真央ちゃんドキュメント×2。

少し前のことですが、同じ日に浅田真央選手のドキュメントがNHKとテレ東でやっていました。
同じ時期に同じ選手を追いかけているわけですから、重複する部分もあったのですが、テレ東は同時にキムヨナ選手にマイズナー選手を取材していたり、全日本まで追っていたり。対してNHKNHK杯までの内容ですが、丁寧な取材がされていて、どちらもそれなりに面白かったです。
大した感想は書けないのですが、印象的なことを並べると・・・

ちなみに、斉藤由貴の方が上手かったです(笑)

  • びっくりするくらいスルーされる美姫ちゃん(@テレ東)

同じ大会に出ていても、真央ちゃんに勝って表彰台に乗っても、キミーに勝って表彰台に乗っても、海外の無名選手であるかのように、名前すら呼ばれていませんでした(−−;)
同年代の選手による世界のトップ争い、という視点で作られている番組だからなのでしょうが、美姫ちゃんだってまだ10代ですよ・・・。

  • キミーが美人(@テレ東)

学校での様子なんかも取材されていましたが、いやー、かわいいですねえ。髪を下ろしたほうが大人っぽくて美人度が上がるように思えます。

NHK杯に向けての最終調整を北海道でしていた真央ちゃん。好きな曲をBGMにして練習をしている場面でかかっていたのが浜崎あゆみ。しかも結構昔のでした。あの♪輝きだした僕らを誰〜が ってやつ。『Boys&Girls』でしたっけ?その後が『LOVE』で、どちらも98年か99年の曲なので、これ流行った頃真央ちゃん10歳になるかならないかじゃないの〜?と思って、ちょっと意外でした。


そんな感じで。
テレ東は、真央ちゃんだけでなくキミーやヨナちゃんのインタビューがあったのが良かったです。世界のトップ選手でありながら、やはり他国の選手だと、試合前後の様子とか、普段の様子なんかはあまり見れる機会がないですからね。
NHKは、やっぱり取材するポイントを分かって番組を作っているなという印象でした。ラファエルコーチが、真央ちゃんのスケート靴を何度も調整している場面を映し、“彼女の様な優れたアスリートは、それだけ感覚が繊細なんだ”といったコメントをかぶせるとか、真央ちゃんが「なるべく靴を変えたくないんだけど。怖いから。でもいつかは変えなきゃいけないし・・・」と言っているあたりとか、靴を換える事が、ヨナ選手の様な場合でなくても(なかなか合う靴が見つからず、足に負担がかかり、シーズン前は引退も考えていた@テレ東)トップスケーターにどれだけ影響があることなのかを分かっていないと(私も最近知ったのですがね^^;)こういうコメントは聞けないですね。
印象的だったのが、些細な場面なのですが、スケアメが終わった後、帰りの飛行機を待つ空港で真央ちゃんが何の気なしにスーツケースに張ってある“FRAGILE”のシールをいじって、その後貼りなおしている手元を大写しにして「(次の試合までに演技を)立て直さなければいけません」というナレーションをかぶせていたところ。よくこんな場面とってたなー(やらせだったりして・笑)、というのと、うまい使い方してるなー、というのと。何となく、民放局ではこういう映像の使い方をする事ってあまりないかも、と。


二つの番組を見て、総じて思ったのは、真央ちゃんはすごいスピードで成長しているという事。
昨シーズンの映像なんかも流れるのですが、昨シーズンは彼女について「ジャンプはすごいけど、滑りそのものはまだジュニア」という声を時々聞いていまして、でもニワカである私には、それがどう言う事かよく分からなかったのですね。それが今シーズンの彼女自身の演技と見比べてみると、なるほど昨シーズンの滑りは、要素以外のところはあまり工夫がされていないし、スピンなどのポジションもさほど気を配られていないと言う事が見て取れました。
その点に関して、真央ちゃんにはキムヨナ選手がいてよかったなと思いました。自分とタイプの違う選手に負けると言う事は、自分に足りないものを知るチャンスになるわけで、それを教えてくれる存在が同じ年の選手に居ると言う事は、彼女はとてもラッキーな選手なのではないかと。それはキムヨナ選手にも言えますが。
3アクセルを2回入れるという事に拘らず、ステップからの3アクセルを成功させて勝つためにジャンプの構成を自分で考えて変えた、という点にも驚きました。
あと、発言も大分変わってきましたね(笑)
今後どんな風に進化していくのでしょう。楽しみなような、怖いような(笑)