介護エトワール
見ました。
貴教さんが出るという事で見たのですが、なかなか良いドラマだったと思います。
まず、脚本が良い。原沙知絵と細川茂樹の最後のシーンの台詞は強烈でした(笑)
恋人同士の別れの場面で、男性の乗ったバスを追いかける女性、窓を開けて男性が叫ぶわけですよ。そんなベタなシチュエーションであの斬新な台詞。多分狙ってたのでしょうが、良いシーンでしたww
コミカルな展開ながらも、見終わった後に「うーん」と考えさせられたりもしたし。
介護の場面は一部を除いてさらっと流されていましたが、それが却って良かったです。見てる側も疲れないし、介護のシーンに力を入れない事で、テーマがブレずに伝わってきたと思います。
介護をする事の重さはストーリーや台詞で表せていたと思うし。
バランスの良い、よくできたドラマだったと思います。
以下ネタバレあり。
- 貴教さんの初登場は、扇風機にしがみついている姿。カワエエ。
- 関西弁の台詞だったせいか、以前のドラマ出演時よりもナチュラルでしたよ。ただ、普段彼が喋っている関西弁とはちょっと違った感じかな。
- とりあえず一家に溶け込んではいるものの、微妙に可憐でした。(竹雄さんがね)
- キャストを聞いたとき、原さんとは絶対兄妹に見えないだろ!と思いましたが(背が・・・)意外に兄妹に見えました。
- というのも、原さん・・・口大きいからw
- 妹の婚約者にいちゃもんをつけるシーンは、ご本人の実体験をよく活かせていたのではないでしょうかwwドラマの役にかこつけて、過去のうっぷんを晴らしてるんじゃないかと思いました。
- 紫のスーツ情報に若干怯えていたのですが、ずーっとあれ着てるわけではなかったのですね(ホッ)
- ていうか、喫茶店のマスターなのにムダに筋肉あるしw
- 原さんの恋人役の細川さん・・・仮面ライダーじゃなかったっけ?何あの精悍さの消え果てっぷりは。
- でも、中盤で原さんに別れましょうと言われる場面での表情は良かった。この場面は二人とも良かった。流石プロの役者さんはこういうところが違うのですね。
- でもこの男がさー。わざとなんですかね??結婚の挨拶に行って、親が認知症だと知っていながら、いい返事をもらうとスキップしそうな雰囲気で家を出て「全然しっかりしてるじゃないか」とか「じゃあ早速来週は両親連れてまた来るよ」みたいな。この自分に都合のいいところだけどんどん採用して他人お構いなしで突き進んでいく性格は、ドラマの進行上の問題なのか?それともこういう性格の人という設定なのか?としばし悩みました。
- で、案の定両家族揃っての食事会ではお父ちゃんは結婚の話は忘れてるわけですよ。で「話が違う!」って(^^;
- そこで、彼氏の方の父親が改めて結婚のお願いをしたり、愛について語ったりするのですよ。
- そしたら、馬場家(主人公の家)の方ではカネについて語るわけですww
- で、いい人で理性的っぽい彼氏の父ちゃんは、取り澄ました風に、微妙に失礼な言葉を残して去っていくわけです。
- この彼氏側の家族の方の人種って、結構曲者なんじゃないかと思うわけですよ。良い人なんだろうけど・・・悪気はないんだろうけど・・・一皮向けば、一番大切なのは自己保身、他人への共感性が微妙に足りてない、みたいなタイプに見えたのですが。
- それともやはりこれはコメディ人格なのですかね?わかっててこういうキャラ設定にしたのならば、それこそ「なかなかのサプライズ」ですよw
- あ、でも別れ話の場面では良い人だったかな。「君がそれで楽になれるなら」とか。あの場面ではそれしか言えませんよねえ。
- でまあ、竹雄にいちゃんは結局介護はしないのですが。でもちょこちょこ出てきて。さーっと描写された2年の間は、なんだかんだ言って割りと円満っぽかったですね。
- 介護疲れの嫁さんをハワイ旅行に連れ出す松雄兄ちゃんは、介護は嫌がってるけど結構いいダンナじゃん、と思いました。
- 長兄夫婦がハワイに出かけるシーンなんかも、さらっとしてるけど結構考えられてたんじゃないでしょうか。
- 主人公が、介護のために大きなチャンスを手放す事を決意した際に「私いつも謝ってる。でも皆に謝ってると、そのうちその相手を恨んじゃうんじゃないか」みたいなことを言った場面がありまして。そこと、兄嫁さんが「ごめんね、ごめんね」と言いながら出かけていくところが対比されているんじゃないかとか。
- 「旅行中に親父にもしものことがあったら・・・そのときは、仕方ない!」も真理ですなw
- で、長兄不在につき竹雄兄ちゃん大活躍ですよ。
- ヘアバンドで喫茶店のマスターですよ。
- お客さんが帰った後のテーブルの片付け方なんかも、微妙にこなれてますw
- さらっと子供時代の暗い思い出を語ってるしw
- 口デカ兄妹w
- お父ちゃんの愛人さんとのご対面の際は、何故かドアの隙間から上目遣い。えーと、これはサービスショットですか?NHKさん。
- あと救急車呼んだりとか病院付き添ったりとか。
- その後、結局お父ちゃんは亡くなってしまうのですが、火葬場に2年前に別れた恋人登場。喪服着てる女にプロポーズしやがりましたよ。
- 「僕はずっと待ってたんだ」という台詞、流れの中では嫌味なく、屈託なく言い放っておりますが、それは要するに彼女の親が死ぬのを待っていたという事か・・・。
- ともやもやしていたらば、主人公は「あなたは私のオムツを換えられる?じゃあ、私のお母ちゃんのオムツは?」と問いかけ、結婚はオムツだ、という事でこの男は振られるわけです。
- 「愛ってオムツなのかー!?」「私にとってはそうなの!ごめん!」すごい会話w
- そして最後。「人生好きに生きたもん勝ち!」と言う主人公に竹雄さん「オマエ、かなり好きに生きてるぞ!」とツッコミ。それを見てなんとなく「オマエもな・・・」と呟いてしまいました。竹雄にしろ、貴教にしろねw
貴教さん、脚本を読んで(?)出演を決めたという事ですが、なかなか良い選択だったんじゃないでしょうか。