね。上半身の筋肉がかなり落ちています。喘息で昨季はほとんどの国際大会を欠場しましたね。一度ひどい発作やると、かなり筋肉とか体力とか体重とかがくっと落ちますからね・・・。私も身に覚えがありますが、特にスポーツとかやっていなくても相当堪えたのですから、アスリートである彼にはどれほどの影響があったのかと考えると・・・(泣)
チェンジャンらしくなく、全てのジャンプでミスをしてしまいました。
がっかりした様子でキスクラに座る選手とコーチ。そんなのまったく意に介さず、堂々とカメラの前を横切ってぬいぐるみを置いていくカゴっ子達。おいおい(笑)
ステップの場面で3タカハシ。スケアメのステップがレベル1だった話。そんなのここでは関係ねー。

ゼレンカ

『ブルース・フォー・クロック』
この曲私苦手なのですよね。なのにこの曲を昨季から続行してくれちゃうゼレンカさんです(関係ないからw)。
スケアメのときよりも全体的にスムーズな演技でした。アナウンサー氏は、ステップのところで今度は真央ちゃんの話をしだしました。

ソーヤー

『Another Brick in the Wall』
若干のミスはあったものの、まとめてきましたね。3アクセル以外は(^^;)
彼も柴田君のように、体の柔らかさをウリにしている選手ですが、そのアピールの仕方が、柴田君はしなやかで中性的な雰囲気を演出していますが、彼はまたちょっと違う感じなところが面白いかなと思います。
点数待ちの間に実況アナ4タカハシ。人と違う事やってアピールして点を取るという話でヒップホップのお話。軟体技とヒップホップはやっぱりつなげるのは無理やりだと思う。

Jialiang WU

カナダからの連戦ですね。
3アクセルが決まって、佐野さんが嬉しそう。「男の出番だ!」だそうです(笑)4回転は「隠しているでしょう」なんだそうだ(笑)ルッツも高くていいですね。
キスクラにでかい虎のぬいぐるみが現れました!遂にきたか。これでこそ中国。この大きなぬいぐるみを見るとチュー杯だなーと思います(笑)
プロトコル見ると、スピンもステップも全てレベル1です。新たなるKVDPの出現か(笑)いや笑い事じゃないか。しかもフライングシットが無効になっています。これじゃ点数伸びない・・・。

ウスペンスキー

『ドン・キホーテ』
王子登場です。ロッシーア!ロッシーア!
最初の3フリップは気持ちいいくらいに軸が曲がって転倒しています。アタタ。しかしその後のルッツに2トゥをつけてコンビネーションにしてきました。いい機転です。
こう足が長いと、やっぱりステップでは見栄えしますね。せっかく佐野さんが黙っているのに、実況の人が発言を促しやがりました。黙っていていいって。「いいんじゃないですか」と一言で返されたら、身長を呟いてみたり。沈黙怖い病ですな。
画面が引きになったら、画面の端に手が映りこんでいます・・・(´∀`;)
まあ色々ありましたが、本人はフリップの転倒以外はうまくまとめていました。お辞儀まで王子然としています。素敵。キスクラでは無表情に投げキス(笑)

ダビドフ

シンドラーのリスト
この人ツボなのですよね。個人的に。どこがって、背が低いところが(笑)それで顔は地味にかっこいいところが。そして無表情に淡々と滑っているところも好きです(笑)
ほぼノーミスでしたね。静かな曲を、地味に滑らかなスケートで魅せていただきました。地味さに魅せられたのか、佐野さんもぼそりと「点出そお・・・」と呟いていました。実況アナ「そういう空気がありますよね」だと。訳ワカリマセン。分からないなら黙っていていいのですよ。音楽のある競技なのだから。
キスクラではにこりともせずに手を振りまくっています(笑)
実況アナは身長を話題にしたがります。背か高い事が全てに勝ると思ったら大間違いだ!w

ジョニー

『Yunona i Avos』
ウスペンが王子と言っても、ダビドフが背が低いところがツボだと言っても、一番好きなのはこの人です。というわけで、張り切って色々・・・書けない。言葉が出ません(笑)きれいすぎです!日米対抗から大分詰めてきましたね。佐野さんが「芸が細かい」と褒めていた、ジャンプの着氷の姿勢の工夫とか、スピンから出るときに両手を合わせたり、という動作は、ただ加点を狙うというだけでなく、ストーリー性も感じさせられました。大まかにだけれど『Yunona i Avos』のストーリーを知っているからというのもあるかもしれませんが、恋人同士の魂がお互いを探して夜の海を彷徨っている様を想像させられましたよ。ジョニーの衣装も、波のしぶきっぽくみえます。
ノーミスで演技を終え、投げ込まれたぬいぐるみを回収するお子様には「シェイシェイ」。コーチとハグして「スパシーバ」。世界中のありがとうを網羅するジョニーなのでした。オーチンハラショー。

ライサ

『Zorro』
最初の4回転は手をつきましたが、むりくり3トゥをつけました。一瞬、あれ?今季4回転の後に3トゥつけた人って、ライサがはじめて?と思いましたよ。よく考えたらいましたけど。4サルコウに3トゥつけた人が。
私が、ジョニーはチュー杯では4回転跳ばなくてもいいんじゃないかと思った理由のひとつに、トップ選手で4回転の後に3トゥつけている人が、今季まだいなかったから、というのもあったのですよ。ジュベだって4+2でしたから。4+2だと、基礎点が3ルッツ+3トゥとあまり変わらないのですよ。確実に3+3跳んで加点がつけば、、4+2より高い点が出たりします。スケカナのジュベのSPの4+2は、加点を0.80もらって11.10点、スケアメの大ちゃんのSPの3フリップ+3トゥは1.80の加点がついて11.30点でした。私はジョニーに、今季初戦では確実な演技をして表彰台に上がってほしかったのです。下がりつつあるであろうジャッジからの評価を、少しでも戻していくために。で、現状の4回転事情だったら、特にSPではクワドなしでいいんじゃないかと思っていたのです。
話はそれましたが、しかしまさかここでライサが4+3を跳んでくるとは。後ろが3回転になると、基礎点が2.7上がるので、お手つきで減点されても12点もらえています。
しかし、その後の3アクセルの認定に関しては、正直「・・・」でしたが。でもまあ、ジョニーもフリップでeついてないし。この大会は、スケカナに比べたらちょっと採点がゆるい気がします。
ジャンプ以外の演技の印象は、スケアメよりもよかったと思います。動きがキレていました。実況アナも叫んでいましたね。


「流石ランビエーーールッ!!!」


・・・・・・・・・・・・・・・(゚Д゚;)
佐野さんがすかさず「ライサチェックですね」と。ラしか合ってない。
スローモーションでの再生が終わってカメラがキスクラに切り替わると、いきなりくまが大映しに。あれ?ライサコーチ変えた?(んなわけない)カメラがちょっとひくと、くまの向こうにライサ。その向こうに既に殿堂入りまでしている名コーチ、キャロル氏の姿が。要するに、キスクラにライサとコーチが並んで座っていて、何故かその横に、もう1人のコーチ然として超でかいぬいぐるみのくまが座っているのですね。座高だけならライサと同じくらいありそうです。某所で中にダビドフが入れるんじゃないかとか言われていましたよ。
何故くまからズームアップするんだ、中国のカメラ。しかし程なくして、くまはライサによって椅子からはたき落とされてカメラの前から姿を消しました。やはりコーチはキャロル氏だけでいいようです。

ランビ

『Carne Cruda』
苦手の3アクセルを安全策で2アクセルにしてきたのですが、その後の4回転のコンビネーションで転倒。やっちゃった。アクセルがダブルなのに他のジャンプを失敗するというのは、SPでは痛すぎる・・・。
でも他のところはそんなに悪くなかったと思います。まあシーズン序盤はこんな事もあるのでしょう。去年のスケカナを思うとね。あのときよりは表情も締まっていたし、動きも悪くなかったと思います。
しかしキスクラでは、本人はガッカリ顔・・・なのですが、見えない!カゴっ子達がカメラとランビ&コーチ陣の間でわらわら蠢いていて、完全にランビが隠れています。そして容赦なく、コーチとランビの膝の上に、投げ込まれたぬいぐるみを積み上げていくカゴっ子達。彼女達が去った後には、大量のぬいぐるみに埋もれて顔だけ出しながらしょんぼりしているランビ(とコーチ陣)の姿が。ランビ・・・ここから立ち上がれるのでしょうか・・・(ダブルミーニング)。たれぱんだもランビを心配そうに見ています。私はこのたれぱんだが心配です(本物かどうか)。


以上。SP終わっての順位は1位ライサ、2位ジョニー、3位ランビ、4位ダビドフとなりました。
タカハシカウントは「4」でした。世界ランキングが下の方の、最初の方の滑走の選手、言い換えればアナウンサー氏にとって資料が少ない、あまり色々言及できない選手のときに、くるしまぎれに大ちゃんを出すみたいですね。黙ってりゃいいのですよ。

*1:男子のSPでは、ステップからのトリプルジャンプが必須要素なので、ダブルになってしまうと必須要素を満たしていないという事で自動的にGOEで最低の評価である-3がつけられ、大幅減点になります。