1年分くらいのひっかかりをまとめて呟いてみたり。

最近のスケート関連の報道(?)では、技術は真央ちゃんが上、表現力はヨナちゃんが上というのがどうやらトレンドのようですが。
去年の世界選手権では、3Aの助走で転倒しても優勝できたのは、芸術性で勝ったからみたいな記事を見た気が。一体どっちなんだよと言いたくなったり(笑)
競技の性質故なのか、結構「芸術性」とか「表現力」とかいう言葉を便利に使って、適当なこと書かれたり言われたりしてるよなーと報道(的な何か)を見ていて思うことがしばしばあります。


少し前のことになりますが、2007年のスケカナでは、真央ちゃんが予定していた冒頭の3Aをダブルに変えた事がありました。そのときのニュースでの説明が「トリプルアクセルをダブルに変える“大人の演技”で優勝しました!」と。何かの嫌味かと。シーズン開始前に、真央ちゃんが「大人の演技がしたい」と言っていたのは、そこじゃないだろうと。演技全体のテーマの話であって、3Aを2Aにするのは、単純に戦略の話でしょと苦笑いしたものでした。選手が言ったことを鸚鵡返しにそのまま繰り返して、演技を語った気になれるというのは、何も考えていない、知ろうとしていない証拠ですよ、と。


これもまたちょっと違う話ですが、GPファイナル@韓国では「完全アウェイで優勝」とかいうのもありましたが、韓国が日本選手にとって「完全アウェイ」とか何で?と思うのです。そりゃ、女子には世界選手権のメダルを争う有力選手がいるので、地元の声援は彼女にいくでしょうが、それは他の選手にとっても同じ事。時差もなく、移動時間も短いのでギリギリまでホームリンクで調整できる、食事の面でも、ヨーロッパや北米から来た選手よりは韓国の食事に馴染みがあるでしょう。実際、日本ではほとんど報道されていなかったと思いますが、このGPファイナルでは選手が何人か食中毒にかかったのですが、日本人選手はそういう事ありませんでした。背中の痛みで棄権した選手もいましたが、それだって元々痛めていたのに、長時間の飛行機での移動が影響したことも考えられます。アメリカやカナダやドイツやフランスあたりから来る選手のほうが、日本人選手よりはるかにアウェイだったと思うのですよ。まるでファイナルには日本人と韓国人しか出ていなかったみたいじゃないですか。


なんというか、適当なことを抜き出して半端な知識であれこれ書いて、スポーツ報道というよりイメージ作りが懸命に行われているような気がする昨今。適当なことばかり言っているから、破綻したり矛盾が起きたりもしていたり。
次の五輪に向けて、またどんな斜め上のお話が語られだすか、最近はむしろ楽しみです。選手に実害さえなければね。