今年もこの季節がやってきました。

春ですね。
うちの窓から見える河川敷の桜がようやく色づきだしました。
この季節になると、毎年毎年引っ張り出して聴く曲がいくつかあります。
まずthe end of genesis T.M.R.evolution turbo type Dの「風のゆくえ」です。アーティスト名が長すぎて、タイトルがどこに書いてあるのか分からない勢いです。余談ですが「ゆくえ」が漢字になるとラルクになります。行か〜ない〜で〜♪桜が咲くと毎年この曲*1が頭をぐるぐる回って手が付けられない事態になります。この曲は、貴教さんの歌が良いのも勿論、イントロのピアノが好きですね。この音が鳴ると散っていく桜が目に浮かびます。でも歌詞の中に「桜」って実は出てこない。

緩やかな風になる 早めの春が散らばる

とか

緩やかな風が舞う 色づく道に溢れる

とかで、桜が散る様子を描写しているんですね。それに例のピアノが相まって、桜の登場しない桜の歌が出来上がっているわけです。
大ちゃんって、明確なテーマとかストーリー性があるといい曲書けるんだよな。映画の音楽とかやれば良いのに。
個人的には、この曲と「BOARDING」って繋がっているように思えます。「BOARDING」が見送る方の歌で「風のゆくえ」が見送られる方の歌。どちらも一人称が「僕」ですが、これは貴教さんが歌うのだから、という事で置いておいて。
そう仮定すると、

君を失くしたままで 歩けと季節が告げる

なんて、不幸のどん底の「風のゆくえ」さんに対して

そう ここから旅立つんだ キレイな淋しさのひとつを抱いて
僕は僕だけに笑えればいい 今は君に手を振ろう

と「BOARDING」さんは若干薄情者、というか見事な吹っ切れ具合だな、ということになりますが。男女の仲に例えると「BOARDING」さんのほうが恐らく女性でしょう。
というのは、女性の方がさばさばしてる、とかそういうことではなくて、欲しいものを手に入れるためには、同じくらい大事なものを手放さなくてはいけない、という状況に嵌まりやすいのは女性の方が多いのではないかな、という事ですよ。例えば「不機嫌なジーン」のジーンのように。
そんな(ドウデモイイ)事を書き連ねたくなるのも、春だからなのでしょう。

Suite Season

Suite Season

「風のゆくえ」はこのアルバムに入ってますよ(宣伝)。
T.M.Revolution Single Collection B★E★S★T

T.M.Revolution Single Collection B★E★S★T

「BOARDING」はこっち(宣伝)。シングルは、まだあるのかな・・・?

*1:「ゆくえ」の方ですよ