電車に乗っていました。

停まりました。
動かなくなりました・・・_| ̄|○


というわけで、地下鉄に乗っていたらば遠くの駅で人身事故、全線運転見合わせという事態に見舞われました。
しかし、幸いな事にその駅はJRが乗り入れしています。
これはとっとと乗り替えるしかないでしょ、というわけで、普段あまり降りないその駅で降りました。
手近な階段を上って、改札へ。
ワタシが辿りついた改札の駅員室では、微妙なモジャモジャ頭、小柄で黒ブチメガネの駅員さんが何故か電話を肩と顔の間に挟んだ格好で、切符の払い戻しとかをやっていました。
私の前の人の用事が済み、一度受話器を置いた駅員さんに、私は声をかけました。


「すいません、振り替え乗車券を・・・」


「ああ、はい、ちょっとお待ちください!」


そう言って駅員さんは、すぐ手元の引き出しを開けました。
・・・ないみたいです。
その隣の引き出しを開けました
・・・やはりありません。


「え・・・えーと、どこだっけ〜」


そう言いながら、駅員さんは今度は右側の引き出しを開けました。
それでも見つからず、遂に駅員さんは背後にしろ前にしろ横にしろ、手当たり次第に引き出しを開けて、引っ掻き回して探し出しました。


駅員室って、こんなに沢山引き出しがあったんですね(・∀・;)


そのとき、電話がなったようで、駅員さんは引き出しを開けるために手のひらを上向きにしていた、そのままの手首のひねりでもって受話器を取り上げました。
「はい・・・?」
受話器を耳に当てて、首を傾げます。
そりゃ、首を傾げたくもなるでしょうよ。


アナタが耳に当てている方、送話口のほうですよ!


すぐに気付いて、受話器をひっくり返す駅員さん。
そして、そのついでのように私に振り替え乗車券を手渡しました。
「おまたせしました・・・」
と言いながら。


いえいえ、いいんですよ。
生まれてはじめて、「受話器を逆にして話し始める人」を生で見れたのですから!(*゜∀゜*)