でぶでびゅー間近。

深夜に主さまが暴れます。カツブシちょーだいと訴えます。
我が主さまはカツオブシが大好物です。でも以前、欲しがるままにあげたらば、あっというまにふくよかになってしまったので、あげる量をセーブしました。欲しがる主さまには「二日に一ブシ!」と言い聞かせています。でも、甘ちゃんの飼い主はついつい「一日一ブシ」になってしまったりするのです。まあ、執拗にカツオブシを欲しがるのは、寒い季節に多いことなのですがね。
昨夜も「にゃ〜おん!ふみゃあおん!」と叫び、カツオブシをせびります。しばらく聞こえないフリをしていたのですが、遂に根負けして、冷蔵庫からカツオブシの袋を取り出しました。
丸いお目目をキラキラ輝かせて、主さまは飼い主をご飯のお皿置き場に誘導します。
「早く早く!こっちこっち!」
と言っているかのようです。
そしてお皿の前に足をそろえて座り、キラキラのお目目でこちらを見上げます。
「早く!早く!」
しかし、そこで日頃から行動がスローな飼い主、カツオブシ袋の開封にまごついてしまいました。期待に満ちたまなざしで見上げる主さまに申し訳なく思いつつも、まごつき続ける飼い主。
と、そこで主さま、唐突にお皿にあったカリカリにかぶりつきました。
まだふりかけていないカツオブシの袋を手に唖然とする飼い主。しかし主さまはすでにカツオブシがかけられたかのように、がっつきつづけます。
手も足も出なくなった飼い主は再び冷蔵庫にカツオブシを戻しました。するとそこに、がっつき終わった主さま登場。自分でやらかしておきながら何やら釈然としない表情。
「おいしかった?よかったね」
となでくりまわすと、結局主さまはゲット目前だったカツオブシを食べないまま、プライベートルーム(という名の押入れ)へお下がりになりました。
カツオブシをしつこくねだるのは、どうやら儀式のようなものみたいです。
主さま、そんなことやっていたら、太りますよ…