和風美人。

木村多江さんが結婚されるそうで。
おめでとうございます。
この方は「救命病棟24時」とか、ドラマ「リング」の貞子とか、「氷の世界」の1話で殺された教師の役とか、で有名なのでしょうが、自分的には何と言ってもT.M.Revolutionの「魔弾」のお父さんと恋人の間で悲しむ彼女の役ですよ。
この曲のPVの内容を知らない方に簡単あらすじ。

昭和30年〜40年頃?
(多分)町工場で働く父が帰宅すると、父の帰宅を待っていた年頃の娘(木村多江)に、なんと彼氏(西川貴教)を紹介されてしまった!
一応にこやかに挨拶をする父。母親がビールを運んできて、ささやかな宴会が始まる。
相手の男は、ハイネック(というかとっくりシャツ?)のインににVネックのセーターを重ねた、控えめな服装、にこやかで礼儀正しい好青年だが、父は内心穏やかではない。
編み物の本(というか「装苑」)を手に話しかける娘に、笑顔で応じる男。仲むつまじく話している様子を見ていると、ますます面白くない。
青年が帰った後、一人トリスバーで飲みなおす父。
やきもちを妬く自分の気持ちを、友人に諭される。分かっている・・・分かっているのだが・・・
と、そのとき、ふと目に入った店のテレビの映像を見て、男は仰天した。
まるで女のような、フリルのついたシャツを着て、意気揚々と歌っているグループサウンズ。その歌手の顔は、忘れもしない、愛する娘のにっくき彼氏だったのだ!
トリスバーのママも知っている、人気歌手らしい。
娘はだまされているのではないか・・・そんな思いにかられ、父は酔いつぶれてしまう。
家に帰ると、居間で一生懸命にセーターを編んでいる娘の姿が目に入る。
父の脳裏に、編み物の本を見ながら笑いあう、娘と男の姿が甦る。
お前はだまされているんだぞ・・・。やりきれない思いが胸にこみ上げる父。
そして父は工場に篭り、とり憑かれたように何やら作業に没頭するのだった。
(※ちなみに、このPVの出演者の口は、全編歌の歌詞にシンクロしています。)




数日後。花束を抱え、娘の彼氏が家を訪れた。
玄関先で娘を呼ぶ。娘は返事をしながらも、服に合わせる帽子選びに悩んでいる。
と、そこに、怒りのあまり鬼の形相となった父親が男の前に立ちはだかった!
「お前の様なヤツに娘は渡さん!」
多分そんな事を叫びながら、父親は改造した右肘からミサイルを発射!!
直撃を免れたが、男の着ていた背広は爆風で上手い具合にボロボロになり、何故か髪の色も黒髪から明るい茶髪に!色素まで吹っ飛んだか!!
何事が起きたのか、戸惑う娘の脇をすり抜け、男は縁側に逃れる。
追ってきた父は、更に第二射を発射しようとする。
体勢を立て直した男も、負けじと父親に向かって右腕を突き出す!
男の右腕はロケットパンチ機能搭載だ!!
放たれるロケットパンチ!!!父のミサイルも同時に放たれた!!!
ぼへぼへぼへ・・・・・・
互いに向かって、何故かのんびりと推進するミサイル&ロケットパンチ。それでもお構いなしの緊迫感!!
と、そこに。「やめて!」とか多分言いながら娘が二人の間に入ってきた。
そして、ロケットパンチとミサイルをがしっと鷲掴み
父親と男の制止も聞かず、娘は悲しみに満ちた表情で、その二つを胸に抱きしめた。
そして・・・

まあこんな感じのPV(プロモーションビデオ)です。
カメラワークは小津安二郎風。登場人物のせりふは全編「魔弾」の歌詞のリップシンク
ちょっぴりオチが物悲しいです。見たいですか?見たい方は、コチラをどうぞ。

T.M.Revolution 0001 [DVD]

T.M.Revolution 0001 [DVD]