日常に潜む恐怖。

先日体験した、恐怖体験のお話です。


かつて、岡田あーみん氏のエッセイ漫画で、肝試しのつもりで幽霊が出るという噂のある建物に入り込み、何も出ないのですっかり緊張がほぐれて、ちょっとした宴会になった、みたいな話があったように記憶しております。
しかし、もう帰ろうかという時、いつの間にか寝込んでしまった仲間を起こしたところ、その仲間が突然


「青い人が来る!」


と叫んで、暴れだした。後日、当人に聞いてみても、その際の事を覚えていなかった。
そんな話だったと思います。


もう、かなり昔に読んだのですが、この「青い人」というのが強烈で、ずっと覚えていたのです。
しかしまさか、今になって自分が「青い人が来る!」と叫ぶ事態になるとは・・・。
人生て、何が起きるか分かりません。ホントに。


私の住んでいる家は、最寄り駅から徒歩2分くらいという「仕事帰りにウォーキング!」なんて絶対ムリ!な好立地です。
しかし、ここまで近いと、結局身支度をギリギリでやってしまい、電車を逃すという事になりがちです。
その日も、乗ろうと思っていた電車を逃してしまったので、気を取り直して、浮いた時間を使ってゴミ出しをしてしまう事にしました。
そんなわけで、マンションのゴミ捨て場にゴミを出して、駅の方を窺うと、そこには恐怖の光景が・・・!



「あ・・・青い人がいるー!?Σ(゜Д゜;)しかも、やたら沢山!!」


そこから見える駅のホームは、数え切れいないほどの青い人・・・もとい、青い服を着た団体であふれていたのです。


勿体つけてもしょうがないので、ここで青い人の正体を明かしましょう。
青いジャージを身につけた、何かの学校行事の移動中であろう、中学生の団体です。
・・・・・・コワイでしょ?


そんなわけで、1本電車を逃したばかりに遭遇してしまった青い人の団体。改札を入ると、もう目の前が真っ青で向こうが見えません。
やたらと高い話し声で周囲が満ち満ちて、こちらの判断力も鈍り、しかも会話に夢中な青い人たち、道を明けてくれません。
文字通り紆余曲折の末、いつも乗る車両の停車位置あたりに辿りつきました。
電車に乗ったら乗ったで、4両編成の小ぢんまりとした電車の中を、奇声を上げて駆け抜ける青い人達。
そんなに電車がめずらしいのかい(−−メ)


そんなわけで「青い人」の恐怖を身をもって知ってしまった昼下がりの出来事のお話でした。