Fantasy On Ice 2010福井公演感想記。
日曜日は一日寝て過ごしたえむぞうですよ。コンバンハ。ほぼ2日間横になれない生活は地味にきついですなあ。
そんな感じの夜行バス往復の強行軍にて、Fantasy On Ice 2010福井公演に行ってきましたよ。11日の昼公演と夜公演を見てきました。
普段は千秋楽を狙うのですが、アシに夜行バスを選択すると、1公演のみの最終日は時間がすこぶる余るので、初日のみ行くことにしました。で、2公演見ようと。
では次は席種をどうするか。普段は割とS席狙いだったりするのですが、今回はこの素敵な座席表(リンク先pdfファイルです)を見て、S席だとどうあがいても正面はないのだなと。それどころか、明らかに裏側な上にリンクからやたら距離のある場所に配置される可能性が高そう。ならば、どうせそういう席になるならA席にしよう。どれだけヒドイ席になるか、いっそネタにしよう！そして2回目はSS席にしよう！これならS席2回とるより安いし！と、やや微妙な費用対効果のバランス論でもって席種決定。
そして「いくら一般で確実にチケット取れそうなショーでも、買うの後回しにしてれば、そりゃそれなりに席位置もよろしくなくなるわな(そしてそういう席になると、周囲にスケオタが少なくてスタオベとか若干しにくかったり)」という、前回新潟で得た教訓を活かし(？)、早々にアイスクリスタル先行でチケットを購入。そしたらなんかいい席キターヽ(゜∀゜)ﾉA席をとった初回公演は、一番S席寄りのブロックの1列目が。SS席の方は、正面側1F真ん中のブロックの2列目！これはもう、ほぼ申し分ない、席種の中では一番いいくらいのレベルの席がきたのではないかと。アイクリ素晴らしい。ちなみに、行ってみたらばSS席の1列目にあたる席は招待席だったので、改めて、取れる中で一番いい席が当たったのだなーと実感したのでありました。招待席は、大体一番落ち着いて見られるスタンド席の中央1列目〜2列目がよくあるパターンですからね(だから当日券で、招待席放出があるとすごくいい席で見られることがあったりします。2007年の日米対抗とか)
さて、主さまの冷たい視線を感じつつ21時半に家を出て、夜行バスに揺られて辿り着いた福井。駅近くのコンビニでお土産購入のミッションを完了し、これまた駅近くの待合室とかベンチをはしごしての読書で時間をつぶし(←)、駅構内のお店で食料を補給し、相変わらず観光モード一切なしで在来線に乗って鯖江駅へ。駅に着くと、親切にもサンドーム福井への道順と、ショー終了後の電車の時刻表がプリントされた紙が配布されていました。なんと心強い。駅から暫く歩くという話で不安だったのですが、道さえ分かれば15分や20分なんてことはありません。車なしの生活をしている東京都民ですので、割とマメに歩くのですよ。ついでに、母が自転車に乗れないので、母と一緒のときは自転車という選択肢もないですしね。。。
暫く歩くと、田んぼが続く風景の中で異彩を放つ建物が見えてきました。なんというか、ゴ･･･ゴシック？ではないんだけど･･･なんていうか･･･。ドームという事で、東京ドームあたりの外観を想像していたのですが、予想外に重々しい風情の建造物。でも外周丸いからあれがドーム･･･だよな？よし、見えた！あと少し！と思い、中島みゆきの「ほうせんか」など口ずさみながら意気揚々と歩いたのです･･･が･･･着かない。うろ覚えの「ほうせんか」を歌い終わっても着かない。ちなみになんで「ほうせんか」か。秋ってなんかそんな感じしません？しませんか。私は子供の頃、親が聴いているのをよく耳にしていたものでですね。すりこみって怖いですね。
まあ、見えたと思ったら結構遠かったというのは、周囲に大きい建物がない場所ではよくあることですな。蜃気楼みたいなもんです(違)トゥーレイトゥーレイ♪(違)漸く実体に近付くと、手前に喫茶店らしきものが。もしかしてここが、しー様とあっこちゃんがツイートで語っていた、シュークリームのおいしいケーキ屋さん？非常に興味をそそられましたが、あまりの混雑振りに断念。空いているときに行く機会なんて･･･ないんだろうなー。
さて、いよいよ会場に入るわけですが、申し訳ありませんがここからは箇条書きで。週末にまた遠征があるので、それまでにカラダを夏にしておかなければいけないのですよ。あしからず。
- 入り口を入ってすぐ、両脇にスタンド花。
- 会場に入ると、椅子はフカフカ。持参した座布団はいらなかったな、と。
- そんなに寒くもない。冷房+窓からの夜気の波状攻撃だった夜行バスの方が寒かったくらい。
- というわけで、冷房対策のつもりで持ってきた薄手のカーディガンでなんとかなりそう。持参したウインドブレーカーとひざ掛けの出番なし。
- 目の前の通路の柵が、ちょっと視界を遮るかな。まあ仕方なし。ライブで立ち上がったら気にならないんだろうな。
- 会場全体的には、あまり大きすぎず見やすい雰囲気。
- 周囲はやはり、地元にアイスショーが来たから見にきてみましたという雰囲気の人が結構多い印象。
- 席の位置的に、スケーター出入り口の辺りが上からちょっと覗ける感じ。
さて開演。
- オープニングの構成は、新潟のときとほぼ同じ。
- 暗転の中、アンサンブルスケーターがライトで周囲を照らし、ドライアイスがたかれる中照明がつき、スケーターが登場。
- 町田君と羽生君は一緒に登場。
- トマシュはシャツにジーンズで登場。新潟公演にて荒川さんがぼやいていた残念な衣装は、完全にボツになった模様。
- トマシュの後にジョニーが出てくるとき、ハイタッチするのがなんかいい。
- ジョニーは後ろ向きにうねうね滑りながらアンサンブルスケーターを引き連れて撤収させます。何かの親玉的なジョニーの風情が妙に面白い。
- その後もスケーターが次々と紹介されます。ランビがリンクを降りたときに、リンクサイドにいた誰か女性スケーター(荒川さん？)と手を合わせたりとかしていたような。確か。
- そして、ゲストミュージシャンのディマ･ビランとエドウィン･マートンが紹介されてディマが歌いだし、スケーターも全員再登場･･･
1部。
- 遥ちゃん。新SPだそう。ドン･キホーテより『ジプシーの踊り』音楽の強さに比べて、少し遥ちゃんが弱く見えました。
- トマシュ『Always Look on the Bright Side of Life』トマシュにぴったりな曲だな。でもなんか、うまいんだけどさらっと過ぎていってしまうような感じが。
- ボナリー。最初豹柄の衣装で登場。曲が変わって脱いだ。フランス人のたしなみ？
- ちょっとジャンプが不調。ダブリが2回。お疲れなのか、会場が暖かいから氷の状態がよくないのか。
- 羽生君白鳥。あっさり3Aを決めた。
- 終始下を向いているのに、何故かどうよ力を感じます。そして、トマシュの演技がさらっと流れてしまうように思ったのは、どうよ力っぽいものをあまり感じなかったからかなと思い至りました。
- で、どうよ力っぽく見えるものってなんだろうと考えたりしたのですが、ところどころで効果的に動きを止めてみせると、どうよって感じが出てくるのかなと。
- トマシュはジャンプの着氷のときには、普通に「どうよ」やってるんだけど、今回のPGはドジっ子PGだから、PG中にどうよアピール的な事をあまり入れられないのかもしれないなとか。
- 村主さん。アルビノーニのアダージョ。構成的にSPっぽいなと思ったのですがどうだろう。
- 衣装が紫のシンプルな形で、遠めに一瞬トリノ五輪のFSの衣装かと思いました。似てるけど違いましたが。
- 彼女に似合ったPGでした。
- ペシャブル。ゴスペラーズの『誓い』まさかこれがもう一度見られるとは！嬉しや。
- アクロバット。ずーっと公式サイトの表記が前パートナーとのコンビになっているなーと思っていたのですが、ほんとに前パートナーと再結成していた模様。息ぴったりで、新潟と同じ事をやっているのに別モノでした。
- リンクサイドに設置されたステージで、ナハロさんの率いるカンパニーのダンサーがダンス披露。かっこいい。しかし唐突にはじまるし、しかも多分曲がピアソラっぽかったので、このあとあっこちゃんが出てきたりするのかしらとか無駄に期待したり。
- でも次はジョニーとディマのコラボでしたとさ。
- ジョニーの衣装は、シンプルな黒シャツに見えて、肩が開いていた。肩が開いてないと死ぬ病気とか？リンクの上では肩呼吸とか？
- ジョニーは普段からディマ聴いているらしく、楽しそうだったなと。
- ところでもしかしてディマって歌うまい？
- 続いてもコラボ。ランビ＆しー様。新潟に引き続きですね。
- プルさん＆マートン。トスカ。4年経ってもステップの変態ぶり(褒めてます)は健在でした。
2部。
- アンサンブルスケーターによる群舞。新潟と同じ構成でした。
- 町田君、おなじみ今季SP『ダークアイズ』
- 高さのある3Aに動きのキレもよく、2部のソロ演技のトップバッターとして非常にいい仕事をしたと思いました。
- コンビネーションを入れなかった。羽生君も入れていなかったので、リンクが狭いから？と思いました。
- あっこちゃん『ジェラシー』
- DOIで見たときよりも、しなやかさが出てきたかなと。
- 「世界最速の男達」と紹介されたアクロバット。
- こんな紹介で、非常にゆっくりゆっくりの動きですごい技を繰り出す爆笑PGw
- やっぱり安定感が違う。
- 視界の端に、リンクと客席の間の広大な空間に金髪の人がいるのを捕らえていたので、ああ、これが噂の･･･と。
- 曲調変わる際にリンクサイドから絶叫するプルシェンコ氏。その現場をこの目で確認しましたww
- トマシュ＆ディマコラボ。なんかふつーに男っぽくかっこよかった。ある意味こういうトマシュは新鮮かもしれない。
- ディマはやっぱり歌うまいな。ビリーブしか知らないから分からなかった。ビリーブじゃ何も分からんw
- エアリアル。今回も素晴らしかった。
- ジョニー『Heartbroken』
- 見たかった！よかった！素晴らしい！
- ジャンプはひとつダブってたけどね･･･
- ペシャブル。今季FD『チャップリンメドレー』
- ひゃっほう見れるんだ！と喜んだのですが、いまいち物足りなかったような。
- 競技PGを狭いリンクでやるが故かな。
- ところどころサーカスを思い出しました。
- ペシャブルが演技を終えて挨拶をしているとき、そういえばトマシュは例によって見てるのかな、なんてちらと目をやると、トマシュの横にジョニーが。
- しかし何やら不穏な雰囲気。ジョニーがスタッフらしき人に何か一生懸命話しているような。
- そしてアナウンスが。えっ、何事？まままままさか誰か怪我とか？ジョニーに何かあった？いやでもジョニーはもう2PG終わったし･･･と思っていたらば。
- 「ジョニーのネックレスが演技中に切れて、リンクの上に落ちてしまったそうです」
- ああ･･･なるほど。というわけで、ショーを中断してネックレス捜索だそうです。リンクの上に物が落ちていると、気付かずに踏んで転倒→怪我という事態を招きかねませんのでね。ペシャブルが何事もなくてよかった。
- 「ジョニーとスタッフがリンクに入ります」というアナウンスと共に、ジョニーとスタッフと、何気にトマシュがリンクイン。トマシュいいやつ。照明も明るくしてリンクの中しゃがみこんで探します。
- ほどなくして、ビーズらしきものが見つかった模様。拍手が起きますが、再び捜索が。
- アナウンスが最新情報をお報せ。「チェーンを探しているそうです。シルバーの細いチェーンだそうですので、客席からも、もし見つけた方がいたら教えてあげてください」ちょwwと思いつつ、オペラグラスで氷上を探してみたり。2階席から見つかるはずもありませんがw
- トマシュがジョニーに「服の中に落ちたんじゃない？」とか言った模様。ジョニーが着ていたタンクトップ(衣装)をびよーんと伸ばして覗き込みます。が、見つかりません。
- 必死に探すジョニーに「がんばれー！」とか「アッレー！(allez)」の声援が、笑い声つきで。ちょ、多分本人凹んでるから、あまり追い討ちかけないであげて･･･
- でも、しーーんとしてても焦るよなあ･･･
- そんな中、プルシェンコ乱入。アナウンスも「あ、プルシェンコ選手も加わりました！」と。
- しかし探してるっぽかったのは一瞬だけ。プレミアムシート(氷上席)のお客さんからオペラグラスを借りて、それを使っての捜索パフォーマンスとか、ジャンプを跳ぶ準備をはじめたり、お客さんとハイタッチをしたり。
- 要するにお客さんを飽きさせないサービスなわけなのですね。ありがたい。内心プルさんに感謝しましたよ。
- アナウンスの方も心得ているのか「スタッフが更に増えました。そんな中、ジャンプを跳ぼうとしている人が･･･」等、面白実況を開始。
- そこへしー様登場！ジャージ姿にスニーカーのままリンクへ上がり、スタッフと一緒になってネックレス捜索に加わります。真剣な表情でしゃがみこむ姿がどこか可愛らしい。アナウンスも「あ！荒川静香さんも捜索に加わりました！」と。場内拍手w
- やがて、1人のスタッフが、リンクにいる人を全員(除プル)リンクの北(多分)端へ呼び、そこに一列に整列させます。一列になって少しずつ前進しながら、それぞれが自分の前のみ探す手法ですね。アナウンスでは「ルーブル美術館で、最後の確認の際に行っている手法です」と解説がw豆知識って思わぬところで役に立ちますねww
- 個人的には、漫画『大奥』で、落とした針を探すときに水野が提案した手法ですね。昼の部と夜の部の間だったかに「じゃあ、誰か太鼓叩いたの？」「太鼓はなかったんだけど」なんて会話が聞こえてきたので、同様のことを思った人がいるんだな、やっぱりwとこっそりニヤニヤしましたw
- で、「ルーブル方式」の列の中に、羽生君がとことこと入ってきました。MI2の衣装を着ていましたよ。
- アナウンス「羽生結弦選手も探してくれるようです。羽生君、がんばってね」と。それに応えてニコニコ手を振る羽生君がかわいかったです。
- ルーブル方式開始して程なく、鎖を発見。しかし、千切れてしまっているのでまだ完全体ではなかった模様(アナウンス情報)
- そしてまたしばし後、遂に残された鎖も発見！場内拍手喝采で、見つけたスタッフはガッツポーズでしたw
- 思わぬハプニングでしたが、次々と捜索に加わるスケーターの姿が見れて観客が喜んだり、場内アナウンスとプルさんが機転を利かせてくれたり、スタッフも陽気だったりしたおかげで、場内の雰囲気は悪くなるどころかむしろ妙な一体感が生まれたようなwジョニーは気が気じゃなかったでしょうがね。
- 最後にもう一度。トマシュいいやつ。
- 無事ネックレスも見つかって再開。プルシェンコ＆ディマ＆マートンの『ビリーブ』ああ、見た見た動画でw
- ディマとマートンが滑り出さなかったのがちょっと残念でしたw
- 続いて美姫ちゃん。白美姫(『Why do people fall in Love?』)再び。
- FOIのときは「やっと見れた！」という気持ちばかりが強くなっていたのですが、2度目という事でじっくりと。柔らかい動きが上手くなったなあと思いつつ堪能しました。
- ランビ。五輪SPウィリアム･テル序曲。
- トスカのときは8割プルファン？と思えた会場が8割ランビファンに見えましたw
- 最後のスピンが終わるとどどーっとウェーブのよう起きるスタオベ。やはりこのPGはずるいw特に最後のスピンはずるいw
- しー様。福井ははじめてのアイスショーということで、トゥーランドット(ショーver.)。流石心得てらっしゃる。
フィナーレ。
- まずはマートンとナハロさんのコラボから。濃い。
- 続いてディマ登場で、ディマの生歌でもって新潟と同じ椅子と帽子を使った群舞。
- おお、新潟では椅子PGに参加しなかった羽生君と遥ちゃんも参加！なんか嬉しい。
- スケーターのリンク入退場口の前に、椅子を持ったスケーターが整列しているその後ろに、荒川さんが少し遅れて列にまぎれます。早着替え大変ですね。
- あれ、トマシュも何故か遅れた？と思ったのですが、そうでなくて帽子を忘れて出ていて、荒川さんがトマシュの帽子を持ってきてくれたので受け取っていた模様w
- いつも群舞を心配してしまうジョニーですが、2回目ともなると流石にそれほど苦労はしていないかな。
- 椅子の群舞も終わり、周回→椅子片付けの後リンク中央に一列に並んで挨拶→また周回の先頭が羽生君。えっ、最年少の羽生君が先導するの？段取り間違えんなよー
- と、心配していたらまんまと。本来止まって挨拶する予定のはずのディマ、ナハロさん、マートン等そろい踏みのステージ前を止まらずに通過w町田君(多分)と遥ちゃんが道連れに。
- それより後ろの人は、あれっと思っている雰囲気ながらもステージ前でストップ。
- 遥ちゃんと町田君(推測)は、リンクを上がる前に気付いて戻るも、羽生君は深々とお辞儀をして一度リンクを上がってしまいました。
- スタッフに止められて慌てて戻る。若干恥ずかしそうでしたがかわいいw
- ステージ前での挨拶も終わって、今度こそ全員捌けて照明も明るくなりつつあるところで、プルさんがリンクに出戻り。
- ステージ前に置き忘れていた、衣装のベストを回収して「ハズカシ〜〜」といった風にベストで顔を覆って戻っていきましたww
- 初回テイストを堪能できて非常に楽しかったですww
