Dreams On Ice@6/25見てきた記。

平泉の遺跡が世界遺産に登録されて嬉しいえむぞうですよ。コンニチハ。


それはそれとして、昨日はDOIに行ってきましたよ。
生でスケートを見るのは、12月末の全日本以来半年振りです。その間隔自体は、それほど珍しくもないと思うのですが、今回は殊更に長かったように感じられ、久し振りのスケートリンクの空気にしみじみとした気分になりました。


今回の観戦はA席。3階席です。
いつもの如く、目の前に手すりがあって、微妙に視界に入るのですが、フト、手すりを避けてみるにはモロゾフスタイル(フェンスににじり寄って顔ナナメ)がいいのではないかとか思いました。3階席は一列しかないし。3階席のお客さんが一斉にモロゾフスタイル・・・wとかしょーもないことを想像してみたり。あれ、しみじみどこ行った。


そんな馬鹿なことを想像しているうちに開演です。
やはりDOIですので、このショーの性質上、割と皆さんオープニングから高難度ジャンプに挑戦したりします。
木原君は3A挑戦で転倒。中村君は3A成功していたかな。
私は、ショーのネタバレをネット等で読んでも、実際に自分が見る頃には余裕で忘れられる単純な脳みそを誇っているので、ネタバレ上等で割と事前にレポを見るのですが、そんな私が期待を抑えられなかった無良君。割とファンなのでね。金曜日のレポで良かったという感想が多かったのでワクワクしていたらば、オープニングでアクセルの助走に・・・Big 1Aきたー!跳びなおしきたー!膝で降りたー(ノ∀`)まあ、これも込みで魅力的なんですよ無良君は。
羽生君は3Aステップアウト後得意のハイドロなど。
あっこちゃんが3S3Loのコンビネーションをやっていましたよ。驚きました。セカンド3Lo!?と。回転は足りてなさそうでしたが。
小塚君は勢い良く飛び出して南のフェンスにぶつかり、その後もどちらだったかは忘れましたがロングサイドのフェンスにも突進していました。全身で「リンクが小さい!」と表現していましたw
ランビは相変わらず、ただくるくるターンするのも音楽的であり、高速スピンで会場を沸かせていました。


そんなこんなで個人の演技がスタート。
木原君チャイコン。新SPらしいです。こちらでも3A挑戦も転倒。ステップでも転倒がありました。パンフでの本人のコメントにもありましたが、照明の暗さやリンクのサイズの関係で感覚がつかめていなかったのかなと。
友毬ちゃん『Time to say Good-bye』いつものことながら、手足が長くて立ち姿がきれい。スケーティングも、以前にDOIに出た頃とは見違えるようになめらかになっていました。ジャンプミスもなく、素敵な演技でした。大分ジュニアの雰囲気が抜けつつも、まだ瑞々しさは存分にある、今の年齢ならではの魅力がありました。
続いて健人君。新SPらしいです。タンゴのPG。大人っぽい雰囲気で、タメも上手い彼にハマってます。流石イケメン。きっと樋口先生もお喜びでしょう(←)ジャンプも抜けも転倒もなく(3Aは危なかったですが)、毎回ジャンプで苦労していた昨年のDOIを思うと驚くほどの頼もしさです。キメどころで力強さが出ればイケメン度もきっと更に上がることでしょう。
雅ちゃんShall we Dance?』かわいい。ちょっと澄まして大人ぶってる女の子みたいなかわいさ。そしてぽんぽんジャンプを跳んでいく。相変わらずのジャンパーぶり。最後のジャンプで転倒しましたが。相変わらず突然転ぶ(笑)フットワークは、ジュニア勢のほかの2人にやや後れを取っている部分ですね。
刑事君は新FSらしい『アンタッチャブル』相変わらず、本人振りまいているつもりはなさそうなのに色気を標準装備しています。途中客席に入っていってお客さんに跪いてアピールする場面がありますが、今回のターゲットは膝にスイス国旗をかけた、見るからにランビファンといった風情の方でしたw
庄司さん。12月の全日本で、彼女が目の前で見せてくれた、大きく伸びやかに弧を描くトレースが忘れられません。今日もスケートの伸びやかさは健在。それでいて、細かいリズムに合わせたフットワークも巧みです。スピンもいいし、2A3Tもきれい。本当に、この年齢にしては驚くほどバランスのいい技術を持った選手だと改めて感心しました。
村上君は『The Feeling Begins』キャロルコーチのところの選手という事もあってか、ちょっとライサがちらつくような。ジャンプだけでなく、スピンなどの技術も安定してきたと思いました。
遥ちゃん。この子の、見ていて思わずにやけてしまうかわいさってなんなんでしょう。黄色ベースの花柄の衣装で、伸びやか且つ愛らしい演技でありました。スケーティングが以前より伸びやかになっていたような気がしました。3Lo3Tに挑戦も、着氷でバランスを崩していました。
無良君『レッドバイオリン』かっこよかった。これはいい。フラメンコっぽいフレズに合わせての踊る部分がとてもかっこよかったと同時に、みやけんフレーバーありありでしたw
村主さんはタイトルをど忘れしましたが、有名なチェロのクラシック曲からヒップホップに変わるPG。衣装換えあり。ヒップホップじゃない部分の小道具を使った雰囲気が結構好きな感じなのですが、もっとそこを深めることも、彼女なら出来るんじゃないだろうかと思ったり。
シンクロ。この素敵な競技がオリンピック種目にならなかったのが悔しいなあ。色々事情は想像できるけど、国別対抗よりも競技の裾野を広げられそうなのになあ、と、去年からどんどん洗練される演技を見つつ思ったり。開演前に、外の歩道で最後の練習をしていましたよ。


休憩を挟んで、2部はあっこちゃんから。
あっこちゃん衣装キラッキラしてました。これまでのPGで言うと『カリブ』系のPGかと思うのですが、衣装の色が似てるからそう思ってしまうのかもしれないw
羽生君新FSロミジュリ。これはいい。前のFSは曲にやや追い立てられている感もあったのですが、今回のFSは、身体で音を奏でられる域に行けそうな。全体の動きが洗練されて、2010-2011シーズンとは既に違うスケーターになっているようでした。そうなる要因に震災も少なからず影響しているのかなと思うと少し切なくなりましたが。
リード姉弟。割とオーソドックスなダンスのPGという感じ。ここ2年のDOIほどのインパクトは、今のところなかったかも。
佳菜子ちゃん。白い衣装でしっとりとした曲で。まだ、こういう曲を魅せるやり方がつかめていない感がありましたが、彼女のことなので1シーズン滑るうちにつかめるのではないかと思いますよ。
高トラは『イマジン』なるみちゃん、ジャンプは問題なかったのにステップで転倒していました。でも、テンパって引きずることなく演技を続けられるところが流石の根性。デススパイラルの入り方が、成美ちゃんがスパイラルのポジションをとって、ひっくりかえしてからデススパイラル、みたいな事をやっていて何事ですかと思いました。
織田君。スケーティングが大分カナダテイストに。ジャンプがやや不調でした。3Fで2回(1回はオープニングで)転ぶとは珍しい。ちょっとタイミングが合っていなかった様に見えました。
ヴォロトラ『I Will Always Love You』演技の前に本人達からのメッセージが流れました。3月11日の地震のときは、新幹線に乗っていて丁度新横浜のあたりにいたのだとか。
演技はとにかくすごかった。直近の印象が戦うロミジュリにスーパーマリオだっただけに、久し振りにトランコフがラインのきれいな選手だったと思い出せたり、前のパートナーのときよりもどちらもスケートがよく滑っているし、ヴォロゾシャーの身体能力の高さも知ってはいたけど知っていた以上だなとか。思わず3階席でスタオベしましたよ。
続いてランビ。「コンニチハー」と日本語の挨拶ではじまるメッセージが流れると、すぐに会場歓声。もう声と喋り方で皆ランビだと分かる。DOIとランビは勝手知ったる仲ですなwピアノ曲で滑っていました。照明が水玉でした。
小塚君『Free Fallin'』このPGはいつも涙腺が緩む。そして、イーグル的に真打登場といった感じ。ついでに、ここまでのイーグル情勢的には、年々良くなっていっている遥ちゃん、インサイドイーグルが大分サマになってきた羽生君、ペア男子のイーグルといえば個人的にこの人のがかなり好きなトランコフ→そして真打ちといった感じでしょうか。
美姫ちゃん千の風になって』スケートがこんなに滑ったっけ?というくらい滑っていました。貫禄とか円熟とかそんな感じ。素晴らしかった。そして照明もきれいでした。


フィナーレでは、美姫ちゃんと小塚君のちょっとだけペアっぽい(というか、一緒に滑ってるだけかw)パートもあり。去年のFOIでは小塚君は少しぎこちなかった気がしましたが、今やすっかり逞しく男っぽくなって。それでもやっぱり姉と弟には見えてしまうのですがw
最後の周回では、羽生君がお客さんとのハイタッチを丁寧にやって、軽く渋滞を起こしていましたw


そんな感じで取り急ぎの見てきた記でした。