気持ちいい話と気持ち悪い思い出。

最近、洗顔後に顔に椿油をつけるようになったえむぞうです。コンバンハ。


時々書いているように、私はなんだかややこしいアレルギー体質のため、お化粧という事が殆ど出来ません。でも、まあこれくらいはしないとね、という事で洗顔後に化粧水&乳液をつけるくらいの事はしていたのですが、まあ申し訳程度なかんじでした。
ところが、なんだか今回の椿油は体質にあっているのか、つけるとなかなかに気持ちいいのですね。乾燥肌なワタクシですが、洗顔後のつっぱる不快感も、化粧水や乳液がどうも肌から浮き上がっているようないやな感じもナシで、肌がしっとりして心地いいのです。それで、気持ちいいものだから、ついつい鏡を見て「顔色が悪いなー」と思ったら(思わない日はないのですが)マッサージみたいな事をしてみたりとかしてしまうのです。
そんなわけで、ハッとしましたよ。
この年にして、ようやくスキンケアに凝る女性の気持ちが理解できました。
気持ちいいから続けられるのですね、ああいう事って。
かつて友人が、奮発して、いいお値段の化粧水を買ったという話をしていたときに「エアコンと同じ様なものだと思って。“キモチイイ代”だよ」と言っていたのをふーんと思いつつ聞いていたのですが、今になってようやくその友人の言葉が理解できましたよ。


しかし洗顔と言うと、その度に嫌な思い出が軽く蘇ってしまったりもするのです。読んで嫌な気持ちになる人もいるかもしれないので畳みますよ。
私は小学校の高学年頃からいじめられていたのですが、当時の担任の先生には「いじめられるのはあなたの性格に問題があるからじゃない?性格を直しなさいよ」と言われておりました。
子供心に「んなわけねー!始まったいじめは、私が性格変えたくらいで収まらないよ!だったらどうして、話した事なくて私の性格知らない男の子にすれ違いざまに罵られないといけないの!?」とか思っていたのですがね。当時はそんな私の心情を理解してくれる人はいなかったのでした。いじめられていたので。


で、またある日男子数名に罵られていたのですね。きたねえ!キモイ!目が腐る!と。
で、人の事汚いって言うなら、自分はどうなのさ!と反論したところ、男子生徒の1人が「俺はオマエと違ってきれいだよ!毎日朝晩顔洗ってるしな!」とかのたまったわけです。ハァ?と思っていたら担任教師が駆けつけて、私を教室の外に引っ張り出して事情を聞いたのです。私が事情を説明すると
「でも、男の子達がそう言うのは理由があるんじゃないかなあ?えむぞうさん、毎日ちゃんと顔洗ってる?」
と言うわけです。私が頷くと
「本当に?ちゃんと石鹸つけてだよ?」
再び私が頷くと
「嘘でしょう。先生ちゃんと分かるんだから。毎日ちゃんと石鹸つけて顔洗ってらっしゃい。そうしたらいじめられなくなるから」
と言ったのでした。
んなわけねー!本気か?と呆気にとられたのですが(ていうか洗ってるし)、反論しても更に長々説教されて、最後には「だからアナタはいじめられるのよ!」と言われる事は経験上嫌と言うほど分かっていて、この頃は既にあきらめていたので、素直に「はい」と返事してその場は解放されたのです。が。


この担任教師には理不尽な事や失礼な事を沢山言われたのですが、これは最もシュールだったと思うので、無駄に印象に残ってしまっています。そのせいか、今でも顔を洗おうとするときに突然思い出してしまうことがあって、その度に今でもちょっと胃がキュッと痛むのでした。


あ、でもちゃんと顔洗ってますよ!
最近は夜しか石鹸使いませんけど。洗いすぎは敏感肌にはよろしくないのでね。