五輪の1ヶ月後@ペアFS

世界選手権ペアFSJスポ放送めも。
今年から世界選手権のフリー進出はSP上位16組までとなったそうで。おかげさまで全組放送です。嬉しいような寂しいような。

グループ1

1番滑走はスイスのモラン/ドルザ。スタートから、2人が反対の方向に滑っていくのにカメラがついていけず、画面の主役がフェンスに。しっかりしろカメラw男性が、SBSの2Aシークエンスで両方のジャンプで両足着氷。五輪のときもここでミスしていたような。他もちょっと、男性の方にマイナーエラーが多いような。この組は、世界選手権後に、男性が競技を続けるモチベーションがないと言って引退してしまったのですが、この頃も既に何かしら悩んでいたりするのでしょうかね。キスクラでは笑顔ですが。
続いてケンプ/キング。やったー。ちゃんと最初から見れたー。SBSの2フリップで女性が転倒。それ以外はまずまずでないでしょうか。解説(杉田さん)には「スピードがない」言われてますが。まあそれはね。
続いてドイツのハウシュ/ウェンデ。いきなりインパクトのある、おされ赤メガネコーチのアップ。このコーチ、シングルもミハルやベルギー女子のピーマンさんを見ていたりします。なかなか手広くやっていらっしゃるようで。
演技の方ですが、ソロジャンプがダブルになったりのミスもあり、何より彼等比でスピードがないように思いました。杉爺「いいものを持っているけど、二人の動くタイミングが何か合っていない」と。実況の小林さんは「五輪後に怪我があったのも影響しているのでは」とフォロー。何気にこの組は、結構怪我が多い気が。
続くスレイ/クルシンスキーは、要素の難易度は高くないながらも、堅実な演技で笑顔でキスクラへ。見るたびに成長しているような気がします。

グループ2

エヴォラ/ラドウィッグ。ソロジャンプで、男性はステップアウト(3T)、女性は回転不足転倒(2A)と、仲良く(?)ひとつずつミス。後はよかった。五輪のときほどの勢いはないものの、このPGはやっぱり沸きますな。
続いてジェームズ/ボヌール。調子悪そうですなあ。特に男性が。3S転倒(男性)、ツイストもキャッチが今ひとつでランディングがセイキーに。2Aはオーバーターン(男性)。そして、後半に向けてどんどん動きが悪くなっていきました。疲れていたのでしょうか。
この大会が、このペアとしては最後の大会になってしまったようで。その後女性のヴァネッサは、フランスのもう一組のペアの男性コイアとペアを結成して、GPシリーズにもアサインされているのですが、最近ペアとダンスのパートナー募集サイトに、ヴァネッサが載っている・・・らしいですが・・・。は?
ベルトン/ホタレック。『ノートルダム・ド・パリ』。ジプシーの女性をイメージしたのであろうベルトンの衣装がよく似合っていて可愛すぎる。
ソロジャンプ2つともで、ベルトンにミスが出ました。サルコウトゥループも、シングルの頃には問題なく跳んでいたジャンプですが、やはりペアで、パートナーとタイミングを合わせながらというのは、これまでと違う難しさがあるのでしょうね。SBSのスピンは、タイミングを合わせる掛け声をベルトンの方がやっているのがちょっと意外でした。デススパイラルは、ポジションがちょっと高いと杉爺から指摘が。でも、組んで1年でこれだけ出来るのは立派、先が楽しみとの言葉もありました。
続いてランヘイ。スロージャンプは2つとも両足着氷、ソロジャンプは2つとも女性が転倒。ジャンプでこれだけミスが出ると、スケーティングやユニゾンの良さが却って悲しくなるような。勿体無い的な感じで。
この組も、この大会を最後に解散、女性は引退して男性は新たなパートナーを探すのだそうです。女性は、昨季は足首に大きな怪我をして手術を受け、1シーズン競技から離れていました。それを乗り越え、五輪出場が叶ったのは、彼女にとって本当に良かった事でしょう。長い間お疲れ様でした。

グループ3

バザロワ/ラリオノフ。今日もタイミングがズレる3トゥ。2Aで女性が転倒。他は流れがあって美しい演技でありました。五輪後と若さの勢いでノビノビって感じですかね。
続いて張張。目立ったミスはないのに、あまり勢いがない。解説も、ハオジャンの背中の怪我の影響を示唆しつつ「二人の動きがズレている。本来のハオジャンの力強さがない」と。
デュベデビ。SBSのサルコウで、女性が2回転になったけど、ここいつも転んだり手を突いたりするところなので、むしろ2回転できれいに降りてくれてよかったと思ったり。そしてやっぱり流れも途切れず、他の要素はきちんと決めて。これは、このPGのベストパフォーマンスになるかも!?と思っていたら、ペアスピンで男性が足をついた。あああああああばーかーーー。解説も「ムッ!これは大きいですよ!」と。ペアスピンのチェンジフットは1回までと決められているので、と。要するに、うっかり足をついてしまったのがチェンジフットととられてしまって、その後の本来のチェンジフットを2回目と。そして、違反要素としてスピンの得点まるごとキックアウトになってしまうのですね。ああ勿体無い。流れ重視で、ジャンプが2回転になるのはokで、スピンで足つくのはおーまいがーとか、矛盾してると我ながら思いますけどねwなんか反射的に、あ、これスピン無効!と思ったときのガッカリ感が結構くるのです。レベル4例えとれてても、順位は変わらなかったみたいですけどね。
デニバレ。ソロジャンプが、男性転倒、女性は2回転になった以外は大きなミスなし。ただ、杉爺「スピーディーだけど、全体の動きにあまり変化がない。曲調の変化に合わせて動きを変えられると、音楽解釈(PCSのInterpretationの項目)などの評価も変わってくる」と指摘。なるほど。

グループ4

最終組の最初の滑走は川スミから。何か五輪を思い出す。
杉爺の五輪の成績に関して言及する口調の端々に、微妙に残念そうと言うかそんな感じがにじんでいる気がするw
冒頭スロー4回転に挑戦するも転倒。痛そう。「でも回りきってた!」と実況解説共に。その後は順調に(肩も外れず)演技が続いたけれど、後半のスロー3Loで転倒。勿体無い。杉爺も残念そう。
キスクラで不満顔な様子の悠子ちゃんに杉爺「はっはっは」と。その後「性格のいい選手で、とても熱心で・・・」とフォロー&孫自慢(実の孫ではありません。日本選手には若干身内贔屓、孫を見てるかのような語り口になるのですw)
続いてムホトラ。この2組順番が前後することが多い気がする。
しょっぱなのツイスト、目が醒めるほどきれい。3サルコウもよくて、出だし快調かと思ったら、コンビネーションで女性がミスをしてしまった。でも滑る前から、ちょっと表情が不安げだったような。というか、SPではトランコフがやさぐれてかっ飛ばしているように見えたけど(そう思ってしまうのは、この大会前に解散報道が出ていたからか)フリーを見ていると、女性の方がちょっと萎縮しているようにも見える。もしくはその両方か。珍しい光景と言われたのが、スロージャンプで、ムホルトワはちゃんと着氷したのに、投げた方のトランコフが転んでしまった事。解説も「このクラスの選手でこういうのはちょっと見たことがない」と言っていましたw私は、2006年のDOIで見たことがあります。シェンツァオ・・・w
ムホトラも、この世界選手権が、このペアの最後の競技会になりました。トランコフはヴォロソザールと、ムホルトワは元フランス代表のブランシャールとペアを結成したそうですよ。
サフゾル。ソロジャンプでミスはあったけど(サフチェンコが3T3Tseqが2T3Tseqに)、そういうことも忘れて見入ってしまいました。今季彼らの一番いいフリーだったかも。
最終滑走はパントン。3Tをパンちゃんがダブルにしてしまったり、ところどころ怪しいところもありましたが、何より五輪で素晴らしい演技が出てしまったので、あれをもう一度は難しい相談だったでしょう。杉爺は演技後若干ポエム入ってましたがwでもフリーも1位で優勝。2回目の世界チャンピオンとなりました。おめでとう。
最終滑走が優勝って、これも五輪とかぶりますね。


仕方ないと思いますが、総じてちょっとお疲れモードだったかな。若手は元気でしたが。こういう連戦は若手が強いですね。
では、駆け足気味ですがペアは以上で。明日は、体調がよければDOIに行ってくる予定〜。