Dreams On Ice見てきた記

7月1日、フィギュアスケートの新シーズンのスタートの日、要するにスケオタ的には新年です。あけましておめでとうございます。えむぞうです。
またしてもお久しぶりの更新ですが、先日観てきましたよDreams On Ice。
最近めっきり文章を書くのが苦手になってしまいましたが、新年ということもありますし、感想をまあ覚書程度に。


そういえば随分前にカッペリーニ/ラノッテのゲスト出演に喜んだものでしたが、いつの間にか日本と海外合わせてゲストスケーター7組というにぎわい。しかしそうはいっても、日本人3スケーターはおそらくこれが最後なのだろうなと思うとどうにも寂しさを感じられずにはいられないのでした。それ以外にも大分顔ぶれがかわったなという印象も強いですし。
そしてちょうど開演を前にして佐々木彰男選手の競技引退も知り大変なショックも受けました。あきおのいない全日本…なんと寂しい…


そんな寂しさも、オープニングの華やかさに大分紛れましたがね。
噂によると色気5割増しらしい無良君を楽しみにしていたのですが、オープニングではあまりにもかわいらしいアンナちゃんに目を奪われて(位置的にも見やすかったですし)いました。


トップバッターはオープニングには出ていなかった美姫ちゃん。
オープニングに出ていなかったのはやや残念ですが、ショーの演出としては悪くないかと思います。2006年から毎年DOIには行っていますが、近くにアイスショーを見に来るのがはじめてに近いのだろうなという風情の人がいると、大体前半のジュニア選手が続くあたりは集中力が切れてしまったような反応が見られていたのですよ。なので今回のようにオープニングのフックとしてゲスト参加の有名スケーターを出すというのはお客さんをショーに引き付けるために有効なのではないかと。演目は『Say Somethinng』でした。


とはいっても最近のジュニア選手は「見せる」ことに積極的な選手が増えましたね。続く三原さんはシルクハットを使った演技でかわいらしかったです。


会場が暗くても出てきたときのシルエットで分かる日野選手。相変わらずの独特な立ち姿で、いつものややぎこちない感じは残っていたのですが、滑り出すと、以前に比べても随分と伸びるようになって力強さも感じるスケーティングになっていました。はける際も、いろんな方向に手を振っていました(腕から振るお手振りでなく手首から振る系でしたが)。観客に対してオープンになってきたのは良い事だと思いましたよ。


昌磨先生思わず昌磨先生とお呼びしたくなる貫録でした。ごく自然に薔薇を手に出てきて、なめらかなスケーティング後慣れた風情で最前列のご婦人に薔薇を手渡していましたよ…!なんというジュニアジゴロ!


本郷さんのカルメン映えっぷりは流石でした。似合うのは想像できていましたがやはり感嘆したくなる似合いっぷりでした。


デカ君はボーカル入りなんですねー。せきららこ嬢の初日のレポに白いズボンとあったので若干ワクワk…不安でしたが黒いズボンでした。がっかりなんてしてない…


個人的に嬉しい印象を残してくれたのが遥ちゃんでした。彼女と言えば可憐さ、可愛らしさですが、その一方で、どうも時々曲に対して押し出しが弱いように感じることもあったのですよ。競技などで見ていると、海外の選手がアピールしている「私は!この曲を!こう!やって!踊るんです!」みたいな、プログラムに対して意志を感じさせるようなところが、彼女はちょっと足りないかなと。でも今回は、歌い上げる女性ボーカルときちんと渡り合っていました!


初出場えみマリは、昨季のFD、007のショーバージョン。世に007プログラムは数あれど、彼らのはスタイリッシュ&スリリングでかなりいい方の007だと思いますよ。今回は正面側からプログラムが見られて満足です。


シンクロは『雨に歌えば』でした。かわいかったです。かわいいが集合体になっていました。


知子ちゃんはジャズのメドレーでした。前半部分はやはりうまいなーと思うのですが、後半のアップテンポになるところはまだなじみ切っていないかなと。スピンの入りで思わぬ転倒をしてしまい、その後のジャンプもひとつミスしてしまいました。


そして色気5割増しらしい噂の無良君。ヒロタ所属ですよ。シュークリームシュークリーム。
まあ元々無良君は色気あるじゃないかと思っていた自分にとっては、流石に5割増しという感じではないというか、うん、健在だなという感じでしたね。でもスケーティングが、私の大好きな伸びと大きさはそのままにシャープさが加わり、同じように上体の動きもまたシャープになったなと思いました。
関東ではもう既にDOIは放送されていまして、これはその映像を見て思ったのですが、背中のラインが良くなっているなと。これまでの姿勢の癖などの「アラ」が少しずつとれてきたので、彼を好きな人は元々知っていた「色気」が顕在化した故のこのオフシーズンの今になって彼の色気に対しての同時多発覚醒現象なのかなと思いましたよ。


アンナちゃん&ルカのEXナンバーは良かったです!
正直、この組はEXナンバーは結構競技PGの使い回しが多くて(椿姫と同じ振り付けで音楽だけトスカになっていたときはびっくりしましたw)、作りこんだショーナンバーが見られる時の方が少ない(たまにやるといいもの出てくるんですけどね。よっぱらいルカとか)印象だったのですが、ここでこんな素敵なショーナンバーが見られるなんて!そして何だか以前よりダンサー然とした雰囲気になっていて驚きました。いやずーっとダンサーなんですけど、ずっと「新採点のアイスダンサー」というイメージだったのですよ。今回はショーナンバーでもオープニングのソロタイムでも「新採点の」という注釈なしでアイスダンサーだなーと感じさせられるものがありましたね。


滑走順はうろ覚えですが、アンナちゃん&ルカの次が佳菜子ちゃんだったのは覚えているのですよ。
何故なら、彼らに拍手を送っていたら、席の近くの通路を美姫ちゃんが小走りに駆け上がってきたからです。リンク上にもすぐ横にも好きな女の子が表れてしまったら私はどうすればいいのでしょう(知らんがな)。
で、美姫ちゃんは何をしにバックから出てきたかというと佳菜子ちゃんの演技を見に出ていたのですね。南側のフェンスによりかかって熱心に佳菜子ちゃんの演技を見ていました。
佳菜子ちゃんは演目はミュージカル『オペラ座の怪人』より『Think of me』。そうか美姫ちゃんが佳菜子ちゃんのファントムでしたか!(違)


織田君はパジャマ姿で登場で懐かしのルースター。あのパジャマはずっと同じものを使っているのでしょうか?久しぶりに観ると、このPGは彼のEXの中でも結構な良PGではないかと。盛り上げどころがちゃんと考えられているし、意外にも音楽も彼に合っていたんですね。


あっこちゃんは流石とうならせる踊りっぷりの『ツィゴイネルワイゼン』。そうかこの曲ってこうやって踊るんだなって…(分かる人だけ分かってください)
ところで衣装は蓄光生地だったのでしょうか(笑)DOIの解説によると本人的にも誤算だったようですが。


ラジオノワは非常にゴージャス&かわいいゾンビ(あれ?ゾンビの定義的にはどうなんだろう?)で、このPGを見られて満足でした。


ハビーは、ロック…これがSPですかそうですか。ボーカル入り解禁ですしねー。すごいキャーキャー言われて滑る姿が今からイメージできますwノースリーブの衣装はどうするんでしょう。


プルシェンコさんは相変わらず出てくるだけでプルシェンコさんでした。


ラストは当然羽生君。もうプルシェンコの後でも会場の雰囲気を自分のものにできるようになりましたね。
新SP披露してくれました。DOIの意義ってこれですよ!
新SPは、またもジェフリー・バトル振り付け。ここ数年ですっかりバトル振り付けのファンになってしまった私ですので非常に嬉しい。
しかしピアノ曲とジェフリー・バトルという組み合わせを私自身あまりにも愛しすぎている故、記憶する限りバトル氏はこの曲で滑っていないはずなのに、脳内でバトル氏が滑るのですよ。特にステップシークエンス。ついつい脳内バトル氏(架空)と比較して「フリーレッグそうじゃないと思う…」とか思ってしまうわけですよ。しかしやはりこのPGを完成させる能力とポテンシャルを持っているのは羽生君だと思うので、シーズン終盤に期待しています。
ただ、自分はどういう風に持って行ってほしいのか。ジェフリー・バトルがやるような方向に近づけてほしいのか、独自色を出してほしいのか…。まあどうでもいいですね。
前半部分の音ハメのタイミングと、フィニッシュで不意に漂うのだめカンタービレ感(←)は羽生君らしさだなーと思いましたよ。


そしてフィナーレ
あんど千秋楽ですので恒例のジャンプ大会。
昌磨先生はアクセルを飛ばしてクワドですか。ランビエールコースですか。
無良君は、オフシーズン&狭いリンクという事を考えると現時点でまあまあのジャンプ精度だったかと。ジャンプの空中姿勢もよくなった気がするのですよね。あと多分4Lzやっていました。
羽生君は、サルコウは抜け祭りで顔を覆ったりしていましたが、4Loは転倒はするけれど(回転も多分…)抜けはしないんですね、という感じでした。意外に4Loいけるかも、と思うのですがどうでしょうね。
ジャンプ大会後の、改めての選手一同手を繋いでのあいさつでは、なんとアンナちゃんの隣を昌磨先生がゲットしていましたよ!やはり彼は昌磨先生だ…!と嫉妬と羨望の眼差しを向けずにはおれなかった事を報告して最後としたいと思います。
では皆様良い新シーズンを。チャオ☆