で、ジョニーさんの話。

最初にも書きましたが、はじめに結果を知ったときには、ちょっと残念・・・というくらいの気持ちでしたよ。今もショックとか悔しいとかはあまり感じていません。本人は悔しくてしょうがないでしょうがね(´・ω・`)


正直な話、私は昨シーズンが終わった頃、全米チャンピオンの座は2年くらいかけて奪還できれば、と思っていました。
昨シーズン終わり頃のジョニーは、それくらいの状態に見えました。
トップ選手と言われる選手の中では、4回転ジャンプを持っていないことが弱点と言われるジョニーですが、昨シーズン終わりの頃は4回転とか言っている場合じゃないくらい問題が山積みに思えました。彼がお付き合いに手こずっているCOP(Code Of Point)と呼ばれる新採点方式では、4回転ジャンプは特別な技ではなく、あくまでも要素の1つ。これをやったからといって勝てるものではなく、スピンやステップ、4回転や3アクセル以外のジャンプ全てで質のいいもの、難易度の高いものを要求されているわけですが、その4回転以外の部分があっちもこっちも何かが狂っていっている、バラバラになっていっているように見えました。
今シーズンはコーチを変えて、前のシーズンに狂って行ったものを軌道修正して立て直して、落ちてきていた評価を戻していくシーズンになると思っていました。というかそうなって欲しいと。4回転はその先、と。


フタを開けてみると、私がこうしてほしいと思っていた事は、ジョニーさんてばシーズン前半にある程度達成してくれちゃいましたがね。
GPファイナルで4回転挑戦してほしかったという気持ちが、実はちょっとあったのですが、そこは古傷の再発というアクシデントもあったので、まあ仕方ないかなという事で、結構シーズン前半時点で私は今季のジョニーさんにはありがとうな気分だったのですよ。
全米も、怪我なく落ち着いて滑りきってくれれば、今のジョニーなら3位以下はないだろうと。実際2位だったわけですが、なんと予想外のタイブレーク。両足着氷とはいえ、4回転も挑戦しました。昨シーズン終わりの、本来なら素晴らしい才能に恵まれているはずのこのスケーターは今後どうなってしまうのだろうと、多分色々な人が(笑)思ったであろうあの状況から1年足らずで、自分がまだライバルと互角に全米チャンピオンを争える事をジョニーさんは証明してくれたのです。
私の今の気持ちは、Thank you,Thank you and Thank youです。


ここから一応反転でw
実は、あの手この手で演技を見ましたw
演技自体の感想は、Jスポで見てからという事にしておく事にしますが、その他の部分にちょっと触れておきます。
演技が終わってすぐに、両手で顔を覆って泣き出したジョニーさん。
最終滑走で、それまでのスケーターが何人もスタオベを貰っていて、勿論直前に滑ったライサもスタオベを受けている中で、どれだけのプレッシャーを感じていたのか想像もできません。
そして、リンクから上がる前にズミエフスカヤコーチとペト様にお辞儀。その様子から、ジョニーが本当に、昨シーズンまでと比べ物にならないくらいハードなトレーニングを積んできたのだという事が窺えました。
リンクを上がって泣き出すジョニーさん。ほんとにほんとにほんとに、頑張ってきたのですね。1年足らずでここまで戻して、かつ成長してくるなんて、ファンである私も予想外でしたが、それをするために彼がした覚悟と、凄まじい努力を垣間見たような気がしました。
ありがとう。いいスケートをしてくれてありがとう。諦めないでくれてありがとう。

ファンとして、私はジョニーを誇りに思います。


あ、シーズン終わったみたいな書き方ですが、まだ四大陸選手権(今年は出るらしい)と世界選手権があるのですよ!
これからがまたヤマ場です!頑張って!ジョニーさん!次はクリーンなクワドが跳べるといいですね。
でも煮詰まらない様に、上手に息抜きもしてくださいね!


最後に。
ジョニーに4回転を跳ばせてくれる人は、ジョニー本人にコーチ、そしてやっぱり最後はエヴァンなんですね(笑)
ありがとうエヴァン!(笑)2連覇おめでとう。