日米対抗観戦記その4。ラインストーンとムラサキのカタマリとワルツの迷路

さていよいよ次は第2グループ。ジョニーと大ちゃんの登場です。


選手の出てくるあたりにジョニーがスタンバイしているのが見えると、Aさんが素早く反応。「衣装がいい!」「髪形がかわいい!」「女の子みたい!」等々、テンション上がりまくりです。私は視力がよろしくないのでそこまでチェックできず。いいなあ、視力がいいって。
そんな目の悪い私でも確認できるのは、体型。6分間練習に飛び出してきたジョニーは、東京の世界選手権のときの「なんだその腕は!」みたいな激やせっぷりではありませんでした。その辺にちょっと安堵。


さて、この第2グループで目を引くのはやっぱり、高そうなラインストーン使っている(Aさん談)モノトーンの人(J.Wさん)とムラサキのカタマリ(D.T.さん)ですな。滑り出してくるときの勢いが違います。特にラインストーンの人は、リンクの空気を切るようにさーっと鮮やかに(ただ滑っているだけで鮮やかなのですよ)目の前を横切っていきました。


しかしながらムラサキの人の方は・・・。やはり速い事は速いし、ジャンプもきちんと決めているのですが、体全体の動きがどうにもキレがないような。本人比ですが。やはり世界選手権のときの練習を見ていたときの勢いとか覚えているので、今回の練習の際はどうも勢いを感じないというか。まあ実は今回は、あまり期待してはいなかったのですが(笑)8月半ば過ぎまでショー出ていましたし、何せ去年の事もありますから。新PGを見る事だけが目的です。お隣のAさんは、しきりに衣装にダメだししています。かくいう私も、出てきた瞬間かなりギョッとしましたが。練習着じゃない!と(違)まあこれが不思議と、シーズン終わりには大ちゃんのスケーティングマジックで似合うように思えてくるのかもしれません。そういえばイケメン魔術師なんてのもあったなw


そんな注目の二人を追う視界の端で、もう1人目を引くスケートをしている人が。あれはジェレミー君ですな。私は冗談で書いたつもりだったのに、本当に秘密兵器扱いされていたジェレミー君。昨季の四大陸で表彰台に乗っているわけで、秘密でも何でもないのですがね。日本のスケート好きの方々では、彼の来日を楽しみにしていた人結構多いみたいですよ。
そしてもう1人、南里君。彼も最近スケーティングが向上しているような気がするのですが、どうなのでしょう。衣装が珍しく(笑)シックですな。そりゃあ流石に月光だとこうなりますか。確か彼だったかがジャンプで転んでから、他の三人も伝染したようにジャンプを順番に失敗していました(^^;)
それと、最後の方でジョニーが、ジョニーにしては珍しくリンクの真ん中でスピンしてましたね。キャメルでした。なんかゆっくりスピンでしたが。
全体的に、第2グループになるとスピードも上がって、レベルが上がっているように思えました。


さて演技。まずは南里君から。
SP『月光』先月生中継されたCOIで見て、とても気に入ったPGです。だから、前に見たよりいい出来を期待したのですが・・・。
まあジャンプはアレでしたが、音楽表現がすごく良くなってますね。ピアノの音にあわせて腕をターンと振るところとか、はっとさせられます。
ジャンプほぼ全ミス状態を惜しんでいると、Aさん「確か腰怪我したんじゃなかったけ」と。そういえば、ブロック大会でフリーを棄権したとか。大丈夫なのでしょうか、スケアメ・・・。まあ兎に角、がんばって!
キスクラは女子選手は退場して、ピンクを背景に男くさくなってましたね(笑)


お次はいよいよジョニー
SP『Yunona i Avos』昨季までエキシビションで使っていた曲をピアノバージョンにアレンジしなおしたものです。
冒頭の動きから美しく、That's JohnnyなPG。最初のコンビネーションはルッツからで、ホッとしたような・・・4やってほしかったような・・・でも再起をかけている今季のしょっぱなはいい形にしておいたほうがいいんじゃないかとか・・・複雑な気分になりました。アクセルではお手つき。どんまい。単独のフリップはきちんときめて、スピンは今季はいいポジションでできてますね。ここはAさんとも喜び合ったところです。個人的には、ステップはもうちょっと頑張ってほしいところでした。でも全体的にきれいにまとまったかな。しかしこのSPを見て今季に関して安心できるかというと・・・・・・・・・問題はFSだしね。


さて、次は大ちゃん
FS『ロミオとジュリエット
ははは・・・覚悟していた通りでした(笑)いやいや、でも滑り込んでいないに関わらず4回転を2回入れてましたよ。ステップもぎっちぎち。こんなんシーズンのはじめから滑りこなせといってもなかなかね(^^;)
しかしこの音楽のつなぎは何なのでしょう。単調。しかも、退屈で単調なんでなく、騒々しく単調。これがシーズン終わりには、大ちゃんの滑りとあいまってドラマティックで壮大とかになるのでしょうかね。なってくれ。


男子の最後はアボット君
フリー。TBSのサイトでは『ゴーストワルツ』他となっていますが、公式サイト?公認サイト?によると『ゴーストワルツ』『ジャズスーツワルツ』『リバーワルツ』『マスカレードワルツ』だそうです。4曲のワルツをつなげているのですね。ワルツのリズムだけ同じで曲が変わっていくと、なんだかワルツの迷路に迷い込んだような気分になりました(笑)
4トゥを転んだときは、まあ挑戦する事に意義がある!と思っていたのですが、その後も結構ジャンプミス続きましたね。
でも、彼はいい!TVや動画で何度か見てはいたのですが、生で見るとずっと印象がいいです。スケーティングもいいし、体の使い方も上手い。リズム感も良さそう。ジャンプミスは多かったですが、あれだけ立て続けにやられると見る方も慣れてきて、ミスすると同時に忘れる能力が磨かれてきます(笑)そんなわけで、最後は「いやー、よかったよかった」と大拍手。


アボット君の点数待ちの際に、日本チームのキスクラも映りましたが(うろ覚え)全員ごめんなさいポーズで会場大笑い。
アメリカチームのキスクラは、いつのまにかべべにキャロラインも参加してにぎやかになっております。勝ちを確信したのかライアンが率先してウェーブをやりだしますが、1人立たないジョニー(笑)
ジェレミー(アボット)君の得点が出て、アメリカチームの勝ち確定。日本男子はそろってがっくりポーズでまた会場を笑わせます。それを受けてか、アメリカチームも大げさに勝ち誇ってみせていました。胸をそらして大げさに笑うジェレミー君。思わず「アナタはさっき膨大なジャンプミスを積み上げてませんでしたっけ?」とツッコミ入れたくなりました(笑)


男子の競技はこれで終了。製氷時間です。
ちょっとコーヒーを飲んで、Aさんのお友達とお話をしたりして過ごしました。
お次は女子。いいかげん記憶が怪しくなる前に書き上げたいものですが。どうなることやら。