王道を見た!

なんの王道でしょう。それは



迷子です。



買い物しようと町まで出かけるその途中の事でした。
過剰にコブシがきいた石焼き芋のテーマを流す焼き芋やさんが常駐している某駅で「ママ〜〜ママ〜〜」と泣きながら雄叫んでいる幼児を目撃。やや離れた場所にいた自分にも、声だけははっきり聞こえる、見事な泣き喚きっぷりでした。
おや、迷子か?叱られっ子か?
と思いながら、歩みを進めている間に、大学生くらいと思われる男女4人の若者が、その幼児に話しかけていました。
「ママがどうしたの?」という問いに、幼児は周囲に響き渡る声で
「ママがいないい〜〜〜〜!!あ゛ぁ〜〜〜」
と、見事な泣き声をあげてみせました。
それを聞いて、私は思わず「よくやった!」と彼に喝采を送りたくなりました。


今時なかなか聞かない「ママ〜〜!」という迷子王道の泣き声。
事の顛末を尋ねる大人に対して、簡潔でわかりやすい受け答え。
誰もが振り返る大声。
安全に保護される為の迷子の王道を見事なまでに踏襲していました。
こんな立派な迷子ははじめて見ました。


周囲の注目を一身に受けつつ、若者たちに駅員室へと導かれる彼は、さながら花道を歩いているかのようでした・・・。



はい、大げさですね。分かっておりますww