TEBまとめ

Paint it White

TEBではなんだか色々ある事が多い印象。昨年は鉄道会社か何かのストライキでしたっけ。
今回はこんな記事が出ていましたよ。
Skaters deal with painted ice in Paris
ま、このネタ使うのサブとハイクとここで3度目なのですが(笑)
大会が開催される1週間前にリンクにシートを敷いてオートバイレースのショーが行われたとか。それだけでびっくりな話に思うのですが、更に続きが。
シートをよけたら氷の上に浸みの様なものができたので、白いペンキを塗ってそれをカバーしたのだとか。
そしたら氷の上にペンキが浮いて、氷が固まらなくなった(当たり前だ)とか。
何度か製氷作業をしたら、気にならない程度になったという事ですが、公式練習が始まるくらいまで氷の状態は悪かったっぽいですね(^^;)
氷にペンキ塗るとか、現場を想像するとシュールで笑え・・・ませんね(^^;;;;)

今回はスポンサーに優しい仕様?

ペンキ塗り立てリンクは何とも・・・ですが、毎年会場にオブジェが置かれたり、EXがやたらと凝っていたりと、GPシリーズの他の大会とは一味違った部分が沢山のTEB。
オブジェに関しては、2005年が太陽、2006年が月、2007年が惑星配列・・・ときてさて今年はどうなるか・・・と思っていたら。
棚??リンクのショートサイド側、例年ならオブジェがあるあたりに棚????
そしてキスクラには雑誌と言うかカタログが・・・。あのカタログはもしや・・・。


で、検索してみましたよ。カタログの表紙写真はこれですね。大会スポンサーのエリックボンパール*1のカタログでした。
キスクラ背後の棚も、エリックボンパールのブティックをイメージしているみたいですね。
http://www.cahierdeparis.com/1_%83G%83%8A%83b%83N%81E%83%7B%83%93%83p%81%5B%83%8B_1340
この棚が、種目によって違う色のライトでライトアップされていました。EXのときは部分的にスクリーンが下りてきたり上がったりで、舞台装置的な役割も果たしていました。スポンサーへの気配り仕様。
演技終わったら、選手は棚から好きなニットを一枚持って帰れるとかそんなサービスは・・・ないだろうな。
と思ったのですが、あれはホントの棚じゃなくて、書割??


スポンサーとは関係なさそうですが、キス&クライには、バレエのチュチュを着た女の子がいたり、その子らがいないときには何故か絵描きさんが陣取ってスケーターの絵を描いていたりしていました。演出の意図は分からないけど面白い。

流石フランス。

  • ハイクで知ったこんな動画。フランスのTV局が放送したアルバンのフリーの演技・・・のはず。あくまでも。


なんかコーチが実況されていますが。演技中に。分割画面で。まあアニック様ですからね。仕方ない。

  • 今回は残念ながら4位だったジュベール。ですが、EXではアーガイルのセーター(やっぱりエリック・ボンパールの製品でしょうか?w)を着て、花束を持って登場。女の子に振られるダサ男をコミカルに演じていました。
    • 何、イメチェン?wwとそのときは笑っていたのですが、驚いたのは後半。
    • 男子1位のパトちゃんと女子1位のジョアニーの演技が終了、二人一緒に即席ペアでアンコール。
    • そしてその後、ジュベール様が華麗に再登場。御馴染みのジュベ様なEXでシングル選手のEX演技を締めくくったのでした。
    • ていうか、キミ4位じゃん!!!!
    • まあフランスだから仕方ない・・・。
    • ちなみに大トリはデロションでした。まあこっちは1位だし。

そんなフランスが、私は結構好きだったりします(笑)

その他気になった事

  • 日本の女子エースは、オリンピックに向けて大改修工事を始めました。って感じでしたね。
    • それにしても、今回の結果を受けてのマスコミの狼狽振りがすごい。彼女がシーズン初戦は今ひとつ振るわないのは毎年の事だと思うのですがね。
    • シットスピンかなりしゃがめるようになりましたね。バリエーションも増えているし、オフに頑張って練習したんでしょうね。3A2回とかよりも、こういうところが改善される方が演技の完成度を上げるには実は重要だと思うのですが。話題に上がるのはジャンプばかり。
    • ところで彼女はよく、チョーカー首に巻いたり、一見腕を出している衣装の時は手首にひらひらをつけたりしているけど、アレは何故?正直、いらなくね?といつも思う。
    • まあそれ以前にフリーの衣装はちょっと・・・。
  • 今季のオリジナルダンスも小道具OKなの?
    • フレイザー&ルカニンがステッキ持って演技していたので。
    • ところでこちらも男性がお爺ちゃん役。何故こんなコンセプトが被るんだ(笑)
    • その上クリスティンは丸眼鏡だし。更に演技の途中衣装の色変わるんですよー。なんかあざとくなーい?
  • コンパル課題のパソ・ドブレの衣装が結構すごい。
  • この衣装、一見ジュベールっぽくないけど、やっぱりジュベール的だなと思う。みぞおちで鷲を飼っちゃっているあたりが(笑)
  • キャンディス・ディディエちゃん美女やのう。
  • 他より青いTEB会場。そんな会場に似合っていたと思うPG。
    • パトちゃんのSP。
    • サフショルのフリー『シンドラーのリスト
    • 真央ちゃんのSP『月の光』
    • ファイスカのFD。ピエロだけどな!

ジュベールは前からかっこいい。

土曜日にRACHELさんとお会いした時は、男子SPが終わってフリーはその日の深夜から、というタイミングでした。
当然男子SPの結果について話題になりました。その際にRACHELさんが
「(コンビネーションは失敗したけど)ジュベールのステップよかったですよ。私はじめてジュベールをかっこいいと思いました」
と仰るので、ついつい
ジュベールは東京ワールドのときからかっこよかったですよ。公式練習では
と言ったら笑われました(^^;)だってほんとに、公式練習でジュベールのステップ見てかっこよくて唖然としたのですよ。実際のフリーの演技ではアレでしたが。
次のシーズンもフリーのPG続行したので、あの公式練習でみたような迫力のステップが今度こそ見られるかと、昨季ずっと期待していたのですがね・・・。しかし意外にも、イメージ的にはこんな感じだった!てなステップはSPの方で見られましたが。世界選手権のときのSPでした。
それはまあ余談ですが。公式練習でならよかったんだけど・・・だったのが段々競技でも見られるようになってきたくらい、ジュベール上手くなりましたね。ジャンプ以外の部分も。
でも今回のステップがよかったのって、4回転を跳ばなかった(跳べなかった)からだったりして・・・とちょっと思ったり。4回転の着氷の衝撃を足に受けなかったから、演技中足が良く動いたとか・・・。
そんな事を考えてしまったのですが、そういう事があるとしたら、やっぱり4回転のリスクって成功率がどうのという話だけでなくもっと大きいものなのかなーと。

イタリアの色男4変化。

まあ所謂「お気に入り選手」の1人であるスカリの衣装を収集しましたというお話です。彼らはTEBがGP初登場なので。

  • コンパルソリー。課題はパソ・ドブレ。胸開いてますねー。
  • オリジナルダンス。水兵さん。ところで、このサイト*2ファイスカの写真2枚上がっていたのですが、どっちもファイエラ姐さんこの顔でした(つд`)
  • フリーダンス。ピ・・・ピエロ!?涙メイク!?しかも音楽はベートーベンの『月光』なんですよ。何故か月光でピエロ。わからん。
  • エキシビション。ひっぷほっぷ?みたい。髪形はそれでいいのか。
  • 結論。ピエロとか水兵さんとかなかなかパンチが効いていましたが、敢えてこっちでまとめようと思います。今季はスカリは7:3分けのシーズンらしい。それを我慢のシーズンととるか否かは各自でご判断を。
  • おまけ。涙メイクでジャージ姿のプレカン。仕方ないけど、ちょっとシュール。そしてファイエラさんが抱いているその人形は・・・。

トップスケーターへの歩き方@ペア編

今回のペアは、デュハメル&ブンタンに持っていかれたようなかんじですかね。
フリーの演技の最中に、女性のブレードが男性の手の甲に当って男性が怪我。演技を中断して応急処置をして再開したのですが、出血は止まらず演技中もどんどん包帯が赤く染まっていきました
それでも再開後の演技はほぼノーミス。怪我をした手でリフトをされる方も怖いんじゃないかと思いましたが、リフトもスロージャンプもデススパイラルも全てやりきりました。


この組は昨年の春に結成された組です。ブンタンは元カナダチャンピオンで、世界選手権にもオリンピックにも出場経験のある選手。ところがパートナーが引退したために、以前のペアは解散。そして新たに今のパートナーとペアを組んだのです。
今のパートナーのデュハメルは、私も名前程度は知っていましたが、正直シングルとしてもペアとしても、シニアの国際大会ではそれ程目立った選手ではありませんでした。
年齢もキャリアも違うこの2人が、どれくらいまで行けるのだろうか、疑問に思いながら見ていました。昨季は世界選手権に出場できたのですが、女性の方がやはり幼い雰囲気で、どうにもシングル選手っぽく見えていました。ただ、世界選手権に出られること、そこで演技出来る事にひたすら感激している風なのが初々しくて印象的でした(そして思いの外成績もよかった)。


今季最初にこの組を見たときの印象は「段々ペアっぽくなってきたな」でした。世界選手権に出た事で意識に変化があったのか、デュハメルが身体も絞ってきて、メイクも年上のブンタンに合わせてなのか大人っぽく見えるように工夫していました。表情も大分変わってきていて、今季はデュハメルがどんな風に変わっていくかが個人的な注目点の1つになっていました。


そんなところにアクシデントが。
中断の時間が長かったのと、出血がかなりひどいように見えたのとで、このまま棄権するのではないかと思いました。しかしここで棄権したら、折角変身中のデュハメルにとってかなり精神的な部分で影響が出るのではないかと心配にもなりました。
でもブンタンは演技を続行しました。怪我した手でワンハンドリフトまでしていました。その様子を見て、ブンタンは本当に本当に競技を続けたいんだ、オリンピックに行きたいんだと、その思いの強さを感じました。
そして不安な様子を見せずにリフトもスロージャンプもこなすデュハメルは、その強い思いに全力で応えているように見えました。
どうしてもブンタンに引っ張られているように見えていたデュハメルでしたが、このときは二人が対等になっていたように見えました。
ペアになったなーと。
今季この組がどこまでペアらしくなれるか、マッタリ観察しようと思っていたのですが、思いがけない所で一足飛びに階段上がる所に出くわした感じです。
ちなみに、ブンタンは競技終了後何針か傷口を縫ったものの、靭帯などは傷ついていなかったとの事で、エキシビションにも出ていました。よかったよかった。

トップスケーターへの歩き方@男子シングル編

SP、小塚君やっちゃいましたねー(笑)
以前から、NHK杯で台乗りしたら全日本がアレな事になったり、ミスの多かった3ループを降りてガッツポーズしたらその後2度転倒みたいな事をやる人でした。
SPのスタート時点で随分緊張してそうな顔をしていて、見ている方も緊張しましたが、コンビネーションもアクセルも降りてよし!と思った瞬間にフライングスピンで転等。そうだった、こういう子だった(ノ∀`)私が「よし!」と思ったとき、本人も「よし!」って思っていたんじゃないかと(笑)
でも、こういう傾向は段々試合単位からPG内に規模が(多分)縮小されていますし!転等も1回で済みましたし!きっと段々克服されていく・・・ハズ!
そして、他のスケーターにも言えるところですが、こういう、不安なところをクリアーしてホッとしたら、思いがけない所で「あれー」みたいな、そういうところがあるから好き、という部分もあったりします。
そしてそういう部分を、いつしか克服していく姿を見ていけたら、それはすごく嬉しい事なのです。

*1:フランスで有名なカシミヤニットのブランド。ジュベールをスポンサードしてもいるらしい

*2:ice-dance.com