全日本選手権観戦記その2。1日目の競技とか。

まずはコンパルソリーダンス
まあなんというか。コンパルソリーの面白さは、ベテラン選手がいてこそより増す部分があるのかなとか。
しかし今年は三組エントリーしてますよ!それだけでも嬉しいものです。


次はペアSP。エントリーは高橋&トラン組一組。
6分間練習で、スロージャンプだったかツイストだったかを失敗していたのですが、リンクサイドのコーチが高橋さんを呼び、その場でスピン(腕は前で交差させた状態で)の練習みたいな事をさせていたのが印象的でした。多分ああやって、軸の作り方を確認させているのかなと。
PGは、なかなか斬新で面白いものなのですが、先だってのファイナルで、トラン君がツイストリフトの後高橋さんを降ろした所で転倒するというPG以上に斬新な転び方をしていたので、ツイストリフトで思わず緊張してしまいました(笑)
そこは無事に済みましたが、他にミスがいくつかありました。しかし、GPファイナルよりはよかったし、何より昨季から随分とペアらしくなったなーと嬉しくなりました。


そしていよいよ男子シングルです。
全選手思い出すのは流石に無理なので、グループごとに印象に残ったことだけ書いていきます。

第1グループ

第1グループからいきなり小塚君と無良君の登場です。この2人は、6分間練習の最中に何か握手?みたいな事をしていましたよ。
あと柴田君。リンクサイドで待っている選手を遠目に見ていても、柴田君だけは衣装のキラキラ具合で分かる所に、またしても流石だ・・・と感心。
その柴田君は3番滑走で、この日初の3A挑戦者でした。しかし回転不足で転倒。でも彼が3Aに挑戦してくるだけでもちょっと嬉しいです。しかし、続く3F+3Loもツーフットと、あまりよい出来ではなく、演技が終わった後顔を覆っていました。その仕草がやはり乙女だなーと思ってしまう。ついついね。
小塚君は、演技スタートの位置についてポーズをとる姿を遠目に見て、スタイルのよさに驚きました。跳びぬけて背が高いわけではないけれど、バランスのいい見栄えのする体型なのだなと。有香さんがシンプルな衣装の方がいい!という理由がちょっと分かった気がしました。
演技の方では、3ルッツ転倒で、最後の3フリップに3トゥをつけるもツーフット、と今季の彼らしからぬ出来。やはり、大きなタイトルが手の届く所にあるというプレッシャーによるものでしょうか。
続く無良君は、安定した演技でノーミス。しかし得点は小塚君に届かず。休憩時間に、ロビーで「なんで無良君が下なんだろう」と話している人がいて、連れの男性が「ジャンプはよかったけど、他で差がついたんだろ」と言っているのを見かけましたが、ああ定番の展開だなあと思ったのでした(笑)
2番滑走の郡山君の演技、はじめて見ましたが、小柄な選手ながらダイナミックさがある素敵な演技でした。フライングシットの入りの高さが見ていて気持ちよかったです。

第2グループ

6分間練習に、一人目を引くすらりとした長身の選手あり。ああ、あれが噂の中村健人か。フランスとのハーフで長身イケメンという。と、フーンと思っておくつもりだったのですがね。見るともなしに見ているつもりだったのに、そのつもりなのにどうにも目を引かれてしまいます。何だあのしなやかな手の動き。背中まで上手く使った優雅な動き。まだ高校生じゃなかったっけ?日本の男子高校生で、あんな風にてらいなくしなやかに動ける人がいるなんて!!その上美形とか、最強だなオイ。


その中村君が第2グループ最初の滑走。音楽は『ミッション』でした。似合ってる。6分間練習の印象そのままの優雅な演技でした。これはいいものを見た。
ただ、演技途中に通路を歩く人がいて、そのせいで一瞬演技が見えなくなりましたが。思わずキレましたよ。「あ゛ー!もう!」って言っただけですが。演技中の席への移動に関しては、開場の方でももう少ししっかり注意を促して欲しかったですねー。
このグループは次の小田嶋君もよかった。トリプルアクセルに成功したのですが、軸が細くていいジャンプでした。
次の村上君になったら、開場のモニターに映像が出たので、彼は放送が決まっているのねと納得。中村君と小田嶋君を撮影しておかないなんてオロカな。それはそうと村上君。何やらもけもけキラキラした衣装で、年頃の男の子がああいう衣装を着せられるのはどんな気分なのだろうと、6分間練習の間気になったりしていたのでした。本人の演技は堂々たるものでしたがね。堂々たるトリプルアクセルでしたね。

第3グループ

このグループの有名選手は町田君ですね。6分間練習から何やら気合を感じられました。
しかし私は、ピンクのポロシャツみたいな衣装を着た選手がジャンプで転び、リンクサイドにいるコーチに呼ばれて、コーチの前でその失敗したジャンプを何度もやらされている様子の方を興味深く見ていました。シークエンスにして跳んだりもしていて、成る程こうやってジャンプの感覚を取り戻そうとするのかー、と興味深く。で、その選手が何回もジャンプを練習しているうちに、リンクの中央付近まで来ていたのですね。そこにちょうど町田君がやって来て、町田君と目が合うとその選手がささっとひいて行きました。そして町田君はその場所でスピンを始めたのでした。その光景には少しウケましたね。町田君、何その妙な貫禄ぶりは(笑)まあ気合いが入っていてよろしいのではないかと。


このグループで印象に残ったのは、そんな町田君と末永君でした。
末永君は、ジャンプのミスが多かったのですが、そういう中でもスケートが音楽に置いていかれていないなと。コーチは羽生君と同じ阿部奈々美コーチですが、この人は沢山の日本選手に振付をしている振付師でもあります。そういうコーチの生徒さんは、やはり音楽表現についてもかなり叩き込まれるのでしょうかね。
そして町田君。彼の音楽を表現するセンスはすごいですね!ステップの部分が特によくて、とても楽しめる演技でした。

第4グループ

有名選手は、中庭君と羽生君。もしかして、今大会男子最年長と最年少ですか?あとは大上君も。
6分間練習で選手が出てきたときの印象が「何か、手足の長い人が揃ったグループだなあ・・・」でした(笑)日本男子じゃないみたーい(こら)w
あとは、リンクを大きく使って滑る人が多いなと。


印象に残った人、まずは最初の滑走だった千葉君。ジャンプのミスが目立ったのですが、演技の印象がなんというか。しなやかでひたすらキレイに演技をしていて・・・乙女系。こういう大学生がいるんだなー。そして、プロフィールを見ると、PGの音楽がなんと自作らしいです。いやー、日本にはまだまだ色んな選手がいるんだなと。
次の西上君は、6分練習の時に滑りがしっかりしているのが印象に残っていました。しかし残念ながらジャンプが全ミス・・・。なんかもったいない。
続く大上君は、現地からの更新でも書きましたがトリプルアクセル成功で、演技中に笑顔でガッツポーズ!本当にきれいに跳べていて、見ているこちらも嬉しくなりました。元々しなやかなきれいな演技をしたいタイプの選手なのだろうと思っていましたが、そこにいい感じに力強さもついてきて、益々素敵なスケーターになったなと嬉しくなりました。
羽生君は、3A挑戦GJ!
中庭君は、ジャンプはとっても不調ながらも、それ以外の部分は情感があってよかったと思うのですがねえ。フィニッシュで渋い顔して舌出してました。


第4グループが終わると製氷休憩です。身体が冷えすぎないように、製氷休憩の間は必ずロビーに行くようにしていました。で、そろそろ戻ろうかなと階段を上がると、3階に上がった所でシンクロのチームがアップをしていましたよ。男子SPの後はシンクロの公式練習があるのですよね。21時半とかからなのですよ。大変ですね。女子ばかりのチームで、肩を組んで「せーの、モホーク〜」みたいにステップのあたりの動きを確認しているさまがなんかいい光景でした(笑)女子の運動部の練習風景を見たときに感じる妙なトキメキみたいなものを久しぶりに感じましたよ(笑)コーチの女性は、昨年TVでやっていた『アイスガールズ』で多分見たことがあります。関西のイントネーションで話している辺りからも、関西シンクロLOVERSだろうなと。京都方面のイントネーションかなと思うのですが、あのへんのイントネーションは聞いているとやわらかい感じでまたいいですね。通りがかった私を見て「すみませーん」と動きを中断して通してくれましたが、その声にもちょっとほわんとさせられました(笑)

第5グループ

最終グループです。しかしこの辺になると、もう疲れてメモをとっていません(^^;)なのでこのグループに関してはあまり色々書けません。
とりあえず、小林君の演技を見ながら、樋口さんの「あれをこれからずっと聞かなくちゃいけない・・・」とか「これも音楽なのね」という言葉を思い出してニヤニヤしていましたよ。というくらいですか。覚えているのは。スミマセン。


そんなわけで、小塚君のミスとか南里君のルッツのパンクを惜しみつつこの日はホテルに帰ったのでした。