スケアメ徒然

そろそろロシア杯もはじまりますね。
というわけで(?)スケアメ雑感を書きなぐっておきますよ。


リード姉弟のブログによると、公式練習初日の前夜に氷が張られたということで、どうも氷の状態が今ひとつだったらしい今回。
嫌な予感・・・と思っていたらば、関係あるのかないのか、ジャンプミスが目立つ大会だったような。
しかし、ほぼノーミスに近いいい演技をした選手もいるので、一概に氷のせいとは言えないのかなとも。ダンスではメリチャリもクロポーも、思いがけないところで転倒したりなんて場面もありましたが。GPシリーズも折り返しということで、2戦目になる選手に疲れが出たなんてこともあるかもしれないなとも思います。


まあ、GPシリーズの中で何試合かは、ミスの目立つ大会というものはあるものですしね。
選手も、シーズン通してトップコンディションでいられるわけもないし、コンディションが落ちる試合というのもあるものです。でしょう。
そんな、コンディション落ち気味の中でも、大ちゃんはPGの輪郭を大分はっきり出してきたのではと。正直、今季のPG、特にFSは若干不安だったのですよ。密度を上げただけに、当初はいつもの濃ゆい味わいが出てないなーと。でもここにきて、何かにじみ出ている感が鈍い私にも伝わってきましたよ。よかったよかった。


コンディション落ち気味といえば気になったのは、リッポンとD10君。でもまあリッポンは、そろそろ自爆のタイミングだったのかなーなんて。ステップアップをする過程で、思いがけない自爆って、割とどの選手にもあると思っているのですが。プレッシャーとか状況の変化とかそういうのが絡んできてみたいな。今回のリッポンはそのタイミングなのかなと。そしてそこから経験値を得て、また強い選手が出来ていくのですよね。
D10君は、もう少し難しい状況に見えますが、でもそれでもスピンやステップはしっかりやっていた(ステップはちょっと躓いていましたが)し、投げていないと思いました。むしろ、あれだけジャンプが崩れても、他の部分で見るべきものがあると感じさせられるのがやっぱりすごいなと。多少時間はかかっても、彼は戻ってくると個人的には信じていますよ。


このスケートアメリカ、本来ならアンナちゃん達が出ているはずだったのですよねー。NHK杯後に、以前のコーチの元に戻り、それに伴う諸々の調整のために欠場となったようです。
コーチを以前のコーチに戻すという話は、正直残念に思ったのですよ。やはりザズーイコーチは実績のあるコーチですし、ザズーイ門下になってから少しずつスケーティングなども向上が見られていたので。特にルカの。元のコーチのところに戻って、果たして成長の目があるのかとか。でも、コーチとの信頼関係が築けなくなってしまったのなら、それは仕方がないのかなとも。コーチとスケーターの間で、最終的にものを言うのは信頼関係なんだろうなと。


そんな事をぼんやり思っていたらば、リード姉弟は、スケアメにコーチのモロゾフが帯同できないという事態になっていました。ビザの関係でアメリカに入国できなかったということで、試合直前の練習もコーチなしで行うことに。そんな状況での不安もあってなのか、キャシーが練習中の転倒で腰を打って、背中の筋肉が硬直した状態で、1日に何回もマッサージを受けながら、という状態で試合に臨むことに。結果、演技には固さが目立ち、ミスも出て、本人達にとっても非常に不本意であろう結果に。NHK杯の後急遽音楽を一部変えたFDも、本人達はがんばっていたけれども、PGの中で変更した部分としてない部分の印象がバラバラになってしまっていて、どうしてこうなったorzという状態。
スケアメ終了後は、ブログに“ターニングポイント”と題した記事をアップし、自分達には考える時間が必要として、1週間のお休みを宣言していました(でもまた更新してるけど)。
この雰囲気だと、コーチ変更もあるのかなーと。
モロゾフと相性も良かったようだし、モロゾフも真剣に見ていたし、彼らもモロゾフを慕っていたのでしょう。だから、アメリカ育ち(というか、あちこち引っ越していたようだけど)の彼らがモロゾフに着いてモスクワに行く決心もしたのだろうし。だけど、その後がトラブルの連続で、どうにも何かがうまく噛み合わなくなっている状況が今も続いているわけで。
まあ、コーチ変更あるかもは私の推測に過ぎないのですが。しかし彼らは現在の状況が色々ひどいし。でも本来は信頼関係がちゃんとあったはずの両者。やはりコーチとスケーターの関係は不思議で、どこかが狂うと、複雑な綾取りのよう(by小沢健二)に戻せそうで戻せないものだったりするのだろうか。
モロゾフ門下の生徒が軒並み滑り出し不調でモロゾフが落ち込んでいたから、自分達が元気付けようとFDを頑張ったら、モロゾフの目がちょっと潤んでた、とかキャシーが語っていたトリノ世界選手権のエピソードを思い出したりして、若干複雑な思いに駆られております。


そんな感じで、コーチと生徒の関係について色々思いを馳せてしまうような印象的な事が他にもあったスケアメ。
やはりインパクトが強かったのは、男子SPでアドリアンガ演技を終えてリンクを上がったら、ルトコフコーチがいなかった件ですね。急病で病院に搬送されていたそうですが、不安そうな表情で、じっと座っているのも辛そうなアドリアンが見ていて切なかったです。普段が、キスクラであまり感情を露にしない前衛小僧(失礼)ですからね。その横で、コーチの方がいい演技のときは大喜びしている様子が面白いのが普段の彼らなわけですが。
FSには、コーチは腕に病院のタグをつけたままリンクサイドに立ち、キスクラで自分を助けてくれた病院スタッフにお礼を言っていました。そのコーチの背中を軽く叩いて労わるアドリアンの姿にうっかり目頭が熱くなりかけました。コーチの体調が早期に回復するよう祈ります。


そして男子シングルでもうひとつ印象的だったのが、プリシラさん。
スケアメにはキャリエール、アーミン、ファイファーの3人の教え子が出ていたのですが、FSのキスクラでは、彼らの衣装に合わせてスカーフを替えて隣に座っていました。選手の衣装と合わせて服をコーディネートするというのは、ジョニーの頃からやっているおまじないですねw元々どちらが言い出したおまじないなのかは知りませんが、相変わらずやっているんだと微笑ましくなりました。ていうか、アシュリーのときもやっているわけですが、今回は短時間にスカーフを替えて現れるのが面白かったw


以前タモリ氏が「フィギュアスケートって、どうして採点待つときコーチも一緒に座るの?一人で待てばいいじゃないかと思うんだけど」なんて事を言ってましたが、それが何故かは私には説明できませんが、やっぱりキス&クライには選手とコーチで並んでいて欲しいな。