COI千秋楽2部。

製氷休憩時間にはまた、たまたま会えたジョニーファン仲間の方と新EXの素晴らしさを喜び合った後、第2部の始まりです。


2部のスタートはいつものように、お菓子配布ガールズとその元締めっぽい男性とでちょっとした群舞。
元締め男性が牛のマネして、お菓子配布ガールズが振る布に突進していきます。闘牛ごっこですな(こら)


プチ群舞の後に出てきたのはボナリー
彼女は最近足の手術をしたのだとか。そのせいか、ジャンプがダブルだったり、バックフリップで手をついたりとかしていたのですが、無事に大きな失敗なくこのショーの演技を終えられたと、バックフリップを成功した時にほっとしました。


奈也ちゃん
前日同様に、新境地のPGをよく演じていました。ジャンプは前日見たほうが良かったかな。席の違いで見え方が違っているのかもしれませんが。曲はフォーレの『Elegy』という曲らしいですよ。


怜奈&ジョン
そういえばこの曲のタイトルは『KISS』だったような。
で、歌の最後が「KISS」で終わるのですよ。それに合わせて照明が暗転する中、2人がマジキスするのがこの日は角度的によーく見えました(笑)そういえば、FOIでも毎回ここでキスしてたなー。
前半のWhite LegendではSBSのジャンプを成功していたポチですが、こちらでは2Aが1Aになっていました。でもガッツポーズ。ポチはやはりポチよのう。


レジジェンド
ロミジュリ。
この日の席ではですね、目の前をあのレジェンドなイーグルでぐーーーーーーーんと美しいカーブを描きつつ通り過ぎていってくれました。感動。すっかりレジェンド呼ばわりですがね(笑)


アニペー
さて、記憶が曖昧になってまいりました。この辺から既に滑走順がうろ覚えです。とりあえずこの辺でアニペー。
兎にも角にもフラメンコでした。
アニシナさんは妊娠中らしいですね。そう言われると、衣装がなんかそんな感じ。ペー様は何食わぬ顔して2人の人間をリフトしていたのですね。逆リフトはなし。妊娠中は重いものを持ってはいけませんからね。
しかしそんな事情をまったく感じさせない素晴らしい足捌き。ポージング。そして何より、会場全体を支配する二人の存在感がものすごいです。
ペー様客席の全方位を煽る煽る。客席もノリノリです。演技終了後は勿論スタオベ。貫禄でした。
アニシナさんはほんとに、情熱の赤がよく似合うなあ。


美姫ちゃん
ボレロ。午前の公演では新SPやったそうですね。見たかったなあ。
氷上席から見る美姫ちゃんは迫力ありました。DOIも氷上席で見ましたが、あの時とは違います。トウループが抜けるミスはありましたが、気持ちのこもったいい演技で、見たかった美姫ちゃんを見せていただきました。
ほんとに、女子シングルの選手としては独特な個性があるし、最近はその個性がより輝いてきたように感じます。


ジョニー
いよいよきました。『白鳥』です。
いや、前日も見ましたが。この日は前日よりも更に素晴らしかったと思います。サーキュラーステップの辺りでは、ジョニーの足元に水面の揺らめきを見た気がしました。美しい流れと優雅さの中にも力強さやスケール感も感じられ、海外フォーラムなんかでよく見かける言葉ですが正にbreathtakingでした。
そして、前日に見たときも感じた事なのですが、ヴァイオリンと呼吸を合わせて滑れているなと思いました。スケートに限った話でなく、こんな感じのコラボ企画を他のジャンルで見る場合でも、コラボとは名ばかりでただそれぞれが自分のパートをやっているだけみたいな物をよく見るのですよ。そういうのを見て白けた経験過去に何度もあります。でも逆に、両者がお互いの呼吸を感じあって相乗効果で、その日その場でしか生まれないパフォーマンスを体験できて感激したことも何度もあります。今回のCOI、2回しか見ていませんが、ジョニーは演奏者の音をきちんと感じて滑り、その日その場でしか生まれないパフォーマンスを見せてくれていたと思います。
と、書いていて思い出しましたが、リンク北側のステージ前を滑りぬけていく際、ジョニーが演奏している川井さんの方に視線をやりながら滑っていったのを思い出しました。おお、目力ビーム飛ばしとるwと冗談半分に思ったのですが、そういう意味だけでなく印象的なシーンでした。
演技後は会場ほぼ全部スタオベだったのではないでしょうか。
普段はジョニーの演技って女性の方にウケが良く、男性にはさほど好まれない印象があるのですが、この演技には私の後ろで1人で鑑賞していた年配の男性もスタオベしていました。
ジョニーも嬉しそうで、各方向に深々とお辞儀、ステージ上の川井さんにも深々と、そしてかなりの時間をとってお辞儀をしていました。王子様スタイルのお辞儀でした(笑)いやでも、その様子にジョニーの他者を尊重する姿勢をすごく感じましたよ。


ランビwith N
コラボでポエタ。生演奏つき。
今まで見た中で最高のポエタでした。
この日は氷上席だったお陰で、リンク中央に陣取るナハロさんとその周りを滑るランビが無理なく同時に視界に入ってきて、はじめて「コラボ」としてのポエタを本当に楽しめました。
この『ポエタ』は、芸術的なPGとして評価が高いわけですが、この日の『ポエタ』は正直、芸術がどうとか関係なく、ただただ楽しかった!!ナハロさんの演技とばっちり呼吸を合わせてランビがジャンプしたりスピンをしたりする毎に見ているほうの気持ちも高まっていきました。ストレートラインステップ*1のスタートが、丁度私の席の目の前だったのですが、口元に笑みを浮かべつつ、これから自分が滑っていく方向を見るランビの目が力強く「来るぞ来るぞ〜」みたいな高揚感がとてもとても楽しい。
高揚感が心地よく、本当に楽しかった!!こちらもまた、会場の殆どがスタオベでした!


荒川さん
『夕顔』
めくるめくスケート。
この演技を見ていると、スピンがスケーティングの一部だと思えます。いや、当たり前っちゃ当たり前かもしれませんが、滑っていってはい!ここでスピンです!みたいな演技(というかPG)ってわりと多くないですか?このPGは、スケートの流れを途切れさせずに自然にスピンやステップをしていく感じ。一筆書きみたいなPGだと思います(そういえば、スケートの事を以前友人がそう表現していました)。とてもとても流麗な一筆書き。めくるめくスケート。すごく好きなPGです。
演技終了後、荒川さんが舞台上のヴァイオリニストの川井さんに挨拶をする表情がとても優しく充実した、きれいな笑顔だったのが印象的でした。他人を尊敬したり、感謝する気持ちを持っていない人には作り上げられない素晴らしいものがこの世にはあるんだと、そんな荒川さんを見てしみじみ思いましたよ。ジョニーやランビについても同様に。
ショーの最後に出てきた3人は、それぞれにまったく違った個性でもってリンクの空気を支配していました。前に滑った人の空気で満たされた会場を、次に出てきた人がまたあっと言う間に自分の空気に変えていく、そんな演技の連続で胸がいっぱい、幸せな時間でした。

*1:リンクの大きさとかナハロさんお立ち台の位置の関係上、ほんとはストレートじゃなかったのですがね