スケアメ感想文:男子FS

引き続き男子FS。さっくりと感想です。


小塚君
ビートルズコンチェルト』
音楽に関して言えば、昨季のフリーよりこっちの方が、見ていてしっくりくるかな。昨季のは甘い感じでしたが、あまり彼の雰囲気に甘さを感じないので(^^;)
でもPGはどうだろう。まだ本人もやりきれていないのかなという感じも受けますが、なんかメリハリも見せ場もどうなっているのか分からない。このPGは結構難物じゃないでしょうかね。
なんとなく、シニアの、大人のスケーターになっていこうとしているのだなーとは思いました。


南里君
昨季と同じ『カルメン』ですが、衣装が変わった。手が赤くない、と思っていたらフィニッシュのポーズが、お腹刺されて倒れつつ手を差し伸べるのから、磔でがっくりに変わっています。
これはなー。去年の全日本ですごくいい演技を見て、印象に残りまくっているので、ただただ惜しい!という気持ちです。風邪をひいていたのだとか。


ブラッドレイ
チャップリン・メドレー』
おお、いい!演技自体はジャンプのミスとか目立ちましたが、なかなか見ていて楽しいPGで、気に入りました。
サーキュラーステップのところで、実況アナが「ちょっと躓いたように見えましたが、演技なのか、はたまた本当に躓いたのか・・・」と、妙に雰囲気を作ろうとしながら語っておりましたが、そこを解説の有香さんがきっぱりとした口調で「演技だと思います」と一刀両断したのが面白かったです(笑)


ケビン・レイノルズ
まだまだどうにもジュニアの演技、といった感じですが、本当にジュニアでまだやれる年齢ですのでね。有香さんの「最後までよく頑張りましたよねー」の一言に、まったく同感です。


キャリエール
『ハリウッド・ノクターン
日米のときより動きがキレていたように思いました。前半は。後半は疲れていましたね。
ジャンプのミスを最小限に留めて安定した演技。


ルタイ
『トスカ』
いやー、かわいい顔してますねえ。SPの時も思いましたが、演技はやや慎重にやっている感じですかね。
最初に3A。そしてすぐに3トゥ+3トゥ。本来は4回転にしたいところでしょうね。そして3A+2トゥ。難しいジャンプを先に済ませておく構成ですね。足換えのアップライトスピンのあと、ちょっとひと踊りしながら助走に入って、曲が盛り上がるところにあわせて3ルッツ+3トゥ!ルッツ高くて良かったです。でも、3トゥ3回やりましたね。というわけで、この3ルッツ+3トゥのコンビネーションが無効です*1。すっごく勿体ない。これ無効にならなかったら加点がつきそうだと思うのですが。ジャンプが無効になるときって、どうして得点の高いほうが無効になってしまうのでしょうかね(´・ω・`)そういうルールではないのですが。
ひとつひとつの要素は悪くないのですが、スピードが欲しい。


アルバン
『インタビュー・ウィズ・バンパイア』
ううーーん、不調ですね。でも、見るからに不調でもきっちりジャンプは跳べる身体能力の高さには驚嘆するばかりです。


パトリック・チャン
何もいう事はないです。素晴らしかった。
転倒もありましたが、それが大きな問題にならないくらいよかったと思います。こういう、いい演技が出来て本人も観客も喜びに溢れている瞬間って、何度見てもいいものですね。


ライサ
『トスカ』衣装が白い。
彼がSPで失敗する事が多いのって、最初の内はなかなか演技に入り込めないという事なのでしょうかね。そしてそれをカバーするべく、このPGの最初のところがやたら勢い込んでいるという事でしょうか(笑)
もう、絶対フリーで追い上げるんだみたいな気迫を最初から最後まで感じる演技でした。フィニッシュの瞬間のすっごく入り込んだ表情と、その後フッと我に返ったような表情になったのが一番印象に残りました。
で、ライサはタオルとかティッシュとかは用意していないのですか?ぬいぐるみで汗を拭くなよ。
隣に座ったキャロルコーチも「おい・・・ぬいぐるみで汗を拭くな。聞いてるのか!?」て風に見えましたよ(笑)


大ちゃん
ロミオとジュリエット
2コケくらいは予想の範囲でした(^^;)だから、ライサ優勢かなーと思っていたのですよ。でもSPであれだけリードをとればね。
PG自体は、日米で見たときはメリハリなく思えたのですが、そこのところ大分よくなってきたかなと。サーキュラーステップとか、レベルこそ2でしたが、かなり音楽に合っていて見応えがありました。


こんなところで。
女子のフリーまで一気に書こうと思っていたのですが、流石に無理でした。

*1:3回転以上のジャンプは、2種類のみ2回跳んでいいというルールがあるのです。3回跳んでしまったら3回目が無効になります。確か。うろ覚え。