LIVE EARTH主にライブ部分の感想。

昨日はダラダラとライブが始まる前のことを書き連ねてしまいましたが、今日こそは短く読みやすく!と思うえむぞうです。コンバンハ。


さて。
そろそろライブ会場へ行きましょうかね、と容器等を捨ててライブ会場に向かう事になりました。
容器を捨てるゴミ捨て場は9分別。でかいゴミ入れ9つに囲まれたスタッフの方々がコレはアチラへ、ソレはソチラへ、とゴミの交通整理をしていました。それに従って粛々とゴミを捨て、いざライブ会場へ。一応チケットに記載されている整理番号は何の意味もありませんでした。


長丁場なので、途中トイレなどで抜ける際はスムーズに行けたらいいですね、という事で出入り口に一番近いブロックに陣取る事にしました。
一応ブロックと言っていますが、なんだか仕切りらしい仕切りもなく、会場後方はどちらかというと広場、みたいな感じでしたね(笑)会場の前の方は、さすがに二つくらいに区切られたブロックがありましたが。まあとにかくざっくばらんに仕切られたいたわけです。で“広場”の真ん中に柵で囲まれて、TVカメラとか音響機材とかのエリアがあり、そこには関係者席らしきものもあり、一段高くなったところにパイプ椅子が並べられていました。
はらちさんと「あそこに座りたいですねー」「FCの会員証とか見せて“関係者です”とか言い張れないですかねー」とふざけておりました。いや、やりませんでしたよ。
この関係者席の一段、結構高さがありまして、関係者のお子様らしきお嬢さんが上がるのに結構難儀していました。丁度どこかのジュニアGPで1位の表彰台によじ登るキャロラインみたいな感じでしたね。参考↓無意味に動画を貼り付けてみたりwwむやみにページが重くなるのでやっぱり削除。
http://www.youtube.com/watch?v=FvOjJSQ8TN0


無意味な動画はさておき。いよいよライブです。先に言ってしまうと、この会場の雰囲気を仕切っていたのはリンキンファンの人たちだったのだろうなと。
オープニングアクト元気ロケッツ
私は、この日の出演アーティストについて全くチェックしていなかったので、知らない人については全く知らないままで来ました。この元気ロケッツも知らなかったのですが、名前からして若者が跳びはねるラップ系かなー、なんて思っていました。ところがいきなり女の人の声が聞こえてびっくり。しかもその発言が
“Hello・・・Hello・・・地球の皆さん、聞こえますか?元気ロケッツです。”
なものですからびっくりしましたよ。そして音楽が流れて立体映像の女性が歌いだしたのでした。1曲歌ってから女性が英語で自己紹介。宇宙生まれの17歳で地球に降りた事がないそうです。私もですが、結構事前に情報を仕入れていなかった人たちはどん引きしてた気がします(笑)
で、宇宙生まれの17歳の長い長い自己紹介のあと“友達を紹介します”という事で登場したのがアル・ゴア氏。勿論ホログラフですよ。そしてこのイベントの趣旨を説明。会場は微妙な空気のまま(笑)


そういった諸々が終わり、今度こそ本当のトップバッター、RIZEの登場。
「らーーーーーーーーーいぶあーーーーーーーーーす!!」と絶叫して登場していましたよ。正直、曲は知らないので全体的な感想を。
若いっていいなあ。育ちがいいっていいなあ。と思いながらニヤニヤしていました。
音はハードコアで、歌詞はポジティブな尾崎豊、みたいな。でも何となく、ボーカルの彼は自分が色々恵まれてる事も、どうしたってそれを言われるであろうこともちゃんと分かった上でやってるんじゃないかって気がしました。だから非常に好感が持てましたよ。演奏も、上手いのですがそれだけでなく、体全部で音にがっつりぶつかってやってるのだなー、と。それほどイベントを色々見てきたわけではないのですが、以前とあるイベントで見たことあるのですよ。小手先だけで体から音が鳴っていないような若いバンド。そういう人たちに煽られてもどこか冷めてしまうものですが、彼らは違うなー、と。うん。よかったと思いましたよ。


一組終わるごとに休憩時間がありまして、関連団体が色々な呼びかけをしたり、温暖化防止を啓蒙するビデオが流れたりします。この間に皆さんトイレに行ったり、ブロック間で移動があったり。


そして次は絢香。おお、お久しぶり。世界選手権のエキシビションぶりですね。
1曲目は『三日月』でした。良い曲ですね。これ聴きたかったのですよ。千駄ヶ谷でも聴いたけど。あのときはシチュエイションがちょっと(笑)
間に2曲くらいアップテンポの曲があって、最後にまたバラード、ヒットした『I believe』はやりませんでした。
彼女は若い*1のに歌がうまいし、個性がちゃんとありますね。その点が会場のお客さんにも割りと評価されていたのか、ファンと言うわけではないけれど肯定的に見ている、という人が多かったような気がします。


その事を思いっきり実感したのは、次の大塚愛のときだったのですが・・・。まあ、盛り上がらない盛り上がらない(^^;)いや、ファンの人はすごく盛り上がっていたのですが、そうでない人が明らかにシラーッとしていて、ちょっと怖くなったくらいでした。エイネで見る、あのノセ上手の彼女は何処へ行ってしまったのでしょう。彼女も個性がちゃんとある人だし、その個性も認知されていると思うのですが、この会場の雰囲気を左右していた向きの方々には思いっきり受け入れてもらえなかったみたいですね。それに、彼女も1曲目にバラードを歌ったのですが、絢香と比べると歌唱力の点で見劣り(聞き劣り?)しますね。バラード中心の選曲は良くなかったんじゃないかと思いました。絢香より明らかに勝っていると思ったのは、体力。途中跳んだりはねたりのパフォーマンスをしたりしていても、冒頭より終盤に近付く方が声も音程も安定してきてたように思えました。彼女はライサタイプ(後半が強い)なんだなー、と思いましたね。
そうそう、彼女はMCもあまり良くなかったですね。地球温暖化防止とかそういう話について「うさんくさい」と言ってましたよ(笑)まあ気持ちは分からなくはないです。で、「うさんくさいと思ったりするけど、でも〜」という展開で、自分なりの取り組みについて話すという方向に持っていっていたのですが、その「でも〜」以降があまり締まらなかったので、ちょっと印象が良くなかったですね。もうちょっと器用なタイプだと思っていたのですが。この会場は彼女にとって果てしなくアウェイだったみたいですね。


この後のインターバルにトイレに行ったのですが、ブロックの後ろの方を歩いてビックリ。ここは野戦病院か!?というくらい人々がごろ寝をしていましたよ。この方達は、さっきのライブの間もこうやって寝ていたのでしょうかね。あまり寝心地がいいようにも思えないのですが。


続いてはAI。彼女の歌のうまさは別次元でしたね。絢香大塚愛かとかいう話ではなかったです。出てきた途端に「ああ、これだけ上手いと、小細工*2とかいらないんだな」みたいな事を思いっきり納得させられてしまいました。
しかしMCが始まると歌とのギャップがすごいです。なんか話し方からして、この人は将来和●アキ子みたいになるんじゃないかとか思いました(^^;)
でも、小細工いらないんだなー、とか思ったのも束の間、ステージ上にいきなり人間パーカッションの人が登場して、ターンテーブルとバトルしていましたよ。まあ、小細工と言うのは失礼なすごい技巧なのですが。彼の場合はマイクと本人がいれば持ち込む楽器を節約できそうなので、ある意味エコロジカルだなー、と変な感心をしてしまいました。


お次はXzibit。恥ずかしながら全く知らなかったのですが、かなりかっこよかったです。
このXzibitのパフォーマンスが始まって程なくして、私の近くに黒人男性がいそいそとやって来ました。私は、あ、この人会場はいる前に自販機の近くで見た人だ、と思いついついチラ見。近くにいる彼女らしい人に時々引っ付きつつ、かなり嬉しそうに踊っておりました。
すると、その男性が時々こちらをチラチラと見ているような気がするのです。な、何だ??変なものでもついている??とちょっと気になったのですが、どうやら踊る際に周りにぶつからないかを気にしていたようでした(笑)それに気付いたので、どーぞお好きに暴れてくださいな、と思い若干後ろに下がってみたのでした。
そういえば普段行くライブでは、これだけゆるゆるのスペースで音楽に合わせて好きに動きまくれる事って珍しいよなー、と思い、この状況の個人的レアさがちょっと嬉しくなったのでした。


そんな、自由に動き回れるライブの貴重さを喜びつつ、やっぱりa.b.s.は近くで見たいな、という事で、次のインターバルで前の方のブロックに移動しました。こちらは流石にキツキツでしたね。
で、abingdon boys schoolですが。盛り上がりませんでしたねー。ファンは一生懸命盛り上げようとしていたのですが、彼らを知らない人たちはほぼ棒立ちで、曲が終わったら拍手をする程度でした。
このとき思ったのですが、a.b.s.は、これまでパフォーマンスをした人たちに比べて圧倒的に音が多い。ボーカルが聴こえない程に。CDで聴く分にはいいけれど、ライブではどれだけすごい事難しい事をしても、この音じゃ分からないなー・・・と。
でも曲自体聴きなれている自分がよく聴くと、貴教さんの声だってそんなに出ていないわけではないのです。でもこれじゃ、知らない人にこのバンドがどういうバンドか伝わりにくくて、反応もし辛いのではないかと思いました。
思えば、他の参加ミュージシャンの方々は、出番の一番最初に知名度の高いヒット曲を持ってくるとか、ヒット曲でなくても持ち味をアピールしやすそうな曲、例えばAIはゴスペルっぽいコーラスに合わせて圧倒的な歌唱力をアピールするような曲を最初に持ってきたりとか、そういうところで見ている人に何かしらのイメージをつかませていたように思いました。a.b.s.がどういうバンドか、このライブで始めてみる人が何かしらのイメージをつかめるかといえば・・・??そんな気がしましたとさ。
まあ、これからです。MCで言っていましたが“大切なものを取り戻すためにバンドをはじめた”のですよね。期待しております。


お次の登場はCoccoです。
どうやらリンキンのファンの人が多そうなので、リンキンのときは混むから後ろに行くことにして、Coccoはこのまま前で見て行きましょう、という事に。ところが、インターバルの間にブロックに人がどんどん増えてきて、ついにしゃがむ事も出来ない状態に。似たような考えの人が多かったのかもしれません(笑)
Coccoは、本人とギタリストの2人で登場。本人もギターを持っていました。アコースティックな演奏で聴かせてくれました。
1曲目が『強く儚い者たち』。これがくるとは思わなかったのでちょっと感動しました。
そしてMCが「沖縄から来ました、Coccoという者です」と。この言葉で、彼女は自分の意識は「日本人」より「沖縄人」という方が強いのだろうなー、と思いました。
終始穏やかな表情で、曲紹介をしつつギターを持って「ギターは下手です」と言って弾き出したら途端に「あっ、間違えた」とやってみたり、客席から「かわいー」と声が飛ぶと「うるさい、かわいいって言うな」と答えてみたり(笑)と和やかな雰囲気だったのですが、最後の曲の前になって「沖縄の女だから、沖縄の話をします」と言って“ジュゴンなんて見たことがない人がつけた「ジュゴンの見える丘」”から見える海の上にできる基地の話をはじめました。
もう既に調査が入って海は荒らされていて、そういった事に思うところはあっても、沖縄に住んでいる人全員が基地に反対しているわけじゃない、基地がムチなら、基地によってもたらされるアメもある。そういう大人の政治の話があるのも分かっていて、そして自分はただの歌うたいだから、歌を歌う以外何も出来ないのかなー、と思っていたけど、最近その荒らされた海にジュゴンが戻ってきた、と。このニュースが内地でどれだけ流れたのかは知らないけど、人間の勝手で荒らしてしまった海に、それでも戻ってきてくれたジュゴンと、自分は一生かけて向き合わないといけないと思った。そんな内容でした。とてもストレートに胸に染み込んでくる言葉でした。そして「わがままだけど、次の曲は沖縄のジュゴンのためだけに歌います」と言って最後の曲を歌いだしました。知らない曲だけど、歌詞の内容は壊される海の生き物に対する懺悔といたわりの歌でした。
わがままであっても何であっても、真に誰かのため(自分のためでもいい)に何かをする事(歌だったり絵だったりスケートだったり)こそが、沢山の人の心に迫ってくるのだな、と実感したのでした。
それにしても、アメリカの政治家ががっつりかんでるイベントで言っちゃうんだもんなー(笑)でも思いっきり世界に流れてくれたらいいのに!と強く思いました。


感動の余韻はなかなか消えなかったのですが、次はリンキンですので、後ろのブロックに移動、というか避難です。
これまでは、後ろのブロックの人たちはかなり休憩モードで寂しかったのですが、本日の主役でしょうから、後ろでもきっと盛り上がる事でしょう。そしてこの選択は正しかったのです。


インターバルの間、このライブに何かしらでかんでいる団体の方々が、自分達の活動のPRをするのですが、それが終わると次に登場するミュージシャンを紹介するのですね。
「この後はLINKIN PARKです!」となったら、一際大きい、もう他とは比べ物にならない歓声が。
私達が戻った後ろの方のブロックでも、にょきにょきと人が立ち上がり、これまでとは違う熱気が充満しだしました。
大型スクリーンに映されていた啓蒙ビデオが終わると、前の方のブロックでは「LINKIN PARK!LINKIN PARK!」とコールが始まります。私達の後ろでも若い男性数人のグループが「やっときた!これのために1万円出したから!」とか言っております。
そしていよいよ登場!まあ、私は曲は殆ど知らないので、演奏曲とか上げられないのですがね。しかしそんなワタクシも圧倒されてしまうほど、しょっぱなから格好良すぎました。曲も、パフォーマンスも。ところで、やけに音がいいです。音の多さではa.b.s.にもひけをとらないくらいなのですが、一つ一つの音がやたらとクリアーに聞こえてきます。もしかして、前の方のブロックより後ろの方がバランスよく聴こえる??a.b.s.のときは折角だからと前に行ったのですが、もしかして選択を誤った??(^^;)
と、そんな事を思ったり話したりしていたらば、突然「すみませーん」と日本語が場内に響きました。何?と思ったらば、スタッフの人がステージの上に立っていましたよ。観客が前の方に押し寄せてしまい、ブロックの前のバリケードが壊れたらしく、ライブは一時中断。そりゃあ、あれだけ小分けされていないブロックですからね。さもありなん。スタッフの人はしきりに「すいません、もう少し下がってください!」「このショーはTV収録もされていて、前にTVのケーブルもありますので!」「もうあと3歩下がってください!」「もうあと人3人分後ろに下がってください!」としきりに呼びかけますが・・・。言われるたびに思わず「無理・・・」と呟いてしまいます(^^;)Coccoのときでさえ、1歩分もすきまなかったですよ。会場の設営の時点で、見通しが甘かったってやつじゃないのー?と思いました。と、同時にa.b.s.のとき、アウェイ感満載で、逆によかったのかも・・・とも思いました。あのざっくばらんなブロック分けで、いつものノリだったら、何が起きるか考えただけで・・・(怖)
それにしても、中断が思いの他長くなっております。これでは、演奏する側のテンションにも影響するのではないか、とか不安になってきました。後ろでも長い中断に、リンキンファンらしき男性がぼやいておりました。本日の勝ち組は彼らだなー、と思いましたよ(笑)後ろのブロックの方が、音もクリアーだし、好きに動き回れます。後ろのブロックだったら余裕で3歩下がれるのですがねー(笑)
そしてようやくライブ再開。出てくるなりボーカルの男性がThank you for Passionateだかなんだか、まあ英語弱いので正確には聞き取れなかったのですが、そんな気の利いたことを言ってくれての再開です。あの長い中断が嘘の様な、素晴らしいパフォーマンス。なんというか、もう。違いますね。別格でした。
終盤、なにやら英語で(当たり前だ)言っていたのですが、私にはよく聞き取れず。しかしI'll do my bestとか言って紙を広げたので、ああ日本語スピーチだな、と思ったらやはりそうでした。うまかったです。とりあえずジョニーのDVD宣伝の日本語より日本語らしく聞こえましたよ(笑)あれからジョニーもかなり上達したらしいですが。11月あたりに来日してツアーがあるのだそうで。・・・行きたくなってきました(笑)
まあ何はともあれ、別格でしたよ、と。
もうこれで終わってもいいくらいお腹いっぱいになりました(笑)


そう思うのは私達だけではないようで、LINKIN PARKが終わった後、かなりの民族大移動が起きていました(笑)
この後どれくらい人が残るのか興味あったのですが、ごっそり人が帰ってもまあ割にそこそこの数残っていましたよ。リンキンだけ目当てと言うわけでない人も結構いたのですね。でもやっぱりリンキンファンの勢いが一番すごかったわけですが。


そしてお次は倖田さんなのですが・・・。
びっくりするくらい音が悪かったです。低音が暴力的なくらい強調されていて、歌が聞こえないほどでした。
私は途中抜けてトイレに行ったのですが、並んでいる間がMCタイムで、やけに長いMCをしていたので、この間にPAの調整でもしているのかと思いましたが、MC後も音はよくならず、MC明けのバラードはまあ聴けたのですが、その次のアップテンポの曲になると、地震かと思うほど音圧でトイレが揺れていました(^^;;)
ブロックに戻ってからも暴力的な音響は相変わらずで、音でみぞおちを殴られているような感じでした。パフォーマンスの良し悪しとかいう問題ではないと言う状態で、正直倖田さんが気の毒でした。
というわけで、後ろのブロックのほうが音がバランスよく聴こえるんじゃ・・・というのは誤解だったみたいですね。


そして最後はRIHANNA。申し訳ないのですが、この人全く知りませんでした。でも前の方の人は結構盛り上がっていたので、有名なんだなー、と。印象的だったのは、喋る声と歌う声が同じ発声だった事ですね。
もうこの時点でとても疲れていたので、途中で会場を出てしまいました。
家に帰ってから知ったのですが、ジョニーがオフィシャルサイトのHot Thingsにて、7月のお気に入りの歌に彼女の歌をあげていますね。そう思って聴いていたら、反応もまた違ったかもしれないな・・・。


というわけで、海外のアーティストが「Tokyo!」と言うたびに「千葉!」と小声で返してしまう、そんなLIVE EARTHでした。
楽しかったー。いや、ホントに(笑)

*1:美姫ちゃんと生年月日が同じ、という話をしていて、密かに「そういえば彼女は今日アメリカでアイスショーだなあ。うまくいくといいなー」と思いを馳せていました・笑

*2:拡声器で歌うとか