読書感想文?のつづき。

もほーはんです。


母が、知人と「最近どんな本読んだ?」みたいな話をした際、これの話をしたらその知人は
「あれ、ただのガキじゃん!」
と言ったそうな。
更に、同じ作家のものなら『理由』の方が、社会問題も取り入れていてよかった、とか。


むー。
社会問題を取り入れれば小説って面白くなるのですかねえ。
まあ、若い頃から学生運動とか労働争議とかに関わっていたオジさまですからね。そういう考え方なのかもしれませんな。私にはちょっとアタマでっかちに思えるのですが。
更に、その方の感覚では「占有屋」は社会問題だけど、大きな事件の被害者遺族や、容疑者の身内に対するマスコミや社会の態度と言うのは社会問題の範疇ではないのかなー、とかも思いました。この作品の中でも、被害者や容疑者の身内は・・・・・・だし。


もう一つ思ったことは、この作品の中の事件を語るストーリーテラー的な登場人物のことです。
この作品は、ストーリーテラーは何人かいますが、その中には切れ者だけど学はない70代の豆腐屋のオヤジさんとか、高校生とかがいるのです。で、そういう人達に事件を語らせるから、割と分かり易い言葉で語るのですね。分かり易い言葉で、事件の本質を語っていくわけです。それが出来ているところがすごいなあ、と。
「難しい事を簡単な言葉で言うことが一番難しいんだ」とか、前にタモさんも言ってましたよ。そう言って、オザケンを誉めていたのですが。彼の新作は何でインストなんでしょうかねえ・・・。
と、途中で話がやや逸れましたが。
まあ、そんな小説でした。以上。ごちそうさまでしたm(_ _)m