N杯男子FS。

他の競技をとりあえずすっ飛ばして、男子シングルFSの感想を。


ハイビジョンでリアルタイム観戦をしていたわけですが。そんなわけで全選手見れたわけで。男子シングル好きの私としてはウハウハでした(笑)
でも、全選手の感想とかはムリ。ボキャ貧ですもの。


第1グループ、印象に残ったのはまずベルンソン(この読み方でいいの?)。昨季のSP、電話が鳴りまくって鳴りまくって「あ゛ーーーーーーーーっ!!」が印象的な彼ですが、今季FSもなかなか印象的な。サタデーナイトフィーバー。出来の面で、本人的には苦笑いだったようですが、会場はこの愉快なPG喜んでいたようで(笑)
そしてジョフリー・バーナー。アランフェス協奏曲。今年の世界ジュニアに出ているのを見た際には、印象には残るもののあまり好きじゃないな・・・と思ったのですが、今回のPGは好きです。
そして、何といっても一番印象的だったのはパトリック・チャンでしょうか。ジャンプで3回転んで、更にフリップも入れられなかったりと、点数は伸びませんでしたがフットワークがいい!上半身もよく動いていて、スピンのポジションもきれい。まだ15歳と、スタミナ的に厳しそうなお年頃ですが、4年かけてじっくり成長していただきたいです。彼の演技はすごく好き・・・って、3月にも似たような事を言っていた様な(笑)


で、第2グループ。
ケビンは相変わらず「かっこいい」スケートでした。でもコンビネーションジャンプを跳びすぎて、最後の3連続が無効に・・・。


そして殿!織田君!出ました殿!
衣装が変わりました。あの鰹節みたいなのやめたんですね。
はあ。素晴らしい出来でした。殿は一つ一つの要素が質が良く、GOEの加点をばんばん稼いで得点を上げる方ですが、今日のはもうその真骨頂でしたね。密度の高いPGを完璧にやりきりました!スケアメのときよりも更に素晴らしい演技でした!ストレートラインステップの後、3つのジャンプを決めて、最後のスピンは音楽にもすごく合っていると思いました。アレを見ながら私は「やりきりましたね、殿!!」と思ってましたね(笑)
フィニッシュの後はガッツポーズ!実況の刈屋さんも「完璧です!」と。その言葉で、改めて「そうだよね!完璧だよね!」と噛み締めました(笑)そして150点越えを確信。と同時に「うわー・・・大ちゃん・・・」な気持ちもちょっと頭をよぎったり(^^;)
そして得点。とりあえずTES85.01に目をむきました。ジュベより高いって!?そしてなんとフリーは161.01!!!
正直ここで「大ちゃん2位かな・・・」と思いました(^^;)


殿の次は王子です。ウスペンスキー
昨日SPでフリルたっぷりの抹茶色のブラウス(笑)を着て出てきたときから「王子だー!王子だー!ウスペン自分を分かってるー!!」と騒いでいました(笑)サラサラのストレートヘアっていうのも分かってる。なんて投げKISSが似合うのかしらとか言いつつ「でもあと2〜3年したら無精ひげとか生やしだすのかな・・・」と勝手に落胆したりしていたら、母にたしなめられました(笑)
フリーの曲はゴッドファーザー。プルさんとは使ってる部分が違いますね。全体的に叙情的でした。でも本人のルックスが一番叙情性に富んでいます(こら)。ジャンプは全部入っていましたが、PG自体は際立った印象はさしてなく。個人的には終わりのほうのサーキュラーステップが好き。
ルックスの事ばかり褒めてしまいましたが、ジャンプはちゃんと入っていたし、手の使い方とかもいいものがあると思うので、今後無精ひげになっても見守っていきたいです(笑)


小塚君。
最初からけっこうなスピードで、後半のスタミナ切れが心配になったけど、杞憂でした。途中3アクセルからのコンビネーションを2アクセルからにしたりとかして、スタミナのコントロールをしていたみたいですね。
最初のコンビネーションジャンプの着氷が乱れたほかはノーミス!刈屋さん、スローパートで喋らないで〜(TT)
最後のステップからスピンに至っては、更に元気が出てきたみたいな。
フランスでは厳しいシニアデビューでしたが、今回はSP、FSともに持っている力をきちんと出せてよかったです(^^)今後につながる良い経験になったのではないでしょうか。
パーソナルベスト更新の140.39で殿に続いて2位につけます。


そしてチェンジャン。
最初の4トゥ+2トゥは決めるものの、その後アクセルからのコンビネーション、アクセルが1アクセルに。そして後半も、ジャンプにミスが相次ぎ、明らかにスタミナ切れの様子。それでも、最後のストレートラインステップと足換えのスピン、気力で滑りきりました!!
中国の大会を喘息で棄権したそうで。私も喘息を持っているので、喘息で体調を崩した後にこうして競技会に出る事がどれだけ大変な事か、ちょっとは想像できます。それでも競技会に出る彼に脱帽。4回転跳んで、NHK杯を盛り上げてくれる彼に感謝。122.06と小塚君には追いつきませんでしたが、納得しているような表情。


そしていよいよ大ちゃんですよ!
前日のSPで「FSでは4回転跳びます」と言い、見ているこちらの不安を煽りまくった(笑)大ちゃん。
織田君がびっくりのハイスコアを叩き出した後なので、動揺して崩れないで〜と祈っておりました。しかしそんなこちらの気持ちなどお構いなしに(当たり前だ)大ちゃんはリンクに立ちます。立つのです。あ、なんか目がキラーン☆としてる。大丈夫かも?と思いたいワタクシ。しかしそういうときに限って、オリンピックのFSでの4回転にトライして転倒したところとか、キャンベル&スケカナでの3ループの入りでの転倒とか、嫌な映像が脳内再生されてしまうのですよね(^^;)
しかしお目目キラーン☆は本物でした!!!覚悟して(笑)見ていた4回転トゥループはあっけないくらいクリーンに成功!喜ぶよりも「えっ!?」でした(←失礼)そしてその後も、一部「おっと・・・」な部分もありつつも、次々にジャンプを降りていきます。サーキュラーステップでは、流石の表現力を魅せます。ぐっときます。
さあ、そして後半の5つのジャンプ。ここからが問題です。実況の刈屋さんもご丁寧にその辺煽ってくれます(笑)3フリップ+3トゥ、3ルッツ+2トゥ+2ループと、コンビネーションを決めても、この後が一番怖いのですよ。キャンベルでもスケカナでも、跳ぶ前に転んだ魔の3ループ。見ている方も緊張しまくりで見つめ・・・・・・跳んだああああああああ!!!!思わず涙がこみ上げてきました(^^;)しかし解説の本田さん「あと二つ」の声。息を詰めてあと二つのジャンプを見・・・やった!やった!どっちも成功!大ちゃん、ものすごい息が上がっています。でもここからが最後の見せ場。ストレートラインステップには、会場では「待ってました!」な手拍子。ちょっと苦しそうですがしっかり滑りきり、最後のスピン。そしてフィニッシュ!!やったーーーーーーー!!!!滑りきったーーーーー!!!!!もうだめです。泣きそう。ていうか泣いた。
こんなしんどいPG、ほんとに滑りきれるのだろうか・・・と心配しまくっていましたが、ここにきて4回転成功と共に滑りきりましたよ!
しかし終わった時点では、織田君とどちらが高い点が出るか、全く見当もつきません。クワドは入れたものの、スピンの出来は織田君の方がよかったですし。ただもう、どちらもこれだけ出来れば、いいじゃんもうどっちの勝ちでも、という気分でもありました。
結果は大ちゃん163.49で優勝でしたが、織田君もベストパフォーマンス。小塚君も持っている力をきちんと出せた演技で、シニア初表彰台。チェンジャンも健闘してくれましたし、若い選手も先が楽しみな演技を見せてくれました。日本選手表彰台独占というその結果よりも、エキサイティングな競技会を見れたことがすごく嬉しかったです。選手の皆さんに感謝!!




・・・・・・「豊の部屋」も面白かったです(笑)